Gunter Baars

数あるゲームデザイナーの中でこれほど変わったデザインをするデザイナーはいない。
回転させ、押し込み、落とし、掴む。人間が取る行動自体をゲームのシステムとして取り入れ、それ自体を楽しさとしている。アナログゲームならではのアクシデントを楽しめるように工夫されているのだ。

バースの作るゲームは一見、子供向けのようだが、実は大人も楽しめるゲームである。子供だけに楽しませておくにはあまりにも惜しい。また、大人も子供も一緒になって楽しませるゲームはバース以外の誰が作れるというのだろうか？　子供向けに何かゲームを買いたいなら絶対にバース作品を買うべきだろう。

「こんな仕掛けでゲームになるんかいな？」と思うのを見事にゲーム化し、大人も子供も一緒になって楽しませてくれるのがバースの真骨頂だ。ただ実力勝負の奴も結構あるので、そこらへんはハンデを作ってやるのがいいだろう。

業界最大手のラベンスバーガーはバースの作品を安価に供給している。これは一風変わったバースの作風をラベンスバーガーがとても大事にしているからだろう。こんなへんてこな仕掛けをゲームに取り入れるのはバースだけなのだから。

笑わせてくれる。そして和ませてくれる。それがバースである。最近、はまってかなり集めてる。ついついコレクションしたくなるのだ。

こちらにギュンターバースがインタビューに答えている映像があります。バースファン必見です。一体どのように考えデザインしているのかが解ると思います。またそのデザインの源となっているものも見えてきます。是非、ご覧ください。