Gunter Baars

Ravensburger

2〜4人用
10分

犬のおいかけっこ!

いちについて、よーいどん? ワン!
ボールが庭の中をころがっています。
ずうずうしい犬たちは、ボールを追い掛け回しています。ボールよりもいいものといえば、もちろんおやつのほねで、どの犬もほねを狙っています。ボールが止まると、ほねがみつかるのです。でも、はらぺこの犬たちがほねをもらえるのは、おやつの時間だけです。
ただし、2 匹の番犬が、庭がめちゃくちゃにならないように見張っています。
少しの運と、頭をうまく使って、ほねを一番多く集めましょう!

プレイ感

Jyamaが商材探しの為にバース作品のこのゲームを1つ買うてみたはいいが、ドイツ語でプレイ出来なかったらしい。1年ほど寝かせていたようだが、わしが遊びに行った時にちょっとやってみましょうと、解らないなりに出してみた。

箱の犬の絵がむかつくな。
組み立てるとルーレットになっており、そこに木製の玉を転がすように出来ている。

コロコロコロ…

Jyama「…」

コロコロコロ…

わし「…」

コロコロコロ…

わし&Jyama「…」

ぴんぽーん♪

そこへタナカマがやってきた。

タナカマ「何々これ?」

Jyama「バース作品やねんけど、試しに出してきた」

コロコロコロ…

タナカマ「…」

コロコロコロ…

Jyama「どうなんですかね?」

コロコロコロ…

タナカマ「バースだからこれだけだとは思えないけど、どうもこれは、ハズレぽいなあ」

コロコロコロ…

それから半年くらい経ってまた遊びに行くと

Jyama「あ、そうそう。これはうちにあっても宝の持ち腐れだと思うんで、あきおさんに進呈します」

押しつけられた!
(|| ゜Д゜)ガーン!!

紺碧さんにやり方を聞くしかない。

わし「ヤリカタ、コウ」

メールを送る。

紺碧さんの返事「えー、これバースだったんですか? いかにもつまらなそうと思って鼻から相手にしてませんでした。今調べようとしたら、ラベンスも解ってたみたいで既に絶版なってルール調べれませんでしたw」

わし「スキャンガゾウ、オクル、ヨロシクタノム」

そしてようやくプレイする運びとなった。miaと二人プレイにて。


ルーレットを転がして止まったところに中央の場に表向けになってる犬カードを選んで置く。それからどちらかの番犬駒を1マス時計回りに動かして、場に犬カードを補充する。それで手番終了。
途中、おやつの時間カードがめくられたら決算を行う。犬カードの置いてあるマスのほねを貰うのだが、うんこマークは逆にほねを返さなくてはならないマスだ。決算を3回やって、一番たくさんほねを集めたプレイヤーが勝ちである。


外周を木製の玉が転がるように出来ている。立っている2頭の番犬駒は手前がグレイハウンドのビブケでこのマスに止まると振り直し、奥がリトリバーのルディで、このマスに止まると、番犬駒が居ない好きなマスの一番上の犬カード1枚を隣に移動させる事が出来る。中央の場にプレイヤー人数分の犬カード(これが各プレイヤーに対応した犬となっている)を表向けにおく。二人プレイなので2枚である。

mia「このルーレットのところの浮きが気になるわあ。引っかかるんじゃない?」

わし「ほんまやなあ、ちょっと押さえつけてみろ」

mia「あ、別の所が跳ね上がった」

わし「…まあ、適当でええわ」

mia「只やから、しょうがないか」

プレイヤーは二人なんで、場にオープンする犬カードは2枚である。バランスよく、わしとmiaの犬が出た。

狙うは、ほね3つのマスである。

コロコロコロ…

わし「1つかあ。まあ、自分の犬置くわ」

番犬を1つ進めて、カードを1枚めくる。わしの犬だ。

mia「じゃ、わたしの番ね」

コロコロコロ…

mia「よし、ほね2つ。自分の犬を置く」

……

……

わし「ワンッ!!」

mia「びっくりした。何?」

わし「番犬駒を動かすのを忘れとる。忘れてたらワンと吠えて教えてあげましょうと説明書に書いたある」

mia「あ、そうか」

わし「よし、じゃいくか」

コロコロコロ…

わし「うんこか。じゃ、こっち置く」

mia「ちょっと! なんでわたしの犬を置くのよ」

わし「そういうゲームや」

mia「腹立つなあ」


このように玉が止まったところに場にあるカードを1枚置く。うんこの場所だが、場のカードが2枚ともわしのカードであっては、自分のカードを置くしかない。いわゆる自爆って奴だ。

コロコロコロ…

わし「あ、わしの犬のマス」

mia「お、じゃあ、わたしの犬を被せると」

わし「なんかむかついてきた」

そう、このゲームはおやつの時間に貰えるのは一番上の犬カードだけなのだ。だから相手のカードに被せれば、そのマスを奪う事が出来る。

コロコロコロ…

わし「あ、ルディや。ほんだらこの犬カードをどかせる」

さっきのmiaの犬を横のうんこマスに移動させる。そうするとわしの犬が現れた。

mia「なんじゃ、そりゃ!」

ルディはそういう強力な番犬なのだ。

ここまで来るとこのゲームの全てが解ったと思う。この2頭を上手く動かし、ディフェンスや攻撃を行うのだ。

……

……

mia「ワンッ!! ワンワン!!」

わし「あ、しまった。忘れてた」

※実のところ、番犬駒を動かすのをよく忘れる。だからゲーム中何度もほえる事になる。いや、むしろ吠えたいのでちょっとでも遅れると吠えまくる。吠えられると無性に悔しいのだ。

そこからは悪質な大人の戦い。

コロコロコロ…

mia「よっしゃ、うんこマスに2倍のあきおくんの犬カードを置く」

(|| ゜Д゜)ガーン!!

わし「お、お前ー!!」

犬カードには効果が2倍になるカードも含まれている。

さらに

mia「じゃあ、これをどかしてうんこへと」

ルーレットが思うようにいかねえ。


これがおやつの時間カードで、これが出ると決算である。2枚あるが、決算は最後にも行うので都合3回ある。

決算を迎えても、全然ほねが貰えず。

自分が振ったルーレットは既に自分が抑えているマス、しかも1ほねのしょぼいマスに止まったりして、散々な出来である。

miaの悪質な嫌がらせはそこからも続いて、ゲーム終了。

mia「勝った!」

所要時間10分


全然、ほねが集まらないんですけど……
ほねはプラッチック製で、きちんとほねの形をしているのがいい。

わし「上級ヴァリアントで勝負じゃ!」

上級ヴァリアントは、場に犬カードをオープンするのではなく、手札に3枚持つ。
後は通常と同じである。

コロコロコロ…

わし「うんこ。げぇえ! 自分の犬カードしかねえ」

mia「ぎゃはは」


オーノー!! うんこ以外は全部miaの犬!!

そして、前より酷い惨敗を期したのでした。


あのう、まったく骨が集まらないんですけど……

miaのコメント

面白い! 体調が万全なら後2回は連続でいけた。
なんでこんなのが絶版なの?? 絵が可愛くないのが痛いところ。

ソマーリオ

この翌日、またしても2回やったが、今度は指のコントロールを自在に操れるようになったわしが完勝した。というのは最低2マスは転がさないとやり直しというルールがあるのだが、2マス以上ならどこでも言い訳や。もう完全に大人プレイとして、寄せることにしたw

実はこの件は紺碧さんが泥仕合になってつまらなくなるんじゃないかという危惧をしていたが、やってみても、ここいち使うケースがあるだけでそれほど大きなマイナスにはならない。それは番犬駒がいるので、泥仕合になりにくく出来ているのもある。むしろ戦術的にありなプレイなのだ。まだ大人プレイは2回しかやってないが、その2回では大きな問題にはならないように感じている。つってもマジもマジでやるとつまらなくなると思うが、ここ一番ならやってもいいように思う。それよりも一番いいのは3マス以上転がなければならない事にすれば、非常に難しくなるのでまったく問題なくなる。また、転がり具合も完璧に制御出来る訳じゃないし、都合の良いことにボードの歪みやマスのめくれのせいで画一的にはいかないようになってる。不幸中の幸いというべきか。

3ほね入るマスの隣は必ずうんこマスってのも、ルディを狙う理由になるし、大人ねらい打ちプレイにおもろさを加えている。しくればうんこだ。場や手札に自分の犬カードしかないときに、うんこマスに止まった時の悔しさ。逆もまたしかり。マスの多さといい、配置といい非常に計算されたデザインをしており、このゲームをおもろくしているのだ。

ルディは明らかに強力な番犬というのは解るが、ビブケはいまいちと思うかも知れない。しかし、ビブケもディフェンスや、大人プレイを防ぐのに大いに役立っているのはやってみれば解ると思う。そして1周回すのが難しいので(それほど綺麗に回らないのだ)ビブケを中継して、反対側を狙うという高度なプレイも可能だ。マスの数が絶妙なので、泥仕合にならない。

入手経路が入手経路そしてまったくもって期待してなかっただけ驚きがあった。それとやっぱりバース作品が好きなのでとしたい。大人プレイをやればかなり戦術的にプレイ出来る。子どもと一緒に大人がやっても楽しめるが、パーティゲームじゃないことに注意。子供と本気でやったら泣くまではいかんでも、確実に拗ねる。

まあ、こんなゲーム持ってる奴は日本ではわしくらいしかおらんやろうし、絶版で入手困難になってるのでレビューするのも申し訳ないが、バースという事で書いておきたかった。他にもあるのでまたいずれ。

それにしても最近バースは全然ゲーム作ってへんなあ。このゲームも結構昔やし、どうしたんやろ? バース復活希望!

gioco del mondo