Gunter Baars

Ravensburger

2〜6人用
5分

オットット族の酋長さん

オットット族の酋長さんは南国の島に住んでいます。この島では、卵片手に回転したり背伸びしたりバランスをとるスポーツを誰でも楽しんでいます。
シーー!
卵のなかでは、南国の小さな鳥がすやすやと眠っています。揺れると小鳥に笑われますので気をつけて!

プレイ感

Jyamaがわしをそそのかしてきた。最近バースがこんなゲーム出してますよ、と。これはバースマニアとしては是非買わねばならんと早速、輸入した。は、いいが、英文なしの独語のみ。
うーむ、、、
しょうがないので紺碧さんに訳して貰おうと交渉してみた。これを1個プレゼンツするから、是非よろしくと交渉したら、OKが出た。やったー!!
久しぶりのギュンターバース作品だが、ルールの説明からして相変わらずの健在ぶりで嬉しくなってくる。mia、OEC、コツミとの4人プレイにて。


おそらく、この卵を見ただけでルールは解ると思う。お題カードに従って、卵を持ってそのポーズをする。で、小鳥が起きなければ難易度に従って駒を進めるというだけのもの。

お題カードを見ただけであちこちから「えー、こんなん出来るの!」みたいな声があがる。うむうむ。
そうとなれば、まずは難易度1のお題だけでやってみようという事になった。


これがボード。ボードはチップを進めるマス目になってる。

卵のスイッチを入れる。

そうすると、ジャングルの音や動物の声が卵から聞こえてくるじゃないか。

わし「お、なんか良い感じ。むっちゃジャングルっぽい」

こればっかりは文章では書けないが、かなり雰囲気が出てる。ジャングルの秘宝のBGMに使いたいくらいだ。
しばらくそうしてると、小鳥のいびきが聞こえてくる。そうなると準備完了である。


これが基本姿勢。ここからお題カードのポーズを取るのだ。卵からはジャングルチックな音と共に小鳥のイビキが流れている。

基本姿勢からスタート。
基本姿勢は、胸元に卵を両手で抱えておく。ここからお題カードの実行だ。

お題カードには、三本足の虎やミーアキャット、疲れたフラミンゴといったように、南国ぽいポーズの名前がついてるのと同時に、どのようなポーズを取るかが描かれている。


これは難易度3のあたまパンチである。成功すれば3マス進める事が出来る。最後はこのボードに卵を戻さなければならない。それで初めて成功だ。


そーっと、頭パンチの姿勢に……


頭パンチの構え。ここで油断しては小鳥に笑われる。再びボード上に戻さなければならない。

mia「ふう、じゃそっと戻してと…」

成功。

OEC「よし、後は戻すだけ」

成功。


こんな阿呆な構えもありw

わし「1やと簡単やな。次から一気に3にしよう」

全員簡単に1をクリアしたので、最高難易度の3にいきなり挑戦となる。

コツミ「えええ!! こんなん出来ない! 膝が痛いんですけど?」

膝に爆弾を抱えるコツミはかなり苦戦。
そう3ともなると足の屈伸運動などが出てくるのだ。あるいは地べたにはいつくばったりもする。


大の大人がこんな感じもあり。

真剣に卵をもってポーズする大人たち。

阿呆や。

ここらへんは文章でというよりもそのポーズにて阿呆っぷりをみて欲しい。


別に卵と戯れてるわけじゃない。やってる本人は大まじめ。しかし周りは笑いが起きる。

mia「そぉ〜っと…」

キャキャキャキャキャ!

mia「あああ!! こいつちょっと傾けただけで起きた」


ここから起きるのはなかなか骨が折れる。意外と問題なのは戻す時だ。つい油断してしまう。

このとき気づいたのだが、揺らすよりも傾けるとこの小鳥は起きるみたい。
そうなると俄然後ろに回したりする時に難しくなってくる。

わし「そーっと…」

キャキャキャキャキャ!

わし「くっそお!」


このように足に挟むポーズもある。

1ゲームは5分ほどで終わるので、何度もやった。

慣れると成功率が高くなってきたので、出来れば目を瞑りながらやる上級ヴァリアントを試してみたかったが、コツミの膝が辛そうだったので、基本ルールで終えた。他にも創作ヴァリアントとかやるとおもろそうやねんけどなー。


取ったりぃぃぃ! わしがこの卵の主じゃあ!! とOEC大興奮(嘘)
ちなみに卵のスイッチは底面にある。

OECのコメント

まさか、大人四人であんなことになるとはwww
身体が固いときついです……
小学生の頃ならやり倒して、漫画のポーズとかやったんじゃないかな。
むしろコレ持ってジョジョ立ち選手権とか面白そうやと思ったw

miaのコメント

子供が喜びそうなゲーム。とはいえ大人ばかり4人で(しかも平均年齢高し)ちょっと恥ずかしかった。体が固いとかなりつらい。難易度があがるとポーズを理解するのに時間がかかる。

ソマーリオ

ドイツ人は卵=アクションゲームと結びつけたくなるようだ。バースと双璧を成す仕掛けデザイナーのロベルトフラーガも卵のダンスという、とんでもないアクションゲームをかつて出していた。

卵のダンスが怪我をしそうなほど猛烈なアクションゲームであり、大の大人がやるとしんどくてやっとれん事態に陥ったが、このオットット族の酋長さんは、出来る限りそーっとする事がゲームのテーマとなっているので、大人がやっても全然大丈夫。まさに静と動である。そしてその姿は両方とも、写真を見れば解るとおり第三者からみると相当情けない姿だw

大人がやるとちょっと簡単なところもあるので、是非とも目をつむってやるなどのヴァリアントを採用してやってみたいところだが、小さな子どもには体を動かす練習、バランスを取る練習になって、そのけったいなゲーム性とは裏腹にかなり教育的ゲームとなっている。

※個人的には、創作がやりたい。リーダーが創作で作った格好を皆が真似るのだ。

このゲームをやってみて驚いたのはなんといってもその卵から流れる音である。ジャングルの音といってもも表現は難しいが、雰囲気のある良い音が流れるのだ。
スイッチをOnにして、しばらくすると小鳥のいびきが聞こえてくるのもいい。最初意味が分からなくて、すぐにゲームを始めたが、しばらく待つのだ。するとイビキが聞こえてくる。そうでないと小鳥は笑わない。それからゲームスタートだ。

ゲーム自体は、単にお題カードを引いてポーズを取るだけだが、このアイテムはむしろ他のゲームに応用出来るんじゃないかと思う。例えば、先に書いたジャングルの秘宝に組み合わせれば、元々あったアイテムちゃうんけ! と錯覚を起こすほどマッチしてる。

ちょっとしたストーリー仕立てにして、ボードを描き、ジャングルの動物が出てきたら、その物まねをポーズするとかそんな感じでやればジャングルを探検している気分が出て益々楽しくなってくる。

ここまで書いてきて、ふと思った。そういやそんなゲームあったなと。
スカッド7。考えたらあれもフラーガ作品でしたw でもあれって広いとこじゃないと出来んのよな。そのせいで未だプレイ出来ておらず。

大人だけでやると、飽きがきそうなので、是非、子どもと一緒に楽しみたいゲームだ。

gioco del mondo