Gunter Baars

HABA

2〜4人
20分

サーカス騎士団

とある国に非常にルーズな王様がいました。
王様は出したら出しっぱなし、後片付けはしません。
こんな人いるでしょ?
さらにどこに何を置いたのかもすっかり忘れてお城は足の踏み場もなくなってしまいました。
そこでお城に使えてる騎士団は、後片付けをしようとお城の宝物を集める事にしました。

プレイ感

Jyamaさんが紺碧さんへの手みやげとして持ってきたバース作品。ルールの訳が途中らしく、現場で紺碧さんに訳して貰いつつゲームをすることにした。Jyama、紺碧1号2号との4人プレイにて。


手番にサイコロを2個振る。その色の騎士駒をとり、自分のタワータイルの上に重ねる。ただし既に使っている騎士駒の色だった場合、隣の人にそれを渡すというジェントル仕様。最終的に5色の騎士駒が重なったら、一番上の騎士駒をピンと指で弾いて城の中に落とす。そこの宝物タイルを受け取る。全ての騎士駒をストックに戻し、タワータイルを好きな場所に移動して次のプレイヤーにうつる。

5枚の宝物タイルを集めたプレイヤーが出たらゲーム終了で、全ての絵柄の数を合計して得点が高いプレイヤーが勝利する。


城の中には宝物タイルが置かれている。最初に足場を設置し、そこに騎士の駒を重ねていく。高さはちょうど5駒揃ったら城に飛び込める高さに調整されている。

サイコロを2個振って、その色の駒を載せていくだけなので、展開は早い。
特に良いのが

Jyama「あ、緑ありますから、あきおさんにあげます」

わし「さんきゅー」

という風に、子供用ゲームにありがちな、隣に渡すという行為がルール化されている事。このおかげで、ギスギスした感じにならずに、プレイできる。またその人も持っていたら、その隣にという風に渡していく。


こんな風に5色揃うとこんぱっちで、放り込むのだ。

そうこうするうちに5色の駒が揃った。
5色の駒が積み重なってはじめて城壁の高さを1個だけ乗り越えるくらいの高さになるのだ。

わし「よし、行け!」

ピンと一番上の駒を弾いてタイルをゲットする。

一旦、そうなると、残りの4個の駒も全てストックに戻して、再び好きな位置から駒を積み重ねていく。

ちなみにこのプレイ感から、どうみても泥棒としか思えなかったが、Jyamaによると散漫な生活をしてた王様があちこちに置いた宝物を騎士達が集めるという物語らしい。かなり無理な設定やけどw

このゲームはほとんどサイコロ運で、技術のいるところはまさに指で弾くところであったりする。ノミのサーカスの別バージョンともいえる作りだ。
また持ってたら隣に廻すルールのおかげで、かなり接戦になる。


サイコロ2個なので、展開は早くなっている。宝物はひょっとしたら隠し情報やったかも。

そうこうしているうちに、わしとJyamaがリーチとなった。

自分では被った色しか出なかったり、ピエロが出たりしてなかなか5色の騎士を揃える事が出来なかったが、隣のJyamaが次から次へと廻してくるので、ゴレンジャーになる事ができた。

最後はわしが5枚目のタイルを放り込んで終了。


5枚目のタイルが集まったが、Jyamani破れる。残念。

わしが勝ったと思いきや、Jyamaのタイルが高得点タイルばかりで、負け。

所要時間20分

Jyamaのコメント

ややや、またしても勝たせて貰いました。想像通り、楽しいゲームでした。

ソマーリオ

これはシステムがかっちりと収まっており、また収束性も高く安心して子供と遊べるゲームだった。
バースらしいアバウトなところがなく、しっかりとルールにプレイヤーが保護されているのに驚いた。
むしろまとまりすぎているので、コメントが難しいくらいだ。

コンポーネントは、騎士駒はきちんと上に積み上げることが出来るし、城をみたてた箱も非常に良くできており文句なし。
とくに5個揃って初めて、城壁を越える高さになる調整など非常によく出来ている。

このゲームの唯一の欠点は、やっぱりシチュエーション時に泥棒の方がしっくりとくる事くらいだ。
ノミのサーカスと違い、技術的な鍛錬をそれほど必要としないので、そこが長所でもあり短所でもある。ハプニングが起こりにくいのだ。

とはいうものの、ちょっと今回は子供が二人入っていたので、本気モードでやれなかったせいもあるので、今度、大人でマジな勝負をしてみようと思う。ハプニングなどが起きて、このソマーリオが覆る可能性は大いにある。今の時点では安定して子供と遊べるアクションゲームと結論しておく。

ちなみにこのサーカス騎士団というのはわしの命名で、ドイツ語の本来の意味はとび職の城だそうだ。

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