Gunter Baars

HABA

2〜5人
5分

恐竜発掘ディノ

伝説の恐竜の谷から大きな音が聞こえてきます。恐竜探検の冒険家ティムは先史時代の大型動物の跡を探しています。
ハンマーとのみを使って貴重な化石を発掘します。
大型恐竜は大きな岩の塊のあいだに隠れていて発掘されるのを待っているのです。

プレイ感

一時期、すっかり姿を隠していたバースが再び活動的にゲームを制作している。Jyamaさん、紺碧さんとわしの3人でバースの新作を時々チェックしている。まずは一発目は、恐竜発掘をテーマにしたHABAの大箱である。Jyama、紺碧1号、紺碧2号、mia、わし(+子供)の5人プレイにて。


4cm四方の発掘駒を2×3×4の形に積み上げる。中にティラノサウルスの大きなタイルを仕込む。手番にサイコロを振って、ティム君駒を進める。マスにはハンマー、ノミとハンマー、虫眼鏡と3つのマークが描かれている。


中に恐竜ディノが仕込まれてる。これを見ただけでどんなゲームか想像がつく筈だ。

それぞれ発掘する道具を表しており、その道具を使って実際に、発掘駒を落とすのだ。道具を使ってどのようにやってもいいが、叩ける回数は3回までである。3回使って、1個落とす事が出来れば、落ちた目を見る。化石の面が出ていれば、見事発掘成功で、自分の手元に置いておく。化石が描かれていなければ、ただの土塊として岩石置き場におく。
虫眼鏡は、岩石置き場におかれた発掘駒を1つサイコロのように転がして、化石の目がでれば、自分のものに出来るマスだ。


このようにノミとハンマー(もしくはハンマーだけ)で3回叩いて岩石を落とすのだ。


落ちた岩石はサイコロになっており、このように化石の目なら化石が出たことになり得点となる。

最終的にティラノサウルスが倒れたらゲーム終了で、一番化石を発掘したプレイヤーが勝ちである。

見た瞬間、ワクワクが高まる。紺碧ブラザーズは、このゲームを既に持っており、大好きなゲームとの事だ。

サイコロを振る。ハンマーの目だ。

子供がやりたがるので、ハンマーを持たせた。
ほんの少し飛び出てる横から、叩けば落とせそう。

このゲームの面白いのは立方体の発掘駒のサイズが微妙に違う。きちんと重ねても、少し上にはみ出る駒があるのだ。


これが土塊の目が出た場合の岩石置き場。虫眼鏡のマークの場合、このうち1つを取ってサイコロのように転がす。化石が出たら得点となる。このようにないやろと捨てた岩石に化石が含まれる事があるので、ティム君はかなり粗い仕事をやっているようだ。

しかしそんなものは2歳の子供には通用しない。
ひたすら上からゴンゴン叩く。

わし「あ!」

世の中には不思議な事があるもんだ。上から叩いて、それが1個ぽろりと落ちた。
残念ながら土塊だったので岩石置き場に置く。

これで手番終了。


徐々にディノが姿を現す。これが倒れたらゲーム終了だ。

今回、好調だったのは紺碧1号とJyama。
採掘すると、化石の目が上にでまくる。

miaや紺碧2号も落とす事は出来ても土塊ばかり。

そうこうするうちにうちの子供の神の一撃で、ティラノサウルスの駒がぱたんと倒れてゲーム終了。


ディノが倒れた瞬間、すぐにゲームは終了。化石は手に入らない。

結局、2人同点で勝利。

わし「おいおい、練習してきたんちゃうやろな?」

Jyama「年に数回しか勝てないのに、今日はかなり勝たせて貰いました」

所要時間15分

miaのコメント

これは楽しい! 最近のゲームは浪漫がなくて残念だったけど、これには浪漫がある。求めてたのはこれ。

紺碧のコメント

このゲームは、子供は好きなんだけど、思いっきり叩けないのでストレスが溜まる。でも子供と言わず男の人は好きなのかも。

mia「いやいや、わたしも楽しかった」

ソマーリオ

実際に発掘でやるであろうアクションを、そのまんま、ほんまにそのまんまゲームにしたってのが凄い。ノミとハンマーの使い方なんてどうやってやればええのかとさえ悩むが、もうそこはなんとなくコンコンと叩くというより、ちょんちょんと駒を動かすのみ。ハンマーだけの方が楽なんちゃうの? と思うところもあるが、ノミだと一応細いところを切り出せる良さがある。
ノミはしっかりと握らず、手を筒にしてやれば上手くいくが、加減は少し難しい。

発掘駒のサイズはほんまに微妙に違っており、僅かな隙間ができているので、そこをハンマーやノミで狙うことが出来るだろう。また駒によって化石の描かれている面数が違うので、なるべく化石の目が多い駒を狙って落とすとか、ティム君駒に直撃すると無効になってしまうので落とす場所を考えるなどの作戦も必要だ。

さらに勝つ為には、下の方の駒と上の方の駒では転がり具合が違ってくる事も計算にいれておかねばならない。下の方の駒で土塊の目が上になってたら、思い切りたたき落とすべきである。そのまま落ちても土塊なだけなので回転させるべきだ。ただし紺碧さんの言うように、がつんとやると一撃でティラノサウルスが現れてゲームが終わってしまうので、見た目よりも繊細な叩きだしが必要なのは注意して欲しい。

ちなみに発掘駒にはシールが最初から貼られているが、少々アバウトではみ出てたりするのが残念。パートのおばちゃんが世間話しながら貼ったのだろう。ちゃんと貼れよ。(-_-)

雰囲気も、テーマもばっちりで、バースが復活したのは間違いない。ティラノサウルスが出てきたら終わりってのも気が利いてて楽しい。箱の大きさはHABA最高レベルのクロンダイクサイズで、日本の家屋には優しくないが醍醐味を味わえる十分なサイズである。

最近、浪漫がないなあとお嘆きのおっちゃんと子供には是非とも一度やって貰いたい。割といい加減な感じがするところもあるのでストレスが溜まる人もいるかも知れないが、少なくとも子供受けは抜群だと思う。

gioco del mondo