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Gunter Baars
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Ravensburger
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2〜5人用
20分
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ファラオの墓
神をも恐れぬ盗掘者がファラオの墓を暴こうとしています。
何故そうまでして墓を暴こうとしているのでしょうか?
理由は簡単です。ファラオの墓にはたくさんの宝物が埋められているのです。
あっちを掘ったり、こっちを掘ったり、盗掘者たちは光り輝く黄金を見つけるために一生懸命です。
プレイ感
またしてもばっさんの作品を輸入してしまった。BBと二人プレイにて。
このゲームは昔からよくあるずらして元の絵柄にするパズルみたいな機構を持っている。1マス空いたピラミッドをずらして下にあるお宝を探していくのだ。2×2で1つの区画となっており、ここに1つずつ宝物が置かれている。
カードのレベルは3段階。これが非常によく出来てるんだわ。読めば分かる。
今回は全員でめがねを探すってこと。取ったら伏せ札の手札にする。数字は点数。
カードをめくる。探すお宝は石のアヒルである。ポイントは探すお宝以外の宝が出たら手番終了で、空白ならどんどんとずらして掘っていくことが出来るのだ。
当然、最初は闇雲に探すのですぐに違う宝にぶつかって終わる。それを何度も繰り返していくうちにいつものように思うのだ。
(これ、駄目なんちゃうの。こんないっぱい覚えきれんし、やたらとカードが多くて、終わらんぞ!)
ところが、またしても突然ゲームは動き出したのだ。なんとなく繰り返していくうちに覚えていくのである。
BB「あれ、これ、どこやっけ? たしかこっちのはず…」
かしゃ、かしゃ、かしゃ、かしゃ
BB「あった!」
発見! こんな風にかしゃかしゃ動かす。それがとても穴を掘ってるぽいのだ。宝は2×2の区画にひとつなので、例えば隣の金色とその下の青、下の赤には宝は置かれていないちゅう事。ちなみにピラミッドの色に意味はない。
わし「お、これは覚えてるぞ」
かしゃ、かしゃ、かしゃ
わし「やった!」
BB「あー、これ遠いやん。いけるかなあ」
かしゃ、かしゃ、かしゃ、かしゃ、かしゃ、かしゃ
BB「あ…_| ̄|○」
※ 他の宝を見つけてしまった。手番終了。
わし「わはははー。ラッキー。ここまでもってきてくれてサンキュー」
かしゃ、かしゃ
わし「もーらい」
とまあ、こんな感じでさくさくと進みだす。そして、ほとんどの場所を覚えた頃、レベル1のカードが終わる。レベル2はアクションカードがほとんどで、相手のカードを奪ったり、賭けをしたり、と色んなカードがある。ここで相手が何の宝を持っているか大体覚えていないと、損をすることになるのだ。
さらにとんでもなくやらしいことがここで起こる。なんと、宝を探し当てると、箱を90度回転させるのだ! そう、せっかく覚えた位置がこれで、めろめろになる。カードには180度回転というのもあり、ここでBBは大苦戦。
90度回転
BB「あ、あれ?? どこやっけ。えーとこっちみてたから…」
かしゃ、かしゃ、かしゃ
BB「あ…_| ̄|○」
わし「ぎゃはははは!」
ここで、レベル2のカードになる。特殊カードのオンパレードなのでゲームの様相はごろっと変わる。このカードは相手の手札を引き、それを当てたら貰えるというカード。今回はミイラ。1点か、ちぇ。しかし失敗すると、同じ宝を相手にあげなければならないのだ。
また
わし「贈り物カードか。ほんだら、ミイラで」
かしゃ、かしゃ、かしゃ
※ 贈り物カードは指定した宝を当てないといけない。こんなアクションばかりである。
わし「ほい、ミイラくれ」
BB「もってないもーん」
(|| ゜Д゜)ガーン!!
そしてあれに荒れたレベル2のカードがなくなった頃、レベル3のカードが登場。レベル3は点数は高いが宝物を当てられなければ即リタイアするのだ。
全員リタイアするか、終了カードを引いたらゲーム終了。
すでにカードの量からして問題にならんねんけど?
BBの取得カード数はわしの三分の一くらい。当然、圧勝。
直球記憶系は弱いんやけど、こんなんやとわしもいけるなあ。90度の回転とかにはそれほど左右されない自分に気づいた。やるう! わし。
所要時間 20分
最後はエンドカードを引いたら終わり。しかし、入れ歯とか、パソコンだとかエジプト文明のすごさを感じさせる宝やのうw
BBのコメント
ルール読んでるときはこんなんでおもろいんかなあと思ってたけど、やってみるとむちゃくちゃ面白かった! これ、すごく面白いわ。ただ記憶には自信あるんやけど、方向音痴の私としては、90度回転とかさせられるともうあかん。
ソマーリオ
ばっさん、やりやがったわ! これはくるりんモグラに匹敵するおもろさ。
こう、ピラミッドをかしゃかしゃ動かしてるとほんまに穴を掘ってるというか、発掘している気分にさせてくれる。これはばっさんお得意の奇をてらったシステムとかそんなんではない。人間の行動がそのままゲームのイメージに繋がってる稀有な例だわ。
そして、2×2という区画に宝をおくというルールのおかげで、序盤の闇雲に探す手間が少なくなっている。そして丁度、覚えきった頃にアクションステージへ突入で、記憶を混乱させ、最後は見事に収束させる。記憶さえ確かなら、一人でずっとやり続けることで、逆転の要素を盛り込んでるのだ。あまりにも見事な配合に、ほうっとため息すら漏れる。かつてばっさんは奇をてらっただけの面白システムデザイナーかなと思ってたが、サルの神殿といい、このファラオの墓といい、遊び手のことを考えてきっちりとしたシステムを練り上げていると分かった。
くにちーもよくエジプトとかの古代をテーマにしているが、ばっさんも非常にたくさんある。かたや競り、かたや仕掛けという違いがありまったくゲームとしては違う。遺跡が好きな人なら両方持ってておもろい。
これほどのゲームでありながら、すでに絶版とは、悲しい限り。ばっさんデザインゲームはいかにもリメイクされそうにないもんなあ。もし機会があれば、是非やってみて欲しい。おもろいでー。そうそう、もし手に入れたなら、タイル抜いたへたの部分もゲームで使うので折り曲げたりほかしたりしないように! 危うくやるとこやった、あぶねー。これがないとピラミッドが引っかかってうまくスライドさせれんのよ。
このゲームの最大の欠点をあげとかんとあかんかったわ。
セッティングがめんどい。ので、リプレイ率が下がる。
なんで、ピラミッドをそのまま置いたまま仕舞えるように、箱を作ってくれんかったんかのう、ラベンス。2センチほど中底を下げるだけで良かったのに。
そういやばっさんのデザインは、セッティングがめんどいのが多いのが難点やな。なんとかそのまま仕舞えるような工夫をして欲しい。頼む>ラベンスバーガー
このまま仕舞えたらええのに、ピラミッドが飛び出すのである。横の溝にピラミッドを仕舞わなければならない。めんどくさいったらありゃしねえ。