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Gunter Baars
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Ravensburger
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2〜4人用
20分
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サルの神殿
高名な孝古学者の一団が、サルの神殿を訪れました。
サルの神殿には、見猿、言わ猿、聞か猿、食わ猿の4つの像が祀られていると古文書に記されています。
孝古学者はなんとかして、この神殿に隠された古代人の英知、回る岩の秘密を解き明かさなければなりません。
ただ、気を付けてください。サルの神殿を盗掘したために呪いにかかり何人もの人が命を落としているのですから。
プレイ感
前に、いかにもおもろなさそうと眼中になかったゲームだが、ギュンターバース集めようととりあえず日本にまだ売っているこいつを購入。BBと二人プレイにて。
サイコロをふり時計周りに孝古学者駒を進め、岩をいくつ回すか宣言する。宣言する数が少ないほど、開いた時のサルの像の価値が高くなるのだ。
やることはほとんど運まかせの単純なもので、最初は二人共最高の数字である3を宣言して3目盛り回すだけである。
何度かやってるうちに、
BB「わ! 岩が沈んだ!」
岩が開いたのだ。この仕掛けは素晴らしい。ぐんと沈むので驚く。
左から順番にサルの像を取って、岩を再び閉める。
サイコロを振り考古学者の駒を動かして宣言する。サルは左から取っていくが、カードと同じ色だと価値が1高くなる。手札はなく、場にある1枚のカードで行う。
こうして、サイコロをふり、ある程度まわしたところで、
わし「2!」
オープンセサミー!
わし「やった!」
2で開けば価値は2倍となるのだ。
わし「次は……わ、呪いが出た! 呪いタイム」
呪いだ!! ヘビが出たら呪いステージという別ステージに突入する。呪いは1ゴールドマイナス。
説明しよう。呪いタイムとは、好きなところで目盛りを1づつ回して、逆に開くと呪いがかかってしまうエキストラステージなのだ。
BB「あ……_| ̄|○」
わし「呪い終了! さ、次はどんな宝かな」
よしここで、幸運の棒を使うぜ!
わし「一歩、戻ってと……2! うーん、あかんかあ」
※幸運の棒は、サイコロをふって進んだ孝古学者駒を1つ前に進めるか戻すか出来る。なぜ戻るかと言えば、かなり回した岩や、カードと同じ色のサルの像なら1点高くなるから、こうするのだ。もう1目盛り回す事にも使えるが、4本しか持っていない。
そうこうしているうちに、
わし「じゃーん! またまた呪いだー!」
エキストラステージ!!
わし「ほれ」
BB「なんかこれ嫌やな。あ、……_| ̄|○」
わし「わはは、阿呆やこいつ」
BB「なんで、なんで!」
バリバリと呪いの掛かるBB。盗掘野郎冥利に尽きる。みるとほとんど3回で手に入れたお宝ばかりである。下の黄色のサルは同じ色なので2ゴールドとなる。
結局、全ての呪いはBBに振りかかったが、3回回しでやたらとやたらと像だけはいっぱいゲットして(二人プレイは一人が8枚取れば終わり)終了。
あれほど呪いを食らったにも関わらず2ポイントの僅差でわしの勝利。
所要時間20分
全ての呪いを受けたBB。阿呆や! 沈んだ写真撮り忘れたが、考古学者がおるところが沈んでるのが解る?
BBのコメント
楽しいなあ、これ。こんな発掘のんは好きやねん。でもなんで私だけ呪われるんやろ。あの呪いステージ嫌やあ。凄い確率で沈み込むもん。
飴ちゃん工場の次に好き!
ソマーリオ
思ったよりも楽しい。特に岩ががくんと沈むこむのはなかなかの感触である。
ルール読んだ時は孝古学者もサイコロやし、かなり運だけのゲームかなと思ったが、回す岩をなんとなく覚えてるだけで、まったく運だけのゲームという訳じゃない。また4本ある幸運の棒で、ちょっとだけ運を変える事が出来るのもよい。
このテーマでこの仕掛けであるなら、ちょっと改良するだけで、もっとおもろくなる感じがするのだが、このライトなパーティ感覚がいいのかも知れんなあ。
よく出来てるのは、呪いステージ。あちこちで沈むまで行う事で、あまり回っていない岩を回し、通常のステージに戻った時に開きやすくする効果を併せ持っている。まったくプレイヤーに意識させる事なく、ゲーム時間を短くして、なかなか開かないという中だるみを無くしているのだ。凄い! またこのステージは黒ひげ危機一髪と同じドキドキ感もあって、感心する事しきり。唯一の欠点は、開けた後の岩の戻し方が割と適当で、戻した人の方が有利な感じである。ここは規定して欲しかった。
少し残念なのは、パッケージの絵では見猿、言わ猿、聞か猿、食わ猿になってるのに、駒は色が違うだけで全部同じ形である。まあ、コスト高くなるからしゃあないか。このサルの像の概念は、日本的であるがギュンターバースは日本を知っているのだろうか? 食わ猿がある点からあまり知らないのかも(笑)
サルの像や幸運の棒はレイダースに出てきたような感じでとてもいいので、そういうのが好きな人はパーティ感覚で是非やって欲しい。真剣にやってはいけんよ。ぎりぎりあげとこう。何か知らんが妙にやりたくなる。