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Gunter Baars
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HABA
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2〜4人
10分
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飴ちゃん工場
ゲーム説明
がちゃこん、うぃーん、ことん、がちゃこん、うぃーん、ことん、次々にベルトコンベアにのった飴ちゃんが作られていきます。皆が大好きなストロベリー味は赤いカンカンに、ちょっと酸っぱいレモン味は黄色のカンカンに、メロン味、オレンジ味、飴ちゃんはそれぞれに落とされていきます。他の味が混ざったって構いません。だってそうでしょう? ちょっと得した気分。でもクラッカーだけは混ぜちゃ駄目! これは飴ちゃんじゃないんですから。
プレイ感
このコンポーネントに一目惚れ。ちょっと高いけど我慢できずに輸入しちゃった。おそらくルールはゲーム説明で全て分かるはず。
みたまんま。下に置いてある自分のカンカンに入れていくのだ。全て木製でカンカンもアルミ製。紫は飴ちゃんじゃなくてクラッカーね。ボード全体にメルモちゃんに出てくるような絵があしらってあり素晴らしい!!
と言うわけで、忘年会の約束までほんの少し時間があったので、TAM夫妻とこいつをようやくプレイすることになった。
ストロベリー味はTAM嫁、メロン味はTAM、わしはオレンジ味をチョイス。
甘草【かんぞう・リコリス】バー(この名前もいいねえ。サイコロの代わりに転がす棒)をころころ転がす。
くりくりっとベルトコンベアを回して、飴ちゃんがぽとり。甘草バーに出てる数だけ飴ちゃんを下に落とせる。
当初TAM嫁が、3ばかり出して、がんがんと自分の飴ちゃん(自分の飴ちゃんは2点、他の色は1点、クラッカーはマイナス1点)を自分のカンカンに落としていく。もうダントツ。
だってねえ、わしの飴ちゃんって後半にしかでてこんのよねえ。
ことん。
あー! TAMに初得点入った。ちきしょー、先越されたーーー!!
クラッカーやけどw
とりあえず当初は自分のことばかり考えて落としてたけどあまりにも圧倒的やったので、TAMとあの決して忘れてはならない惨事を引き起こさないためにも共同戦線を張ることとした。
フェレータ条約締結!
こんな感じでことことと入っていく。な? 緑のところに紫のクラッカーが入ってるでしょ? 赤が断然リード。オレンジは後半に飴ちゃんが多いからなあ。
さすがに2対1となってはTAM嫁もやや苦戦気味だったが、うまく飴ちゃんの位置を調整してクラッカーを食らわないよう(クラッカーはクラッカーマークのときに、クラッカーしか落とせないところしか落とすことが出来ないので前面に飴ちゃんを置けば安全なのだ)にディフェンス。
やるー
意外と戦略的やなあ、これ。
ころころん・・
あ! 二段落ちした!
1個落としたつもりが、複数落ちたり、ぽよんと跳ねて2段も下に落ちてカンカンに入ったりする。
面白いのが、強制的に下のカンカンの位置を移動させるマークがあり、落ちる直前にクラッカーがある状態でこれが出ると・・
「あー、やべえ、クラッカー落とされるうう」
となったり、
「助かったあああ、しばらく安心やあ」
となったりして、なかなかに楽しい。
今回はクラッカーが落ちる直前状態でこれが出まくって、どきどきしたりほっとしたり一喜一憂の繰り返し。
後半近くなって真ん中下に見えるクラッカーが怖くて怖くて。だから下のカンカンの移動で一喜一憂です。また連発でカンカン移動が出るんだよなあ。
結局、後半クラッカーを1個入れられつつも自分の飴ちゃんと他の飴ちゃんを集めたわしとTAM嫁の同点勝利。(とうか、わしら7点に対してTAM4点というTAMの惨敗と呼んだ方がいいな)
所要時間20分
BBのコメント
これほんま好きやわあ。癒し系やもん。
ソマーリオ
勢いで買うたものの、いまいちおもろないかなと思ったが、なかなかにファンシーな楽しさのあるゲームであった。特に予期せぬ動きが起きた時は、ほほえましくなる。ことんと木製の駒がカンカンに落ちる音、これぞ、手作りの味だと思う。もう、メルモちゃん気分満喫で大きくなったり小さくなったりしそうな勢い。
そして良かったのはほんのちょっと考えてプレイ出来る余地があるということ。同じ作者のアリババなんかはただの記憶と運ゲームだが、これは戦術を考えることが出来る。非常にうまくゲームとして成り立ってるところが素晴らしい。
ちと値段高いからコストパフォーマンス的にはどうかなと思うけど、大人も子どもも同じくほんのりと楽しめます。童心に返れるという点ではアリババに譲るけど、ゲーム性はこちらの方が高く、インテリアにも使えるし、持ってるだけで満足度は高い。
ちなみに大阪人は飴玉とか飴とか言わず、どんなおっさんでも飴ちゃんとちゃん付けで呼ぶ事が多いです。東京人であった兄嫁はそれがやたらおかしかったと言うてた。
最近、BBがこれをやたら気に入っている。二人でやっても戦略的でかなりおもろい事が発覚。これはカップルにはお薦めだわ。と言うわけでを付ける事になりました。何度やってもおもろい! そして何度もやってるうちに不思議な現象を発見した。その日のコンディションによって、まったく何も起こらない時と、やたらと上記に書いた2段落ち、複数落ちのアクシデントが発生する日があるのだ。まるで神の遊びである。
追記
最近、飴ちゃん工場をやりまくったおかげで、やたらとハイレベルな戦いが繰り広げられるようになった。
ほんわかしたゲームつうのは確実に取り消しである。
一手一手に後々の布石が埋め込まれ、リコリスバーのランダム性がなければアブストラクトのようである。棋譜を作ることも出来る。
たぶん、飴ちゃん工場名人戦があれば、かなりいいとこまでいくだろう。わしが飴ちゃん工場六段で、BBが四段くらいである。
昔、マンマミーアで名人戦を書いたが、今はこれである。
名人、リコリス2
一段目いちご、二段落とし。
挑戦者、リコリス3
二段目レモン、一段落とし。
三段目オレンジ、一段・・・あ、
失礼しました。三段目オレンジ、一段ぽろり、取得1
続いて、一段目メロン、一段落とし。
名人、リコリス3
長考に入りました。
解説「メロン味の名人ここで苦しい展開になっています。二段目メロン味の手前にクラッカーを落とされて、取得する事が出来ません」
この飴ちゃん工場の面白いところは、先にも書いたように日によってやたらとアクシデントが頻発する時もあれば、何もなく穏やかな日もあるという事だ。ある日はやたらめったら頻発する。引力の関係だろうか? とても不思議な力が働くのだ。それがまた魅力にもなっている。魔法の力を思わず信じたくなる。