Uwe Rosenberg

Abacus

2〜5人
20分

マンマミーア

駿河屋で購入
ピザのトッピングを順番に真ん中に置いていく。そろそろ今まで置いたトッピングでピザが出来そうだなと思ったらレシピカードを置く。
山札がなくなれば、マンマミーアカードを引いたプレイヤーがピザ職人となり、ピザが完成しているか順番にめくる。

レシピカードがめくられた時点で、今までめくったトッピングでそのピザが確認する。
完成なら必要なトッピングを取り除くが、残りは次のレシピに利用出来る。
これを3セット行って一番ピザを完成させた人の勝ち。


ゲーム風景。完成したレシピはオープンして置いておく。真ん中に次々とトッピングカードを置いていくのだが、当然中身を見てはいけない。

プレイ感

昔、二人でこれをプレイした事があって、まったくおもろなかったので随分と眠っていた。

そしてもう死蔵するつもりで取り出して3人でやったら、おもろいのなんのって!

ルールは凄く簡単やねんけど、終始マンマミーアマンマミーアと騒いでうるさい。
トッピングは同じトッピングなら好きな枚数置けるのだが、置く時にいちいちトッピング名を言うのが俺らのやり方。


上がレシピカードで、レシピの材料が揃った頃にこれを置くのだ。完成するかどうかは神のみぞ知る。右下が全国数百万人のピッツァヨーロの憧れマンマミーアカード。

ところが最初にトッピング名を間違って覚えていた事(そもそもオリーブをナツメグと説明していた)から、皆トッピングを言う時、適当なイメージで名付けるようになった。

ペパロニをししとうとか、パイナップルをチーズ、マッシュルームをマジックマッシュルーム、三葉虫、サラミはプチトマト、オリーブをミキプルーンってなんやねん!

兄貴が言い出したミキプルーンがやたら気に入ったのかTAMはそれからずっとミキプルーンで通している。

下品なTAMはマッシュルームを「ちんこ」とか言うてたが、ちょっと形がちんことはちゃうな。むしろ兄貴の最新学説、腐ったバナナの方がかなり近い。


左上からミキプルーン、カメレオンの尻尾、マルレラ、モノリス、赤痢菌

※ マルレラってのはカンブリア紀に最も隆盛を極めた生物なのだ。

↑コレ

ふと思うのだ。トッピングを出す前に何かおもろい連想はないかと。だからこのトッピングは一体何を表してるのか、常に最新の学説に取って代わられる。←だから、ペパロニ、パイナップル、オリーブ、サラミ、マッシュルームやって!

ルールは簡単で、おもろさは文句なし。このゲームのええとこは一生懸命暗記してもしょうがないところ。レシピを完成させる時、足りない分は自分の手札を足せるし、そのおかげで余ったトッピング量が変わって、意外なのが完成したり、堅いと思ってたのが駄目だったりと、終始マンマミーアの掛け声が絶えない。まあ、わしとTAMだけという説あり。

時間も20分くらいでお手軽だが、唯一の不満点はメビウスでも1800円とカードゲームの割に値段が高いところと二人プレイではつまらないところ。危うく死蔵するとこやった。あぶねーあぶねー。

不思議な事にルールは簡単やねんけど、何故かとても理解しにくい。一回やってみたら「ああ! そういう事か!」と誰もが解るのだが、最初意味解らんと思う。ひょっとしたらルールブックの説明が解りにくいのかも知れん。実際に一人でやってみること。そうしたらすぐに理解出来る。

TAMのコメント

これはおもろいっすわ。ようやく勝てました! いやあ、楽しいです。マンマミーアカードを引いてピザ職人にならんとあきませんね。

ソマーリオ

わしはこのゲーム負けた事がなかったのだが、昨日とうとう負けてしまった。マンマミーア!!

ちなみに本場イタリアではピザ職人の事をピッツァヨーロ(Pizzayolo)と呼ぶ。「ほな、スパゲッティ職人の事はスパゲッティヨーロと呼ぶん?」と先生に訊くとそんな職人はいないと言われた。

ふーむ、ピザだけの料理人がいるとはさすがラテン民族イタリアである。

そういや学校の国語の教科書で『ピザーパイの歌』つう話があったが、当時、ピザーパイとはどういった食い物か知らず、ちょっとした皿状のパン(すでにパイ生地でないあたりから明らかに間違ってる)にモンブランを配した甘いお菓子(毎朝、お母が買うてきた不二家製のパンにそんなんあってん)とずっと思ってたなあ。

そこでピザーパイを食うたというハイカラな当時小学生の連れ(こいつがまたむかつく奴で「ピザーパイって美味いよ。もちろん食うた事あるやろ?」とか抜かしやがるのだ)に言ったもんだ。「食うた事あるに決まってるやんけ。ま、あ、結構美味いかな」

俺も少し智恵があったのか、甘い奴やろとは決して言わなかった。自信がなかったからである。そして姑息にもどういった食い物かを徐々に聞き出したもんだ。今から思えばリアルバルバロッサをしてた感じである。(大賞参照。粘土で作った品物を当てるゲーム。いずれ書きます)

実際にピザを食うたのは8年後の高校2年生になってからだった。

後日、TAMがマンマミーアの話ばかりするので無性にピザが食いたくなった。注文じゃあああ!!

ああ、うまちょー、じゅる。ギガミートとパイナップル乗ってるトロピカルのハーフ&ハーフよん。

もうひとつウンチク話。マンマミーアの意味だが、イタリア語で、mammaはママ、miaは私の、つまり直訳すると「私のままーん!」て事になり「なんてこったい!」という意味。Oh my God!と同じ。

gioco del mondo