ゲームマーケット2013をゆく春
ビッグサイトに会場をうつしてのゲームマーケット2013春。とうとうボードゲームもここまできたかーと感無量。実はこの前日、上京するというのでおのさんが飲みにいきませんかと連絡を貰ったので、シュタインズゲート劇場版をみてから飲み会に参加した。飲み会でははてなでしか知らなかったかゆかゆさんと、相変わらず顔が黒いかわかみさんと一緒した。ゲーム界隈の少々の悪口を交えつつ歓談した。
まあ、そんな一般的な話はおいといて、帰ってからオビ湾に「明日、何時にいくねん?」とメールすると「8時っす」と返ってきた。「まじ?」「まじっす。欲しいのがあるんす」
今回は嫁と一緒に行くことにしたから、ちんたらちんたらしやがって、会場に着いたのが11時。開場は10時だったので、1時間遅れた。で、オビ湾に電話すると「今更、何しにきたんすか。もうめぼしいのは売り切れっすよ」と言われる。
8時の時点で既に200人ほど並んでいたとか。
この結果、まあ、現場で買うかどうか決めようと思ってたファラオの帰還とロストレガシーは売り切れてた。唯一、オビ湾に予約しときましょか? と言われた大気圏内ゲームズのホシリンピックとキャットファーザーだけ手に入れる。これらも速攻売り切れたらしく、予約頼んどいて良かった。
オビ湾とかhiroceanらが共同で露店売りしているらしいのでそこに行くと、あのエアキングが150円でobbyと書かれた値札と共に置かれてる。
「こんなん誰が買うねん」
そしたらしばらくしたら外人がオビ湾のクソゲーをまとめて買うて帰った。
「ほら、売れたじゃないですか」
可哀想な外人。
hiroceanは子供を使って、親子の悲哀を出した為にとっくに売り切ったらしい。
わしも一緒に出したら良かったなあ。
そこでツイッターでお世話になってるCOQさんとも出会い、また一緒にゲームしようと約束した。非常に感じの良い人やったから感じの良いわしに合うんやろと秘かに思う。
で、そこからいつものようにオビ湾と一緒に各ブースを廻る。
タナカマの走狗となりはてたけがわがテレストレーションの説明をやってる。
ここで宿敵けがわと7年ぶりか、8年ぶりくらいの再会をはたす。
相変わらずけがわはお下劣な事を言うとる。
当時はけがわのお下劣な文章に惑わされジョーコデルモンドもお下劣になったのはこの界隈では有名な話だ。
※個人の感想です。
しかし今はわしも一児の父、こっそり下品すぎる文章をGrep使って消し込んでいる姑息な男だ。
そこでタナカマのステマと化しているテレストレーションを買う。買うてから試遊することになった。
わし「おもんなかったら返品するから」
タナカマ嫁「えー!」
そこで久方ぶりにけがわとゲームをする。テレストレーションについては買うた奴を大阪でやったので、レビューはまた今度。
そしてOECが嫁を連れてゲームを売ってた。
よし、ク○ゲーやったるかとオビ湾と嫁と3人でやることにした。
スピーデック/OEC
5つのゲームが出来る小品集。OECに「何、保険かけとんねん」ととりあえず突っ込む。今回は3人なのでその中でベストピッチングとタンブリングダストをやる。
ベストピッチングは、親が大きい勝負か、小さい勝負かを選べるトリックテイク。ポイントはトリックは3つまでしか取れず、途中で保留されたポイントは一番ポイントの低いプレイヤーで分配するところ。
ツクルカのサイトより。チェンジアップ勝負の時は小、ストレートは大で選ぶ。その上にあるのがポイントチップ。
オビ湾「あれ、同じ数のときは?」
OEC「高め投げた方が勝ちです」
皆「高め??」
OEC「ほら、ここの矢印で高め低めがあります」
オビ湾「お前、阿呆やろ!」
こういった3トリック縛りはウィリーのようでいて、またポイントの分配のおかげで、最初から考えてトリックをとっていかなくてはならない。スピード感はまったくなく、結構考えるタイプだ。変則的トリックテイクのため、トリックテイクに慣れた人でないと面白みは解りにくいだろう。もう少しタイトル通りスピード感のあるゲームの方が良かったように思う。
次にやったのがタンブリングダスト。
OEC「あなたはゴミです。ゴミの気持ちになってゲームをやります」
オビ湾「お前、阿呆やろ!」
ツクルカのサイトより。この道路上でゴミをまき散らす。
カードを互いにだして、道路上にゴミをまき散らしていき、最後終わった時点で、手元のゴミが少ない方が勝ち。カードを出すのはいいが自分がどこにいくか解らず、確かに風にふかれたゴミの気持ちになる。勝ち方なんかはさっぱり解らない。なんともいえない浮遊感。
オビ湾「普通、こういうのは思いついても形にしないんです。それを形にするのがOECくんです」
との事だが、わしは意外にこれはもっと推敲すれば面白いゲームになるんじゃないかと思った。ただしこのままでは駄目。もう少し能動的に狙いが出来るようにならないと面白くない。次回に期待。
スピーデックよりもオーソドックスな作りの前作ジャンケンセブンの方がゲームとしては面白いが、何か違うものを作りたいという気持ちは良く伝わってきた。
3年くらい前、手書きで波線や○やらを紙に書いてもってきた時はエスパーカードかと思ったが、そこから同人ゲームとして出すようになったのは感慨深い。
興味がある人はこちらにルールが掲載されてるので参照されたい。
そこから前回挨拶が出来ずにいたグランディングの菅沼さんに挨拶しに行くことにした。ついでに新作ダイヤモンスターズを試遊するつもりだ。
ダイヤモンスターズ/菅沼 正夫
街コロ、ひつじがいっぴき、すきものときて、再び子供向けのゲームを作ってきた。1から5までのカードを同時に出して一番数が大きいプレイヤーが自分のカードと報酬カードを受け取る。もちろんバッティングするとはげたかルールというオーソドックスな作り。カードの数字が5枚しかないので、非常にバッティングし易くなっている。特徴的なのが、1と5が同時にでると1が勝つというルールがある。
この逆転ルールとバッティングのし易さから、見た瞬間すぐに勝ち負けが判定しにくくなっているのがこのゲームの唯一残念なところ。盛り上がるために少し慣れが必要。
ところが今これを書く為に画像をパクろうとこちらのサイトをみると、そこらへんを考慮して、まずバッティングしたカードを手札に戻し(このゲームでは勝ったプレイヤー以外はカードを手札に戻す)、残った中で数字が高いプレイヤーを比べると書いてある。
なるほど。そういう手順を踏むなら問題ないかも。あのときは早く進めるためにそういう説明を省いたのか。
グランディングより。アンティとして1枚カードをめくり、勝ったプレイヤーは自分のカードと一緒に貰える。
このアンティによりある程度方向性が定まるところがミソ。この場合3を出したプレイヤーが3のカードを2枚得るという事。
ちょっと5がチェブラーシカに似てるw
ダイヤを5つ集めるか、同じ数字のカードを3枚集めると勝つというナイアガラのような勝利条件で、とくによく出来ているのが4のカード。この4のモンスターは、勝利条件であるダイヤを2個食べちゃう。この勝利条件のジレンマは良くできており、感心した。5はバッティングし易いが、4で勝ちたくはない。じゃあ、3とか2で、いやいやこの際5がある場合を想定して1を出そうなんて思惑が現れる。4は強い、しかしダイヤが減る。しかしその敬遠する4のカードも3枚集めたら勝ちなので、あえてこれを狙いに行くという手もあるのだ。
モンスターの絵は非常に可愛らしく、小さい数字しか読めない子供と遊べるようにしてある。丁度、街コロとひつじがいっぴきの間くらいの難易度だろう。このメーカーは全体的にHABAより少し年齢が上の子供を狙ったゲーム作りをしているようで、なかなかニッチな鋭い場所を攻めてきたなあと感心した。
試遊したのはこれだけである。
後は購入して、遊んだので正式なレビューとしてあげることにする。話題がホットな5月中にあげられなければ、ここにショートレビューとして足すことにする。6月以降に同人ゲームを書いても、たぶん興味が薄くなってるだろうからだ。
その後、オビ湾情報で、ヴォーパルスのI was gameがこっそり昼から500円ゲームズを出しているダンジョンオブマンダムを購入して帰ってきた。
試遊していないor購入していないのでは、セイルトゥインディアやWelcome!ってのがかなり良かったらしい。手に入れられなかったのは完全に情報不足。ちぇ。まあ、誰か持ってるやろからやらせて貰おう。
なんせ一人や二人の優秀なデザイナーがリードするのではなく、同人ゲーム全体の質がかなり高くなっているのに驚いた。ドイツゲームのデザイン理念がしっかりと浸透し、独自のシステムを作りあげているように感じられる。また二次創作物がほとんどなかったってのが素晴らしい。
gioco del mondo