Alex Randolph

Ravensburger

3〜5人
15分

ハゲタカのえじき


ハゲタカがネズミを狙っています。
上空から急降下で降り立つものの、ライバルは多いようです。
相手を出し抜き、たくさんの獲物を狙いましょう。

プレイ感

かなり昔、これの日本語版が不二商から出てて、それを持ってた。やってみておもろくなかったので売ってしまった。それ以来レビューの端々ではげたかの餌食は合わなかったと書いてたが、最近、自分的ランドルフブームになり、買い直しする事にした。正月、miaとその従姉妹連中と5人でやることにした。


各自1から15までのカードを手札にする。場に得点カード1枚をオープンにする。同時に手札を1枚出す。数字の大きいプレイヤーが得点カードを貰う。カードは使い切りでこれを15回繰り返して得点の合計が高いプレイヤーが勝者だ。なお得点カードは1から10と-5から-1の15枚あり、マイナス得点は、逆に数字の一番小さいプレイヤーが取る事になる。
ただし重要なルールがある。それは同じ数字がバッティングしたら、次の数字のプレイヤーがカードを貰うというところだ。

たったこんなけ。たったこんなけで、同人ゲームで真似たゲームがたくさん作られた。そしておもろいゲームの定番で、ロングセラーともなっている。


お題は10。欲しければ高い数字を出せばいいのだが、被ると次点のプレイヤーが貰う事になる。

やってみると解るが、凄まじい心理戦となる。

得点カードの枚数と手札カードの枚数が一致しているところに注目したい。
例えば最高の10得点カードが出たら15のカードを出したくなるだろう。ところが誰かが15を出してたら、負けてしまうのだ。

ならば14か!? 他のプレイヤーも同じように考えているかも知れない。裏をかいて15を出したら意外と通るかも?

と、こんな感じでじりじりとした心理戦が展開されるのだ。

当時、なんでおもろくなかったかちょっと思い出せない。メンバーが悪かったかも知れないが、得点カードの構成を記憶していなかったかも知れない。単に枚数が多くてめんどくさいなと思ってた。


今回のお題はマイナス5。マイナスの場合、最も低いカードを出したプレイヤーが取る事になる。もちろんバッティングすると、その上に繰り上がる。


ま、まじかー!! (|| ゜Д゜)ガーン!!

つまり、得点10には15のカード、9には14、8には13と続いていき、1には6、-1には1、-2には2、-3には3、-4には4、-5には5のカードを出すのが効率的にみえる。これさえ理解していれば、枚数が15枚と多くても関係ない。どこでどう取るかという読みが誰にでも出来るようになる。

結局、10のカードを14で取ったものの、マイナスを掴まされ2位になった。

所要時間15分


3枚だけゲット。まあ、しょうがない。あのマイナス5がなければ……

おもろいというので2回戦目を行ったが、miaとひたすらバッティングしまくって冴えず。
考えどころが似てるのが腹立たしい。

ソマーリオ

いやあ、ほんま、なんで当時おもろないと思ってたんやろと深く反省。非常におもろかった。抜き身の刀のような心理戦を描く感じだ。カウンティングも非常に重要だが、それしかない。それしかないのにおもろいんやから恐れ入る。

数々のゲームでこれをパクってるのも理解できる。というかこれに変化を持たせようとしたナイスミドルという同人ゲームがおもろいと言われたので買うた事はあるが、あまりのつまらなさに売ってしまった。ナイスミドルは3人専用で、真ん中を出したら取れるというもの。蛇足過ぎた。こういったゲームのつまらなさにわしゃ、ハゲタカの餌食は合わんわと思っていたのだ。

はげたかの餌食は、先に書いたような整合カードがあり、それに応じるから誰にでも解りやすく読み合いが出来るようになっているのだ。そして勝敗は一目で解るからこそ盛り上がる。

これを少し変えたイモムシイモムシも同様におもろいが、準備の簡単さ、テンポの良さからハゲタカの餌食の方が出番が多いと思う。いやあ、ほんま、ランドルフには申し訳なし。

バッティングが多いほどおもろいと思うので人数は5人が一番良いだろう。二人ならガイスターをやればいい。
その後メビウスが日本語版を出したが、なんとプレイヤー人数が6人までになった。これは素晴らしい改良だと思う。

gioco del mondo