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Alex Randolph
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Abacus
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3〜5人
5分
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イモムシイモムシ
イモムシが地を這うレースの開始です。
各イモムシ一段となってスタート。
おっと、横に曲がるイモムシが妨害を開始したぞ。
さあ、レースは予断を許しません。
プレイ感
ヤフオクでちょこちょこ見受けられたが、とうとう再販された。なんか楽しそうなので買うてみた。mia、OECとの3人プレイにて。
7個の駒からなるイモムシをスタート位置におく。同時に3,4,5,6,7,Xのタイルを出す。他のプレイヤーと重なればイモムシは動けず。バッティングしなかったイモムシは小さい順からその数だけ駒を端っこにくっつけるようにして前進させていく。当然他のイモムシと接触したらあかん。
Xのタイルは、他のプレイヤーが選んでいない数を選択して進めるか、ゴールタイルを移動させる事が出来る。
木製の半分に切られた玉7個でイモムシを表す。これがつるつるすべって取りにくい。出したタイルの数だけ、ケツから駒を取って頭につけて進む。ほんまにイモムシみたいにみえるから凄い。黒色駒2個はスタート位置を表して、その向こうにゴールタイルをおく。そこに最初にタッチすればゴールだ。
わし「せーので、6」
mia「あ、被った」
OEC「じゃ、僕は5マス進めます」
進めたプレイヤーのタイルは次回使えない事になっている。つまり5でOECとバッティングする事はないのだ。
わし「せーので、7」
mia「7…」
ゴールには2つの穴があり、スタート駒と同じものを差し込んでおく。Xの場合は片っぽを支点として、ぐりんと動かす事が出来るのだ。このアイデアに脱帽。まじで驚いた。
OEC「じゃ、僕は6マス進めますね」
わし「お前、何被っとんじゃ!」
mia「そっちこそ!」
序盤、このようにOECに大幅に独走される。
しかし後半、わしとOECがバッティングするようになり、miaが徐々に動き出す。
これで勝ったと思われては困る。ゴールを移動せねば!
そして、曲げてきた。まるで切れ味鋭い江川のカーブのように。
OEC「こっちきますか」
このゲームのおもろいところはテーブル全体がボードとなって、自由自在にイモムシが動けるところだ。
接触してはいけないルールのおかげで、嫌がらせのようにイモムシを相手の頭を抑える戦法が出てくる。
しかしそれを上手く交わすOEC。
わし「よし、じゃ、わしのXはゴールタイルを移動させる」
これがタイル。前のバージョンでは、さいころで現してたらしいが、そっちの方がコンパクトで良かったかな。
ただし、進めた数字は、次回使えないというルールがあり、バランスを取っているので、タイルを採用したのだろう。
ちょうど、数字は6種類なのでこんな風にサイコロで表示出来るのだ。
なんと無茶苦茶なルールであろう。ゴールタイルに触れたら勝ちなのだが、ゴールタイルの端っこ2箇所には穴が空いており、そこに木製の駒を置いている。このどちらか一方を抑えて支点にして、ぐりんと好きな方向にゴールを動かせるのだ。
ランドルフ…恐るべし
最初、なんでわざわざ穴あけて駒を置くんか解らんかった。
このおかげで、ほんまになんともいえないチキチキマシン猛レースみたいなへんてこなレースがテーブルを駆けめぐる事になる。
結局、最後はOECが勝利したが、おもろいのでもうちょい距離を伸ばして再戦しようということになった。
くう、やられたー!
このようなルールなもんだから、当然スタートマスとゴールマスは適当に調整可能。途中で障害物を置く事も当然可能。それでいてしっかりとゲームになってるのだから凄すぎ。
二回目もまたしてもOECの勝利。わしらバッティングしすぎ。。。
所要時間5分
OECのコメント
ルール聞いてると位置関係から駆引きが生まれるんだろうなぁ・・・と、駆引きも何も、スタートダッシュが決まり、駆引きが少ないまま勝利(苦笑
というか、あきおさんとmiaさんが仲良すぎてw(人とバッティングすると進めない)
5人でやるとまた盛り上がるんだろうな〜。ゴールがぐにゅぐにゅ動き回ってwww
これは良いゲームだ!というか良いおもちゃだ!(褒めてる。絶賛。)
ソマーリオ
このゲームのおもろさはその自由度の高さであろう。ちょっと前に流行らそうと思っていまいち流行らなかったメイジナイトというフィギュアゲームは、テーブルに自由にテレイン(地形)を作って楽しむようになってたが、このイモムシイモムシはその走りともいうべきシンプルなルールで見事に楽しさをまとめ上げている。
ルールとしてはハゲタカの餌食と同じようにバッティング禁止というシステムが機能しており、同じシステムならわしゃこっちの方が見てて楽しい分、上のように感じる。なんせただの駒の連結なのだが、ほんまもんのイモムシのように所狭しと動くのよ。笑える。
OECが玩具と表現してるようにほんまに玩具みたいなゲームである。
イモムシの形も衝撃的だったが、ゴールが動くってのは笑える衝撃を受けた。これ考えたランドルフは、ほんまもう、阿呆かと。
大人も子どもも一緒になって心理的駆け引き+α楽しめる見事なデザインセンスに脱帽するしかない。
欠点といえば最初に間に挟まれたイモムシがかなり不利だろうという事だが、もうそんな大きな欠陥すら気にならないような玩具デザインなのだ。
このゲームを再販してくれたAbacusに感謝。そんなにロングセラーしそうなゲームでもなさそうなので、欲しい人は早めに買うべし。
他にこういったテーブル全体を使うゲームは魔法の掃除機があるが、あれ以上に上手にまとまっており、なおかつルールが非常に簡単で誰でも出来る。かさばらないので、旅行などに持って行けそうだ。