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大気圏内ゲームズ
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大気圏内ゲームズ
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2人
5分
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キャットファーザー
「キャットファーザー」は簡単なルールとドキドキの心理戦でサクッと遊べる2人用カードゲームです。
自分のボスを見抜かれないようにしながら敵ファミリーの戦力を削りつつ、隙あらば敵ボスの暗殺を狙いましょう!
白と黒、生き残るのは果たしてどちらの猫ファミリーでしょうか…!?
プレイ感
前回から同人ゲームはHPのニーズの関係上ショートレビュー集でまとめようと思ってたのだが、今回はあまりにも全体的な品質が良いので、自分で購入した分については個別レビューに切り替える事にした。2013のその他のゲームマーケットはこちら。
キャットファーザーはホシリンピックでオビ湾がいけてる同人だという事で予約して手に入れて貰った。
2人用で猫の絵が独特で可愛らしく、500円という事からみるとクオリティが高い。miaと2人プレイ。
1から10のカードをそれぞれ1セットずつ持つ。それぞれ山札にして5枚ずつ手札にし、そのうち1枚をボスのキャットファーザーとして伏せておく。
手番には手札4枚のうち1枚もしくは2枚の数字を合計して数を宣言する。これが猫ギャングたちの攻撃である。相手は、その数字を上回る数字で応戦する事ができる。これを繰り返し、どちらかが降りるまで続ける。
勝ったプレイヤーは、負けたプレイヤーの出したカードの好きなカードを1枚得点カード(猫の足跡)として受取り、負けた方は勝ったプレイヤーの出したカードの好きなカードを1枚ゲームから除外する。
残ったカードを手札に戻し、カードを1枚ずつ補充する。勝ったプレイヤーからこの手順を再度おこなう。
ラウンドは猫の足跡を5点以上集めるか、キャットファーザーの数字を宣言したら終了。最初に隠したキャットファーザーの数字を宣言されたら、ボスが暗殺された事になり、即座にラウンドの負けとなるのだ。
こうして3ラウンド先取したら勝ち。
このうち1枚をボスとして伏せておく。数字の下に書かれている足跡を5つ集めたら勝ち。
わし「白と黒どっちがええ?」
mia「黒」
わし「ほな、わしはビアンコファミリーでお前がネロファミリーな」
(攻撃力を高いのを残した方がよさそうやから、キャットファーザーは手札の中で小さい4でええかな)
mia「じゃ、わたしから。4」
(|| ゜Д゜)ガーン!!
わし「負け」
mia「馬鹿じゃないの!」
すぐに2ラウンド目。
(小さい数は危険や。今度は7にしとこう)
わし「3」
mia「4」
わし「7」
(と自分で宣言しとけば今回は殺られる事はない)
mia「9」
わし「死ねやぁ!! 13」
mia「ちぇ」
そして猫の足跡3のカードを取る。miaもわしの出した9のカードを除外する。
お互いに1枚ずつ補充して第3ラウンド。
2枚まで同時に出してもいいが、この出し方はどちらも11にしかならないので明らかに間違い。手札は1枚ずつしか変わらない事に注意する。
と、こんな感じでゲームは展開していき、最終的に、miaが手札が薄くなったところを見計らい、一気に兵隊を送り込んで、ネロファミリーを殲滅。
所要時間 5分
なんともあっさりなプレイだったので、もっかいやろうという事になった。
mia「じゃあ、1」
わし「ボス、死亡」
(|| ゜Д゜)ガーン!!
2回戦目は2回もこれでやられて負けてしまった。
ちなみに2回目の1は
mia「じゃあ、1」
わし「フーーーーッ!!」
1の絵の真似。
mia「フーーーーッ!!」
同じく1の絵の真似。
これを読んだドン諸君、小さい数をボスにせんほうがよろしい。
ソマーリオ
たった10枚のカードで、ストレートにシステムで勝負してきたってのに驚いた。まだ未プレイのホシリンピックではむしろコンポーネントの方に目がいってしまったが、ルールを読むとドイツゲームのテーストがぷんぷんと漂ってくる。それと同じようにキャットファーザーも、1から10までのカードが2組、それだけでジレンマのある、ドイツゲームテーストがしっかりと再現されていた。
最初に隠すボスの数字の推理要素、手札の使い方を工夫して相手に一気に畳みかける要素、この2つの要素が適度に絡み合って、システムとして見るべきところがあるゲームとなっている。
確かに一瞬にして勝負は決まってしまうが、だからこそ500円ゲームズとして出したのであり、500円ゲームズとして人気の高いLove Letterと同じように安価で軽いゲームというコンセプトがあまりにもマッチしている。
コンポーネントは箱入りで、カードはつるつるの加工された高級感漂うカードである。その品質には驚くが、猫の絵も非常に可愛らしい。
あっさり決まるところから小Buonoといったところではあるが、上記の理由から持っている満足度は高く、セットアップやルールの簡単さから、時々出してはやりたくなる。前に500円ゲームズに否定的な意見を書いたが、それは完全に撤回したい。500円という自分の限界を知りつつ、それを逆手にとって上手く利用し、素晴らしいゲームを作った。今後、大気圏内ゲームズはわしの注目すべき同人となった。