Oliver Sihiveer

Brain Games

2~4人
30分

エアキング

管制塔では、多くの飛行機の離着陸を監視している。
彼らは日夜、安全に飛行機をA国からB国、またはB国からA国へ、安全に指示しているのだ。
人は彼らをエアキングと呼ぶ。

プレイ感

ゲーム会の最後にちょっとだけ何かやろうという事でローさんが和訳作成中のリトアニアのカードゲームを出してきた。見るからにやばそうな匂いがぷんぷん漂ってきやがる。これはむしろ変態ゲーマーの寄り合いであるドゥームナイトでプレイされるべきゲームじゃなかろうか? miaは子供を迎えに行ったのでロー、タメラとの3人プレイにて。


タメラ「あ、これ、タナカマさんがエッセン土産やというて皆に配ってましたよ」

ロー「そうなの? まあ、せっかくだしやってみよう」

飛行機が左に1から5号機、右は6から10号機と並べられる。そして真ん中に滑走路。滑走路と滑走路の間はカードで3マス空ける。

わし「これつまり、空間を空に見立てて実際に飛行機カードを動かすってことやんな?」

ロー「そうそう」

うわぁ、いけてねぇぇ…(|| ゜Д゜)ガーン!!

最初に4機の飛行機が描かれた秘密ミッションカードが配られる。その4機を逆サイドに着陸させたら勝ちだ。
しかも最初に各自1枚配られたぐるりと弧を描いた矢印のカード。


今回、この4機を逆方向へ着陸させたら勝ちだ。秘密情報である。その下に凶悪なUターンカードがみえる。
空間をつかって飛行機カードを動かそうという、未だかつて無い超お洒落なシステムだ。

わし「これ、無理矢理Uターンさせるってことやんな?」

ロー「そうそう」

うわぁ、簡単に想像つく問答無用のルールやぁ…(|| ゜Д゜)ガーン!!

手番にカードを1枚補充する。カードは4枚まで持て、手番中に移動カード1枚、その他1枚と合計2枚まで出すことが出来る。その後、2マスまで飛行機を移動させる。2機を1マスずつ進めてもいいし、1機を2マス進めてもいい。マス目はカード1枚分を想像して横もしくは前に進めるのは皆さんのご想像通りである。


真ん中に挟まってる2枚が飛行場。4号機,5号機のように離陸はその横からしていく。わしの目標のひとつ8号機はすでに向こうからすでに着陸完了している。

離陸は滑走路の横から、着陸は1枚目の滑走路に載せて、さらに奥の滑走路に動かせば着陸完了である。
こうして自分のミッションを達成したら勝ちである。

正直、文章で書くことはあまりない。

途中、飛行禁止マークが出たり、雷雨がでたり、横軸には無限の彼方へ飛びだたせる事だって出来る。

ポイントを唯一あげるなら、他のプレイヤーと同じ目的の飛行機があった場合、協力体制を築ける事だ。
今回はわしとローがよく被っていた。故に

ロー「無限の彼方へ飛んでけ~」

タメラ「ちょ、辞めてくださいよ」

とか

ロー「この10号機、Uターンしてね」

タメラ「あっちゃ~」

ゲーム中、1度だけ使える冷酷無比のUターンカードが発動。進行方向を変えるUターンではなく、スタート位置に戻される。例え着陸態勢に入っていようとも、離陸前の場所に戻されるのだ。

虎視眈々と勝利を目指していたが、ここで

タメラ「じゃ、この4号機、Uターンお願いします」

まあ、しょうないな。一からやり直し。


雷雲発生!! これがあると迂回せねば、エヴァンゲリオン3号機みたいになる。まあ、ただの妨害カードだ。

そうこうするうちにゲームは終盤へ。

ロー「あきおさん、そろそろUターンカード使ったらどう?」

わし「何号機動かしてるのか、よう見てへんかったわ」

ロー「まあ、一番突出してる奴やと思うけど」

タメラ「ちょ、止めてくださいよ。その10号機は一回戻されたんですから」

わし「じゃ、10号機、Uターンよろしく~」

結局、一度もUターンを使われなかったローが勝利。

所要時間30分


見事にローさんが勝利を納める。

ローのコメント

あきおさん、諸々の事情によりせめて年明けまではレビューあげないでね。

ソマーリオ

何もかもがやばい。タイトルのダサさから始まり、テーマのつまらなさ、システムの意味不明さ、絵柄のしょぼさ、とほとんど無双状態である。

凶悪なUターンカードでほとんど決まるゲームとしか言いようがない。食らわされなかったら勝ちだ。
他のカードは関係ない。Uターンカードで全てが決まる。

秘密裏に配られるミッションカードも、動かすのは自分の飛行機以外あり得ないので、ちょんばれでまったく意味を成していない。自分に関係のない飛行機を動かすゆとりなんかまったくないからだ。
Uターンカード以外で勝敗を分かつものは、ミッションカードの他プレイヤーとの被り具合だけだろう。

怖い物見たさでバルト三国のリトアニアの香りを感じたければ、買えばいいと思うが、大多数の人には勧められない。ただし物は試しと持ってる人を見つけてプレイしようなどと思ってはいけない。これは買うて自分の持ち物としてプレイして初めて意味のあるゲームなのだ。

ふうかさんの話では、エッセンでこれを発売してた人らは超やる気満々やったとか。その心意気だけは買いたい。というか、痛ゲームとしてボドゲマニアならば是非とも買うて体験して欲しいものだ。

というわけで正月早々あげたった。
皆さん、開けましておめでとうございます。今年もよろしく。

※おもろいから新年一発目であげようと思って用意してたんやけど諸々の事情によりずれた次第。

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