お蔵入りショートレビュー集2009

去年に引き続き、どうにも書く気が起きずお蔵入りしたゲームをショートレビューとしてまとめてみた。ほんまは去年の時点ですでに書き上げていたのだが、せこびっちのわしは出し渋り2年に分けて公開するという壮大な計画を思いついた。
この年忘れお蔵入りゲームレビューが毎年恒例になるかどうかは神のみぞ知る。出来れば恒例にならないように、おもろいゲームがわしに当たりまくらん事を。末尾に2009と書いているのは”何か”を想像させるが、気にしないようにw

尻尾カルタ Picco Popolino Uncredited

ゲームマーケットにて、サイコロ振って勝ったので50円で買うた。甥っ子姪っ子と一緒にやったが、お父んが最初「50円て安いなあ」と言ってたが、終わってからは「50円もしたんか!」と変わったのが誠に興味深い。
内容は親が動物の説明をして、その尻尾カルタを取るという単純なものなので、1度しか楽しめないゲームなのだが、絵柄が可愛いので許す。


尻尾のタイルが可愛い。で、親がその動物について何かのヒントを出す。あとは早い者勝ちだ。

子ども指輪物語 Lord of the Rings Reiner Knizia

さっぱり評判は聞かなかったが指輪物語は大好きなので買うてみた。いまいちルールが解らないところはあったが、どう考えてもゲームになっていない気がする。雰囲気はいいし、敵も名前付で出てくるのは指輪ファンとしては楽しいのだが、これは一度、英語堪能な人にルールを読んで貰わんと駄目かな。もしこれで合ってるなら、クニッツィアトイバームーンと同じくやってまいやがったと言いたい。


ただのすごろくなのだが、強さの違う敵を倒すとか、パランティアがあるなど雰囲気はかなりいいんやけどなあ。きっとルール間違いなんやろ。

アルカボーネ Al Cabohne Uwe Rosenburg

ボーナンザを二人でやろうと作ったゲーム。3人目のマフィアプレイヤーが出てくるが、やたらめったら手札が増えるルールに、ゲームの綾を感じることが出来んかった。ルール間違いなんかな? 別に二人ならもっとおもろいゲームやればいいやとなるので、ボーナンザは3人以上集まったらやることにしよう。ひたすら手順を踏むゲームだった。


ノンプレイヤーとしてマフィアの豆が出てくる。アルカボーネともう一人は忘れた。

カタン旅立ち Abenteuer Menschheit Klaus Teuber

カタンルールを使い人類の広がりをゲーム化。アフリカから広がっていき、段々と砂漠化するに伴い、ヨーロッパやアメリカへ人類が発展していくのは非常によく出来ている。が、プレイに2時間も掛かるし、ゲームとしてのおもろさで言えば、カタンの方が圧倒的におもろい。また最長交易路ともいうべきラインの概念がないので、なんとも楽しみに欠けてしまった。


画像をなくしてしまったのでGeekより拝借。アフリカからどんどんと広がっていく様がなかなかようできてるが、ゲームとして楽しめるかというと普通である。剣歯虎と原人がカタンの盗賊と同じような性格。

ドラゴンパレード Dragon Parade Reiner Knizia

一説では、メンバーズオンリーの簡易版という話も聞くが、ドラゴンの動きがあまりにも激しくて予想つかず、鋭い駆け引きもないのでプレイ感はまったく別もの。なんか適当にやってたら適当に終わったって感じ。獅子舞は昔、祭りの時にやってたので、思い入れはあるのだが、どうにも楽しいとは思えなかった。展開の予想つかなさを楽しむゲームだと思うが、見通しが悪くて楽しさが分からなかった。ただ得点方法は差がつかないように緻密にしてあるのはさすがクニッツィアと言える。


手札を出してドラゴンを赤門や黄門に動かしてうろうろさせる。で、最後にどこに止まるかを予想するというもの。まったく読めない。

バイソン Bison Wolfgang Kramer

ティカルから始まったクラマーのAP制ゲームのひとつ。あまりのカツカツのプレイ感にちょっと逃げ出したくなった。カルカソンヌのようなタイル配置とティカルのAP制を上手くミックスしており、カツカツ感を楽しめる人にはたまらないゲームだと思うが、わしゃなんかめんどくさくなってしまった。もう少しゲームは軽くやりたい。遊びの要素が非常に少ないが、良いゲームだとは思う。少なくともここに書かれるようなゲームではないかもw


毎ラウンド不思議な形をしたタイルで土地が大きくなっていく。あとはよくある駒の配置で勢力を決めるというもの。遊びはほとんどない。

ディマッヒャー Die Macher Karl Heinz Schmiel

ドイツの議会選挙を表した奇才シュミール作。まるで往年のウォーゲームのようなボリュームのルールが図が少なく白黒の解りにくい説明書に書かれており、めんどくさくなったわしはTAMに読んで貰った。ゲーム時間もたっぷり4時間掛かる。TAMとたっかんと3人でやったが、最初に配られたタイルの政策の違いがわしとその他二人と如実に別れてしまい、わしだけ蚊帳の外。政策を変更するにも時間が掛かるので、結局、4時間まったくゲームさせて貰えなかった。長時間もの間、かなり苦痛であった。たぶんそうでなければおもろいゲームだったかも知れないが、さすがに時間の掛かる事から二度目をやろうとは思えず。システムは非常によく出来ていると思うが、この最初の政策タイルによる運のバランスの悪さはなんとかしないといけないと思う。人数が多ければもっとばらけるとは思うのだが、印象がかなり悪かったので売ってしまった。


この5枚の政策カードのアイデアがおもろい。黒い面が反対で白い面が賛成なのだ。例えば一番右のトマトは遺伝子組換え食物について反対の政党という意味。自分で選べるのではないのでこれが他の二人と全くちがってて孤立無援だった。

ピーナッツ Peanuts Heinz Meister

古いゲームだが昔からおもろいと評判であったので、値が落ち着いた頃オークションにて入手。TAM夫妻とやったが、どうにもゲームの楽しさの勘所が解らず。なんか止まっても進んでも、そうかと思うだけで、よく言われるサイコロの一振りに一喜一憂する感覚を味わえなかった。ただのサイコロゲームの癖にルールが感覚的に理解し難い構造であったのが弱点かも知れない。人気の高さから、わしらのようなのは少数派だと思う。Theゲームナイトでも取り上げられ、人気は高いのでこのレビューは気にしないように。


外輪をくるくる回って価値の高いマスに止まってマスを確保していく。自分のマスに止まれば相手からお金をもらえるという例のパターン。ルールのイメージがつかみにくくて楽しくなかった。

フットボールリグレット Fusball Ligretto Reiner Stockhausen

たっかん+わし対TAM夫妻で戦う。昔からあるトランプのスピードのようなゲームだが、これをサッカーに見立ててチームプレイにした事で面白さを出そうとしている。が、声を出しながらやってると、かなりしんどかった。またプレイヤーが正しく出してるかどうかチェックも出来ないので、そこが残念。多分相当間違って出してると思う。それなりに楽しいが、しんどいのでもうやる事はないだろう。


かなり激しく出しまくるのでカードは痛む。二人でペアを組むとかなりしんどい。

フリント船長と財宝 Der Schatz des Kapt'n Flint Reiner Knizia

ネットでおもろいと評判になり密かなブームが発生したので、そんなにおもろいのならと輸入してみた。非常にライトなクニッツィアテイストあふれるゲームだが、わざわざ製品化する内容とは思えなかった。けがわの言うように古代ローマの新しいゲームのひとつに入っててもいい程度のゲームで、これにまとまったお金を払って買うたとなると評価は厳しくせざるを得ない。悪くはないが、わざわざこれを箱から出してまでやりたい程のゲームではない。Adlungあたりがカードゲームとして出せばいいと思う。とここまで書いたのが去年で、今年廉価版が出た。ゲーム内容の割に恐ろしくでかい箱にもうんざりしてたので、コンパクトになった廉価版ならまあ欲しい人は買えばいい。わしゃ、もう要らん。これぐらいならクニッツィアはいっぱい出してるし、わしも持ってる。


財宝を取りたいところにカードを伏せて出す。すでにカードが置いてあれば、そのカードをめくる。なんせやたらと箱がでかい。大砲を使ったブラフがゲームのミソ。

メトロ Metro Dirk Henn

前から欲しいとは思うけど、この程度の内容ならこの値段で買いたくないと渋っていたが、大阪イエサブで中古で安く売ってたので購入。線路がうねうねとなってて、どうみても地下鉄に見えないが、それよりもどう繋げたらいいのかパッと解らずどうしても長考してしまうタイプなのが気に入らなかった。この程度のゲームで時間を掛けたくない。ディルクヘンの中で一番の駄作のように思うが、好きな人は好きなようだ。


他の駅と連結させるようにタイルを置いていくのだが、どこがどう繋がってるのか確認するのに時間がかかりうんざりした。つうかどんな地下鉄やねんと問いたい。

メモワール44 Memoir'44 Richard Borg

アメリカがドイツゲームに再び追いつこうと躍起になっている中、ドイツゲーム風ウォーゲームがついにでたと、喜んで買うた。ところがTAMとやってると、軍隊の数なんてほとんど関係ないシステムでうんざり。いくら軍隊が多くても、行動カードがなければ動かす事が出来ず、置物状態であった。まさに戦闘の常識を覆す少数で多数を撃破するのが簡単システムである。阿呆かつうの。一見するとシナリオはたくさんついているのでワクワクするが、よく読めば勝利条件が全て相手のユニットの撃破数となってるので、作戦としての奥深さがまったくない。単にドンパチやっとけってゲームだった。あまりのしょうもなさにすぐに売った。


画像をなくしてしまったのでGeekより拝借。軍隊の差がいくらあっても、動かせるのはこのカード次第でなおかつほとんどが1軍隊とか意味不明の仕様なので、ほとんど数に意味のない糞シミュレーションゲーム。

恐怖の光 Schrecklicht Guenter Burkhardt

タナカマがギュンターブルクハルトを酷評する会に持ってきた代物。一発目にこれを出されて、他に持ってきたブルクハルトのゲームをする気力が萎え萎えとなった逸品。何がなんだかさっぱりプレイの指針が掴めん。酷評するも何も、手応えはまったくなく、記憶にも残らない。確認事項が多くて、どうしたらいいのかさっぱり解らなかったという気がするが、それすらも定かではない。なんか得点ルールが変わるトリックテイクだった気がする。日本語化されていなかったのも良くなかった。


見た目はおもろそうだが、実につまらないゲームだったw

そんじゃ、皆さん良いお年を! このペースで書くのは非常に楽ちん。やけど、リンク貼るのはめんどくさかった。
まあ来年以降は、ぼちぼちさぼりながらホームページを更新していきます。

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