Uwe Rosenberg

AMIGO

3〜5人
20分

ボーナンザ

ルール説明

駿河屋で購入
同じ種類の豆カードを自分の前に置いていき、売るときにたくさん置けば置くほどお金がたくさん手に入る。置ける畑は2つで、絶対に自分の番になったら手札から置かないといけないのと、手札の配列は変えずに順番に使わなければならないというのがこのゲームのポイント。植えられない場合は、今植えてる豆を破棄しないといけない。最終的に一番お金のある人が勝ち。

※日本語版が出たのは嬉しい限り。

知ってる人用リファレンス
1 手札から最低でも1枚(2枚まで)植える。
2 山札からカード2枚を表向きに出して、そのカードの交渉をする。
3 2で出した豆をここで植えなければならない。
4 山札からカードを3枚補充する。

忘れがちのルール
畑を収穫(廃棄)する時2枚以上置いている豆畑から、優先的に収穫する。


ゴガツササゲ


赤豆


ささげ


大豆


いんげん豆


そらまめ


紅花インゲン


青豆

プレイ感

あこのゲームはなんといっても、手順がややこしい。手札の順番を替えては駄目っていうルールのおかげで、かなり緊張する。でないと、無意識に替えてしまいそうになるからだ。

今回は、MIRU、たっかん、ムゲン、うっしーと5人プレイ。


こういう風に同じ豆を植えていく。これは3つ目の畑を購入してる。

やはり最初手順が分からずもたつくが、山札がなくなる頃には慣れてきた。このゲームは3回山札がなくなった時点で清算する。

「この12の豆と14の豆替えてくれ」
と、最初は、自分から申告して、交渉を行っていたが、後半は、オープンにした途端、、、

※ ほんまは豆の名前があるんやけど、ドイツ語やからさっぱり分からんのよ。だから枚数を書いてある数字で言うのだ。豆の名前分かればもっといいんやけどなあ。。。


おっと、この豆が余ってしまった。なんとか交渉して、どっかにいかさねば、自分の畑を刈らなければならなくなる。

「10あげるから18頂戴!!」
「16あげるから18くれええ!!」
あちこちから声がかかるようになる。

初めてこのゲームをやった時に、わしがルールで不思議に思った事があった。
ルールに「将来の口約束をしてもよい。そしてまたその口約束を守らなくてもよい」と書いてあるんやけど、一体どういう意味やろ?

「ちょちょう、この6の豆頂戴。次に絶対にお返しするから!」
やってて自然に出てきた台詞がこれである。なるほどー。確かに今交渉出来る(相手に有利な)豆はないが、将来的には必ず手に入るもんである。このルールすげえ! 人間心理まで読んでるのか。

このゲームの最大の楽しさは交渉なのだ。
手札の順番を替えられず、絶対に植えなければならない特殊なルールのおかげで、邪魔なカードがいっぱい出来てくるのだ。それを交渉して、片づけるのだ。

交渉にありがちなやらしい駆け引きはなく、どちらも満足する交渉になる。交渉なくしてボーナンザは成り立たず、交渉であったかい気持ちになれるのはボーナンザだけだ。

そして交渉に勝つ秘訣は、最初に素早く声をかけることである。声の大きい奴が勝ちやすい。ここらへんは、パーティゲームの傑作ピットに似てる。さすがにあそこまでうるさくはないが。
以前やった時は、TAMの大きな声と素早く交換カードを見つけたスピードに完敗した。声のでかさなら負けないのだが、相手が悪かった。うっしーだ。こいつ、むかつくことにわしがやるとその交渉はいつも騙されてるとか思って交渉に応じやがらへんのよ。腹立つで、ほんま。お互いに有利になる条件であっても、今までの豆を捨ててまでも交渉に応じん。カタンでも交渉せずに無茶苦茶おもろなかった記憶もある。

ところが、今回は前の教訓が分かってか、普通に交渉に応じたおかげでかなりスムーズにゲームが進んだ。

意表をついて声が小さいたっかんが9豆ターラー(お金の単位)で勝利。所要時間30分


日本語名が解らないので、後半はガンマン豆、パンチ豆などニックネームで呼ぶ。なかなかひょうきんな豆の絵なので、豆の正式名が解らなくてもいい。

ムゲン「こんなん、3つ目の畑買わんかったら良かった」
わし「そやろ? だから言うたやん。3回目の山札ってむっちゃ少なくてあっという間に終わるでって」
ムゲン「ほんまですねえ。もっかいやりましょ!」

このゲームでは3つ目の畑を3豆ターラーで買う事が出来る。畑が3つあるとかなり展開は楽になるのだが、タイミングが難しい。3回目は山札が驚くほど少なくなるので、あっちゅう間に終わる。9豆ターラーで勝利したたっかんをみれば分かるが、実に3分の1の価格だ。つまり買わずにおいた方がいいケースがあるのだ。

2回目は俺が9豆ターラーで勝利。どうやら、前回はうっしーのせいで負けたと分析した。記憶が甦る、、、

あの野郎、そういや、先行有利の交渉でわしが何度も先に声かけたにも関わらず、同じ条件やのに、全部、後の奴らと交渉してやがったからな。

このように交渉相手を選ぶ事で、嫌いなプレイヤーを潰す事が出来るゲームではある。このゲーム、一人交渉してくれんかったらダメージはかなりでかい。遺恨を残さないためにも、同じ交渉なら先に声をかけた人と交渉するが良い。(←かなり根に持ってる)

ソマーリオ

なんやろ? この満足感は。カードゲームつうたら、普通相手の動きをみて楽しむように出来てる。つまり相手の行動がおかしいからおもろいのだ。だから、終わってからゲームにたいして満足感を覚える事はない。ボードゲームは架空の世界で遊ぶので充足感のある奴はあるし、充足感があった奴にを付けている。

ところがこのボーナンザはカードゲームのくせに、やたらと充足感があるのだ。きっと豆を植えて、売るという作業がボードゲームのような楽しさを意識させるのだと思う。考えたらわし、子どもの頃、作物植えるん好きやったもんなー。

カードゲームではナンバー1の面白さである。このゲームでローゼンベルクは一流デザイナーになり、いまだに売れ続けてるゲームである。交渉というのは、意外と初心者に受ける要素であるし、数学的な駆け引きに重きをおく6ニムトよりもこちらの方が初心者引き込みには良いのかもしれん。

追加キットが色々出てるが、わしゃ、これで十分なので買うてない。カタンと同じく、あまり評判もよくないしね。ただ7人まで出来るようにする追加キットだけは買うておいたが。

このゲームは手札の順番を替えたり、交渉相手を選んだりと、やろうと思えばイカサマやりたい放題なので、紳士的でマナーのあるプレイが求められる。

ヨーロッパツアーのようにホールドする何かがあった方が気持ちも楽になるんやけどなあ。あ、もうひとつ言いたい事があった。わしゃ、右手に手札を持つので、このルールやとストレス溜るのよねえ。ぎっちょの人は「逆にするで」と一言いうておくべし。

あ”ー豆植えてぇ。

gioco del mondo