日経ボードゲームランキング投票

日経から専門家としてボードゲームのランキング投票をして欲しいと依頼を受けました。
2011年、暁生としてわたしが投票したのが以下です。小学生以上、3人から楽しめる、絶版を除いてという条件だったので範囲が広くて難しかったです。小学校低学年用だと飽きがきやすいので、少し難しめの高学年以上と織り交ぜて投票しました。

1.ぴっぐテン

6はいいよ。8もいいんです。10は最高! でも11は駄目なんです。子供に足し算を教える事も出来るばかりか大人も夢中になるお手軽カードゲームの傑作です。終わってもすぐに「もう一回!」と声があがります。誰もが楽しめる堂々の一位です。
ぴっぐテン
Pig10

2.カルカソンヌ

世界遺産である南フランスのカルカソンヌは城塞都市として有名です。地平線まで続くまっすぐな道、平原に囲まれた修道院、巨大な城塞都市、タイルを引いて素晴らしいカルカソンヌの町並みを作りあげていきましょう。千変万化、同じ町は二度と出来ません。
カルカソンヌ
Carcassonne

3.ニムト

ドイツ版うすのろのばかと言えばいいでしょうか? カードを貰うと負けなんです。三人から十人まで楽しめ、少ないと真剣勝負、多いとパーティゲームになるという性質を持ちます。普及率の高さでは他のゲームと一線を画します。まずはこれから始めましょう。
6ニムト
6nimmt!

4.ハゲタカのえじき

全員、手持ちのカードはまったく同じです。同時にカードを出して数字の高い人が点数を貰えるのですが、そう簡単ではありません。何故なら、一番高い人が被った場合は、二番の人が貰えるからです。ルールは簡単ですがジリジリした心理戦に驚くでしょう。
ハゲタカのえじき
Hol's der Geier

5.ディクシット

フランス発美しいカードイラストに「本当にこれゲームなの?」と誰もが思う事でしょう。ところがどっこい最も権威あるドイツゲーム大賞を受賞してるんです。親が一枚のカードにお題をつけます。そのカードを混ぜて当てるのです。想像力が試されます。
ディクシット
Dixit

6.ごきぶりポーカー

ゴキブリ、ハエ、カエル、サソリ、普段は嫌われものの虫を人に押しつけちゃえ。トランプのダウトのようにはったりを楽しむカードゲームです。顔にでてしまうと、自分が引き取らなくてはならないですよ。ポーカーフェースで、さっと押しつけちゃいましょう。
ごきぶりポーカー
Kakerlaken Poker

7.ボーナンザ

自分の持つ二つの畑に豆を植えるのですが、それぞれ同じ豆でないと植える事が出来ません。そして毎回、豆を植えなければならないので無駄に刈り取る必要もあります。要らない豆はトレードしちゃいましょう。交渉なのにほのぼの出来る素敵なカードゲームです。
ボーナンザ
Bohnanza

8.ラミィキューブ

大人からすると麻雀、子供からするとセブンブリッジに見えます。数字を繋げたり切り離したり、まるでパズルのように盤上がコロコロと変化します。世界大会まで行われている伝統的ゲームで、一度やるとやみつきになる魅力があり徹ラミィキューブになることも。
ラミィキューブ
Rummikub

9.にわとりのしっぽ

鶏達がなんとも滑稽なレースを始めました。追い抜かれた鶏は尻尾を引っこ抜かれちゃうのだから大変です。基本は神経衰弱ですが、これほどエキサイティングで笑える神経衰弱が他にあったでしょうか? 後ろから迫る重圧を鶏の気分になって味わってください。
にわとりのしっぽ
Zicke Zacke Huehnerkacke

10.マンハッタン

摩天楼にそびえ立つビル。自分の資本を投入してビルの経営権を得ます。歴とした経済ゲームなのに、お金は使わないんです。お金を使わずに資本主義の構造が理解出来てしまうゲームです。といってもルールはとても簡単で、小学校高学年以上にお勧めします。
マンハッタン
Manhattan

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