カナイセイジ
カナイセイジは、同人ゲームを作ってた初期に挨拶をしたことがあるが、非常に人当たりが良くて感じの良い人だった。
わしは人当たりの悪い感じで接したので、申し訳なかった・・。まあ、あの時代はざっくばらんな感じやからねえ、と言い訳しとこ。
それはおいといて、ゲームデザインは一言でいうと、オタク系特殊能力好きキャラクター大好きカードゲーマーである。一言じゃなかった。
本人のコメントでは予想通り、MtGが好きで、膨大な量のカードを考えるのは大変なので、一つのパッケージで完結できるものをデザインしたかったと述べている。
だから、カナイセイジデザインは特殊能力のオンパレードなカードゲームがほとんどだ。
ただし、その特殊能力はシステム内に収められた特殊能力が故にTCGのような広がりをもたせていない。システムに外枠をはめることで、それこそ300種類以上の特殊能力を生み出すことができなくしている。
だから特殊能力のカードがある割に次々と拡張セットがでない異質のシステムデザインとなっている。
これはユーザー側にも開発側にもメリットがある。通常TCGを開発する場合、大量のカードを売りたいため、システム側でできるだけ色んなことができるように枷をあまりつけない。なんせお金を刷るようなもんだからだ。そのせいでユーザーはある意味拡張セットにじゃぶじゃぶお金をつぎ込むことになる。
カナイセイジデザインは1パケで済ますので、ユーザーに色んなゲームを提供することができる。
TCG好きはそのゲームを極めたいがために、新しいブースターパックを購入する。カナイセイジはそういった意味では、1枚1枚のカードが破綻を防ぐのではなく、システムが破綻を防ぐボードゲーマー寄りのデザインといえる。
日本では菅沼さんと並んで世界的に有名なデザイナーの一人で今後の活躍も大いに期待したい。実のところ、同人ゲーム時代の好き勝手にやってたデザインのほうが好きやったりする。
ちなみに本来はそういうシステムのハズなのにバカスカ拡張を出してクラッシュオブデッキのようにシステムが破綻したゲームもある。拡張性のあるシステムかどうかを見極めるのが大事なのだ。