ゲームマーケット2013をゆく秋
ゲームマーケット2013秋に行ってきた。
今回はオビ湾が不参加というので、COQと10時過ぎくらいにビッグサイトでゆるゆると待ち合わせて会場に入った。
いくつかゲームの予約はしてるので、まずは全体を見渡す。
この後にリトルエッセンというのが控えている(エッセンの発表会が近かった為、仕入できないため、後日即売会をやるらしい)ので、いつものメンバーであるJyamaが不在。テンディズもかなりこじんまりとしたブースで、新作はほとんどなし。
個人の露店売りも非常に少なく、いつもと違う印象。そして一番様子が違うのが
なんか一般の女の人が多いやん! ちょいきれいめの子とかもおる!
ちゅうこと。
タメラ「人狼ブームのせいで、一般人を呼び込んだようですね」
とりあえず、予約してなく、春に評判の高かったとらんぷくえすとを買いにいく。予約分は、ゆっくり回収したらええ。
それからカナイをみると暴れ狂う龍が如く恐ろしい長蛇の列をなしており、わしのような素人は並ぶことも許されず、諦める。タンサンで買い逃してたファブフィブと、アヴァロンの拡張を買う。
グランディングの新作に興味があったので、試遊卓に行くと結構ぎょうさんおったんで、遊ぶんは後回しにして、九州の覇者ゲームフィールドを訪ねた。初めて見るnasikaさんは白髪が多くて結構年配にみえる。
わし「結構年配やん」
タメラ「苦労して白髪が多くなったんですよ」
相変わらず失礼な男よのうと思いつつ、COQが挨拶をする。
そして次にわしも昔世話になったことがあるので、挨拶する。
すると「あー!」とnasikaさん、嫁さん両名から驚きの声が。
いや、そこまで驚かれると嬉しいわ。COQの悔しそうな顔が忘れられん、ひひひ。
嫁さん、セクシーな感じで良かったので今度はコスプレを是非して欲しい。
ここでCOQ、くまもんトランプを買う。このおかげでかなりしつこい言葉責めにあうので、この段階で身を挺して阻止しといたら良かった。
そっから、テンディズでエロミニエプロンのような格好をしてたけがわとタナカマをからかいに行くことにした。
タナカマが最近発売した本を売り込んできたので、中身をみた。かなりの数が紹介されてた。売れずに困ってるんですというなら買うてもええが、今のところはほっとく事にした。というか無料で送ってこい。
テラミスティガの拡張タイルをCOQ、タメラがせびるので、わしもせびってみた。
タナカマ「あきおさん、テラミスティカ持ってないでしょ」
わし「持ってへんけど、くれ。ただのもんはなんでも貰う」
というわけで、渋々タナカマ嫁から貰ってきた。まあドイツゲーム賞になったらしいので、いつか買うと思う。でも時間掛かるのはちょっとなあ。
そしてようやく予約してたゲームの回収に入る。
メイガスホールデム、もてねば。、Ni-Go。
メイガスホールデムに関しては大の大人3人で、予約開始直後にiPhoneをリロードしまくって予約したという曰く付き。ちなみに予約番号はCOQ3、わし4、タメラ5だ。もっと速い奴がおったかと思うと悔しくて胸熱。
途中でタメラが「前日の有識者が集まって、このゲームヤバイよねとなったみたいです」というメイクルールというのをわしもCOQも釣られて買う。
大体、一通り見終えたので飯食いに行くことになった。
COQ「ビール飲みてぇ!」
このおっちゃん、昼間からビール飲むんかと驚きを隠せず。最初冗談かと思ったら、ほんまにプロントでビール買うてきた。わしはバイクなのでつきあえず。
それから戻るとけがわが、勝手にわしをCU部の面々の誰かに紹介してた。
こらこら、わしのこのキャラクターは、作られたキャラクターなんで、実際に会うとその違いにびっくりするから辞めとけっちゅうの。
「うわぁ、まんまやあ」
「やかましいっちゅうの」
1週間前にゲームをチェックしてたら、わしの大好きな宇宙戦艦ヤマト2199のゲームを作ってる人がいた。名前をみるとそこには中黒靖という超懐かしい名前が載ってた。
翔企画のヒトラー帝国の興亡というシミュレーションゲームを作った人で、わしゃこのゲームが大好きでようやってた。で、ルールで解らないことがあり、お手紙を書いたら、丁寧にすぐに回答して頂いた記憶がある。その手紙はまだ残ってる(はず)。
わしより少し上の世代やと思うけど、まだやってたんやという喜びと、好きなところはやっぱり一緒なんやなあというのとで、当然買いに行くことにした。
かなり感じの良い人で、とりあえず今出ている分5個を大人買いした。シミュレーションゲームはやる相手がおらんやろうけど、持ってるだけでええ。1個1000円で安かったし。ちなみに中黒さんは日本語版コマンドマガジン編集長との事。
さらに無慈悲な鉄槌という北朝鮮の挑発的な言葉を6ニムト化した奴も500円なのでついで買い。一列ニムトで数字が大きくなるにつれて言葉が過激になり、最後は戦争になるとか。
それからグランディングとモブゲームで試遊して、買うてきたゲームをやろうといつものファミマ前のテーブルにつく。今回は会場内ではフリースペースがなくなってる。
で、イカ、やった奴のショートレビュー。
キャンディーチェイサー
タイミング良く卓が空いたので、知らない女の人とわしらの4人でやった。
最初に密輸する飴ちゃんを隠し情報として持っておく。手番にサイコロを振って、飴ちゃんの価値を上下に動かす。自分の飴ちゃんの価値をあげたらいいが、相手に悟られると負けてしまうので、かなりの心理戦となる。
タメラが終了条件を満たすと、その隣である女の人からスタートして隣にいるCOQの密輸を告発するフェイズとなる。
サイコロを振って好きな飴ちゃんの価値を上下させる。どれを選んでもええので、一発目に自分のをあげるのはかなり勇気がいるので最初はお茶を濁した。
当てられると負け、失敗しても告発した方が負けという厳しいルールで、告発せずにパスも出来る。
女の人失敗、COQもわしを当てられると堂々と告発してきたが、間違い。次はわしがタメラを告発するかどうかだ。
タメラ、わしの緑を一気にレッドゾーンへたたき込む。やったー! 終了条件はどれか1個がGのマスへたどり着き、他の駒のどれか1つが3以上にいる時。ばれるのがドキドキするので、満遍なくあげることになる。
各自、この推理カードで相手の色を当てる。つまり第三者にはどの色で告発したかが解らないようになっている。
実のところタメラが終了条件を満たしたメロン味の飴ちゃんはわしの飴ちゃんだ。得点は最高なので、このまま勝負すれば絶対に負けない。しかしここで簡単にパスを宣言してしまえば告発されて負ける。そこで悩みに悩むというはったりをかますことにした。それが功を奏して、タメラの告発は間違いで勝利を収めた。
正体。タメラ、まさか、あの青色の位置で勝負賭けてくるとは恐ろしい奴。たまたま緑をあげてくれたから勝てたようなもん。
システム的にはアンダーカバーに似ているが、このゲームではその欠点であった、最後猛ダッシュ作戦が効かないところが非常に良く出来ている。告発されると負けてしまうので、最後の最後まで気が抜けないのだ。
すきものでも思ったが、こういったゲームの背景があり、1ゲームも短いことから、(これをやり遂げたいから飴ちゃんの密輸をするという意味づけの)目標カードのようなものがあればもっと良かったように思う。
10分くらいで終わるシステムメインのあっさりした感じはあるが読み合いのある面白いゲームやった。
メイクルール
タメラが前日の有識者の集まりでかなりヤバイというステマにのり、そのステマにまんまとCOQと2人で嵌って買うてしまったゲーム。箱をあけると「ルールがない」という紙が入ってる。ルールはプレイヤーで作っていくというものだ。そう、あのフラックスを彷彿とさせる。まったく皆目ルールが解らないので、さらにめくっていくと、手書きで4つほど最初のルールが書かれていた。一人につき3回ずつルールを変えて手札の5枚で勝負するというもので、そのルールの有効無効は多数決で決める。
1から5の数字と兵器が描かれている。たとえば「種類の多い奴を勝ちにしよや」と提案する訳。わしはタメラの「そのうち1は例外にしましょう」で負けたww
はっきり言うて、これはもう無茶苦茶でゲームじゃない。会話の妙を楽しむもんだ。そういった意味では楽しいかも知れない。現にタメラは気に入っていた。でもこんなん居酒屋でくだらん話をしてるレベル以上ではなく、わしは、帰りにタナカマにあげてしまった。持って帰るのも腹立たしい。1500円損した。ただそれでも真面目につくって死ぬほどつまらないフラックスよりマシか。
ライアーマフィア
500円ゲームズのひとつで、体験卓でやってみた。作者の熱い気持ちは伝わってくるが、なんだかごちゃごちゃしててよく分からないブラフゲームだった。COQにきくとクーとそっくりだと言う。やったことがなかったので調べてみたら確かにそっくり。まあ500円ゲームズならではかなと思う。
上を向いてる方を相手に宣告する。相手はそれを「嘘」といってもいい。さらに相手はブロックと宣言してそれを阻止してもよい。それに対して「嘘」といってもいい。こう書いても解らんけど、そんな感じのゲーム。
たねまき
COQが買うてきた。風貌があまりにもボーナンザに似すぎている。これは大丈夫か?
しかしボーナンザの基本的な部分はそっくりなものの、システムは違う。手番プレイヤーが4枚のカードを貰い、それを他のプレイヤーに1枚ずつ渡していくというもの。貰ったプレイヤーはそれを自分が植えるか、まだ貰っていない他プレイヤーに渡すか、ストックとして場に置くかを選ぶ。得点形式や種まき方法はボーナンザと同じ。
この4枚を1枚ずつ渡していくのだ。渡された相手がそれを自分が植えるか、相手にあげるか、ストックとして置くかを決める。それを4回繰り返す。一旦植えてしまったら、その人は抜ける。つまり毎回、各自1枚ずつ種を植えていくという事である。
このゲームはケーキの切り分け問題をテーマにしている。3人でカードが4枚なのはストックは2枚置き、手番プレイヤーはそのうちの1枚を選んで取れるからだ。もう1枚は廃棄する。
似ているゲームは、わしの知ってる中ではジャガーのピラミッドだ。相手に選ばして残った方を貰う感覚はそっくりである。
この手のシステムの弱点は爽快感がないという事だ。常にジリジリしている。絵柄も可愛くよく出来ているが、そういったところが好みではないため、買いには行かなかった。2人の評判はすこぶる良かった。今にして思えばメイクルールみたいなゲームを買うならこっちを買えば良かった。
畑はボーナンザと同じく2つ。同じ種を植えると売るときに価格があがるのもボーナンザと同じ。
裏返すとお金になるのもボーナンザと同じ。プレイ時間は意外とかかり45分くらい。
英語ルールも添付されており、海外進出をばりばりに考えているようだ。この出来なら大丈夫だと思うが、初見で有名なボーナンザに似すぎているところは辛いとこかも。テーマを変えて、カード情報の見せ方も変えた方が要らぬ疑念も抱かれず良いように思う。
もてねば。
ここに書いてたら、やたらと長くなったので、個別ページでレビューする。
こういうタイプのはやっぱり長くなってしまう。
今回やったのはこれだけ。
その後、COQがくまもんトランプで覚えた「げっさかな」と言葉をしきりにわしに浴びせかけるので、何かと意味を調べたら下品とあった。しばくど!
一応、今回買うた同人ゲームはやったらここに追記していくつもりやけど、2人からってのがないので、あんまり期待はせんといて。
そういやテレビ東京のカメラが入っていたが、その日のWBSで放送されたようだ。たいしたもんやなあ。
今回のマーケットでは予想した通り、人狼クローンが大量に溢れて、そういった意味では不満もあるが、これをきっかけにアナログゲームに目を向けてくれる人もでてくるだろう。
人狼の体験卓で、次から次へと人が遊んでたのは興味深い。いや、おねいちゃんがおったのが興味深いだけやけど。まあ確かにこんな風に人狼を合コンでやったら、そら楽しいわな。
ただこんなに人狼ばっかり出して、売れてるんかのう。だって、絵柄ちゃうだけで基本同じゲームやで。同じゲームを2つも3つも買う姿が想像できひんわ。
今回はフリースペースがなく、ショップもエッセンが近かったため新作がなく、露店売りも少なく、同人といえば、人狼、そして500円ゲームズという少し趣旨の変わったゲームマーケットであった。
雨が降っていたにもかかわらず5000人も入ったと盛況であり、ひとつの流れとして良かったように思う。小学生くらいの子供がちらほら見られたのは良かった。
今後は、もう少しコスプレのおねいちゃんが増えたらええなと思う。そうなると萌げーが増えるということか。うーむ、、由々しき難題じゃのう。
gioco del mondo