ゲームマーケット2014をゆく春

今回は、オビ湾、COQ共に床売りのため朝早いというので、着いたら連絡するということでわしは10時に到着した。事前にオビ湾のツイッターで猛烈に暑いという情報を手に入れてたので、Tシャツ、短パン、サンダルにて参加。カタログ付きチケットは邪魔になるし1500円と高いので通常のチケットを1000円で購入。結構並んでた。入ると、すぐにアンギャルドが売ってたので、わしの持ってるデュエルもかなりボロボロだったので中身をちらと見て購入。

それからオビ湾に連絡するが、バザールがどうのこうのというだけで、場所がまったく解らず、ウロウロする。とりあえず予約の分を回収してから行こうとうろつくが、見つけられないうちに前から欲しかった妖精奇譚の拡張を見つけて購入。そのうちオビ湾から再び連絡があり「なんでこないんすか?」と言われ、ようやくマップをみてバザールを発見して合流した。

バザールでは、相変わらずクソゲーを売りさばいてたが、わしにはそれは関係ないので、約束してたオビ湾からネットランナーの売買契約を行う。本体+中拡張+小拡張3個のセットで1万円。もっと負けれと言うたら「WiiUの購入資金にするので駄目っす」と言われた。

わし「重っ」

オビ湾「重いっしょ。それ持って朝から並ぶとすんげぇ辛いっすよ」

わし「これ約束通りシール全部貼ってるんやろな?」

オビ湾「ばっちり貼ってあります」

(嘘こけ。タイルも抜いてやがらん)

それから一緒に予約品を探しにいくことになった。ウロウロしてるとCOQも合流。

COQ「それ、なんですか?」

わし「妖精奇譚の拡張」

オビ湾「えー! そんなんあんの! 欲しい」

妖精奇譚の拡張はあまり宣伝されておらず、こっそり発売されていたようで、わしもどっかのブログで「そんなん売ってんねやあ」と思って今回絶対に買おうと思っていたのだ。

わし「つうか、お前のんカードが気に入らんつうてドイツ語版ちゃうかったっけ?」

オビ湾「あー、そうだ。これ、ドイツ語版と合いますかね?」

店員「たぶん規格が違うと思います」

(そら、そうやろ。そもそもカードの品質が気に入らんちゅうてドイツ語版やねんから)

オビ湾「どうしようかな」

わし「とりあえず拡張だけ買うとくのがええんとちゃう?」

オビ湾「そうしよう」

それから大気圏内に行く。シンデレラが多すぎるを3人とも予約してたので購入。

わし「嫁、美人やったな」

COQ「そうそう。うらやましい。なんか腹立つからサイトでクソゲーってネガキャンしましょか?」

相変わらず、最低の男であった。

わしの予約受取ルートとして、なまはむは最後である。というのは非公認スタンプを2個集めると拡張カードが貰えるのだ。貰うのを忘れてたので、判子を貰いに行くと…

大気圏内「あれ? ない。どうやらこのチケット版じゃ押せるとこないです。カタログ版でないとないみたいです」

なぬう!

オビ湾、招集、カタログとチケット交換。

わし「ほな、これで」

とりあえず、クソ重いネットランナーだけはどっかに置いといて貰わんとあかん。ボッタクリデェズしかないなと、タナカマとこに寄る。
そこで友達に頼まれたオールドタウンを1個置いといて貰うように頼んでから、タナカマ嫁に「マリカやろや」と言うと即座に「うちは結構です」と断られた。

タナカマ、マリカ、無念の不戦敗決定。

横のゲームフィールドで、Nasika夫妻としばらく歓談。

それから予約品を続々、回収。時々オビ湾が、これおもろいっすよというのも購入。春夏冬中はパケ絵がオビ湾も気になったようで、中身を確認してから購入。

途中で別行動してたCOQから電話があり「今、えりえりさんと会っています」つうので、美人という噂のえりえりに会いに速攻移動。

確かに可愛らしい美人やった。お土産にういろうを貰う。ういろう帰って食うたらすげえ美味かった。もっと欲しかった。
腹立たしいのは、えりえりの前やとCOQが異常に良い子ぶるところだ。なんとか本来のCOQを出させてあげたいと親心で下ネタを振るがのってこない。

それから床売りも終わり、お金を分配するというので、わしはとりあえずボッタクリデェズに戻って、荷物を置いて貰う。しばらくして、再び合流。

ここでゲームをやろうということに。
まずはシンデレラが多すぎるから。人が多いので2チームになる。

オビ湾「これ、ほとんど皆、買ってるからおもんなかったら全員ため息ですよねえ」

これについては個別レビュー。

それから隣は襲ノ色目を、こっちは混ざると困るというのでタメラがマスクメンを出す。

これが大失敗。タメラがルールを何度読み返しても、さっぱり要領が掴めない。

COQもわしも挑戦するが、やっぱり解らない。
あ、こうかと思っても、例をみるとそれを覆すような事例がのってて、なんでこうなるのか解読不能。

隣では「これ、面白い。買って良かった」という声が聞こえる。

タメラ、ルールブックの難解さにぶち切れてくる。

オビ湾「そっちは全然進んでないすねえ。それいくらだっけ?」

タメラ「2000円」

オビ湾「じゃ、俺が500円で買おか?」

買い叩いてきた!

結局、こうではないかという感じでやったが、正しくプレイできてるか解らずもやもや。

終わってからオビ湾がルールブックに挑戦するが、「なんで、これ、こうなんの? 全然わかんねーじゃん!」とやはりぶち切れ。

タメラ「タナカマさんのツイッターにだまされましたよ」

オビ湾「じゃ、300円で買おか?」

鬼や!

コンポーネントが目を惹くので、初心者が最初にこれを購入して、「全然解らない、ゲームってつまらない」なんて思ったらそれは悲劇よなあと皆で話し合った。まあ、そこにいるメンバー全員が、まあ、オインクだしなあという意見で一致してたけど、ルールが解らず出来ないってのは論外。すぐに改訂版ルールを出した方がいいと思ったが、ツイッターで解らないという声があちこちで上がったため(ほとんどこの時のメンバーやけど)、ネットで補足ルール及び動画とすぐに対応した。そのスピードは素晴らしいが、ネットやってない人ってどれくらいおるんやろ? と心配ではあるけど。

とにかく結局そのせいで、この日はシンデレラだけしか出来なかった。

その後、オビ湾が「Wii Uとマリカ8買って帰りたいのでもう帰ります」というので、全員が4時前に解散。

わしの戦利品。



アンギャルド 2500円、デュエルがボロボロになる前にと、NGOを応援する意味で。
妖精奇譚拡張 400円、数年越しの待望の拡張。
漁火 3800円、セイルトゥインディアが良かったのでOkazuBrandを初めて購入。テーマが良い。
ロストレガシー貧乏探偵と陰謀の城 1500円、シリーズやし。さすがにワンパターンで買うのはここまでかな。
シンデレラが多すぎる 1000円、ここはすっかりメジャーになったなあ。感じの良い人。
トランプタウン 600円、この値段でよくぞ売ってくれた。楽しみ。
トランプトレジャー 600円、シリーズで集めたくなる。
春夏冬中 800円、前回、ふうかさんのブログで面白いとあったので。
手本引き 3200円、前から評判やったけど、セットになったのでこの機会に試してみる。
ネタ本引き 1500円、むしろこれがやりたいから上のを買うたという。
カツカレー喰ってる場合か!? 1500円、オビ湾が絶賛したため。
ロボトリノ 1000円、オビ湾が絶賛したため。
たねまき 1000円、前にやって面白かったし、絵柄が可愛いため。サイズが小さいのも良い。
ネットランナーのセット 10000円、大評判だがシール貼りがめんどくさいとオビ湾から。

入場料を合わせて締めて29900円。
かなり満足のいく買い物やったけど、唯一、襲ノ色目を逃したのが痛かったかなと後悔。一緒に予約すれば良かった。再販するやろうからその時に買おう。

以下、今回の新作ではないのもまぜこぜだが、ショートレビューを書く。

オトーリバース

大阪に帰省するとアマバがゲームマーケット大阪で買うたというオトーリバースを持ってきた。絵柄をみると綺麗で確かにこれは惹かれる。各キャラクターにどれだけお酒が飲めるかの上限と、好きなお酒、嫌いなお酒が書かれている。好きなお酒はなんぼでも飲めるが、嫌いなお酒は倍となる。カードを1枚ずつ引いて上限がくるまえに「今日はここまで」とストップすると、飲んだお酒が得点となる。上限を超えるとキャラクターカードをひっくり返してトイレでリバースして0点。ルールを聞くとそれなりに楽しそうなバースト系である。


各キャラクターによって上限と好き、嫌いのお酒が決まっている。オーバーしないようにめくるバースト系である。
絵柄は同人とは思えない出来で、カードも美しい。

ところが、やってみると各キャラクターの上限値が低くて、「おらぁ! ひいたらぁ!」みたいな勢いをまったく使えない。2枚ほど引くと「あ、やば、ストップ」となる。ストップ出来なければ、アルハラでカードを押しつけられて一気にリバースさせられる。システムがまったく活きてないなあ。8000回転まで廻るのに2000回転でシフトチェンジしてる感じ。
山札からカードをめくって、自分が飲むというなら、もう少しバーストの上限値をあげて、死にものぐるいで次々にめくったるわという勢いがないとおもんないやろ。絵柄やカードが綺麗でテーマが面白そうなだけに、ちょっと残念。改良の余地あり。


中には凶悪なカードも存在する。アルハラカードを使えばあっという間にリバース出来るのが、これが強力な割にざっくばらんすぎてゲームのバランスが台無しになってる気がする。

とらんぷくえすと+

元々狙っていたのはFFの世界らしい、トランプを別途使った1対多のファンタジーカードゲームである。なんと43枚ものカードが入っているが500円だ。びっくり。魔王対勇者チームの構図となっているので、わしは魔王をやった。トランプをスートごとに分けて、それが自分のデッキとなる。手札から、そのトランプを場にあるクリーチャーやジョブに配置して、合計点で競い合う。
色んな特殊効果があって、非常に楽しそうなのだが、トランプの数字がそのまま攻撃力になるので、かなり雑な印象を受けた。また特殊効果も派手過ぎて、昔のアメリカンテーストな感じである。
今回、最初に魔王を登場させるという痛恨のルールミスをしたおかげで、魔王が押しまくっていたのでわしは少し手加減をしてプレイした。結局、3勝3敗で得点カードは1点差で魔王の勝ちだった。


手札から自分が召喚しているモンスターやジョブに描かれている数字を出す。これの合計値が戦闘力という簡単なシステム。

これは完全に儲け度外視のゲームだろう。箱まである。確かに雑な印象を受けたが、タナカマ、COQは「やりたいことは解るし、よくやってますね」と話してた。今度は正しいルールでやってみたい。
この同人作家は、他にもトランプを使ったトランプトレジャーとトランプタウンを出しており、どちらもアベノミクスで値段はあがったものの600円で実に驚くべき品質のゲームを出している。タナカマ、COQも同じようなんだと駄目ですが、と話してたが、内容は全然違うので楽しみにしている。


ちょっと間違いで魔王が序盤に出て、ドラゴンと魔王の最強タッグでボコボコにしてしまった。ちなみにジョーカーは好きな数になる。

大怪獣コトバモドス



2014年春のゲームマーケット新作でタナカマが「めちゃくちゃ面白いんですよ」と持ってきた同人ゲーム。タイルを抜くところから始めさせられる。タナカマ夫妻、COQとの4人プレイをした。

全員にひらがなタイルを25枚ずつ配る。で、よーいどんで、3文字言葉を3つ作るのだ。言葉は別途メモ帳に書いておく。最初に終わった人は1点貰い、全員が終わると、9枚のタイルをごちゃ混ぜにして、隣の人に渡す。再びよーいどんで、3文字を3つ作り言葉を戻すのだ。最初に出来た人は3点貰い、砂時計を逆さにして、カウントを始める。砂時計が落ちきったら、言葉がきちんと戻されているかチェックする。一つにつき1点。
再び、タイルをごちゃ混ぜにして25枚ずつ配って、これを4ラウンド繰り返して得点が高い人が勝ち。


どっちゃりと配られたひらがなタイル。ここから3枚ずつ使い3つの単語を作るのだ。


3枚ずつこのように山にして出していくと、他のプレイヤーがどれくらい作ってるか解る。

これがやってみると恐ろしく誰からの問題かが重要だった。如何にもその人が作りそうな言葉を作る。3文字3つというのは簡単に戻せない。違う言葉を作ってしまうのだ。というか出来てしまう不思議。
例えばわしが作った言葉は「ゆびき」「ぐみん」「なゆた」などである。
COQ「なゆたってなんすかぁ?」
わし「なゆた知らんのけ。不可思議の一つ前の桁の数え方やんけ」
あっきーなんかは「とうふ」「しじみ」「ぞうり」など思いっきり生活臭に溢れていたw
だれの言葉を戻すか、相手がどういった人物かを見定めるのがこのゲームに勝つ秘訣である。やってみると解るが思いっきり特徴が現れる。


生活臭あふれた答えを見事あてたわし。へいへーい


パーフェクトで当てたのはゲーム中、上の1回だけで、このように全然違う言葉が出来たりするのだ。不思議。

ゲームはやたらと戻すのが早かったタナカマが何度も3点を手に入れて勝利。答えはほとんど間違ってたけど、これ戻すのが早い人が3点は得点高すぎやろという事になった。
確かに面白いが、タイルを選び鉛筆で書いてというのと、一回一回混ぜて25枚取るのが思いっきり面倒くさいのが残念。今回はCOQの思いつきで、使った9枚を別の16枚に戻すという方法を使ったが、やっぱり本来は混ぜ合わせないと駄目だろう。この部分のハンドリングの悪ささえ解消できればレベルである。鉛筆で書くのは、携帯電話やスマホで写真を撮ればええんやと今思いついた。
ワードゲームは基本的にあまり得意ではなく、好きでもないが欲しくなった。

ブラックストーリーズ



うみがめのスープといえばピンとくる人が多いだろう。水平思考の物語を、表に問題、裏に解答を書いてカード化してるだけ。
水平思考のゲームは何冊か本になっているので、実はそれでもまったく同じゲームが出来る。コンパクトなカードにしたというのと値段との差で好きな方を買えばいい。
1人が出題者となり、解答者は出題者にはい、いいえで答えられる質問をして、その物語の真実を答える。
例えば今回わしが出した問題は「女は男に食べ物を与えた。やがて、2人とも死んだ」である。これに対して「毒が入っていたのか?」とか「女は男を愛していたのか?」などの質問をして、真実をあてるのである。


カード表にはこのように問題が、裏面には答えが書かれている。

この遊びが面白いか面白くないかはこういった事が好きかどうかのメンバーにもよるし、また物語の真実の出来映えにもよる。全部で4問やってみたが、それはこじつけすぎるやろという話もあって、納得できない話もあった。問題のレベルとしては、わしが読んだ事のある『ポール・スローンのウミガメのスープ』という本とほとんど変わらない。むしろ昔にDSから発売された『スローンとマクヘールの謎の物語』の方が質が高いように思う。あまりにも問題があっさりし過ぎており、どこから手を付けていいのか解らないのだ。DSソフトの方は、物語に肉付けされており、とっかかりがつきやすくなっている。

DSソフトは1人でも楽しめるし、また物語を他のプレイヤーに向けて出題する事が出来るので、こちらが安価に手に入る今となっては、このカードゲームを買う意味はあまり感じない。が、そこはボードゲーマーの業、やっぱり現物のあるこのカードが欲しくなってしまうのである。

こういったものは皆でやると楽しいが、こじつけのある解答を聞かされた時の脱力感は半端じゃない。今回は1回そういうのがあった。そんなん解るけー! ってのが。
厳密にゲームとはいえず、クイズというのが相応しいが、ジョーコデルモンドで紹介しておく。

このシリーズはヨーロッパでかなり人気があるらしく、ブラックストーリーズだけで既に9作も出ている。他にもグリーンストーリーズとかピンクストーリーズとかもあるらしい。
人気が出たら続々SNEから日本語版が出そう。とりあえずパート2はもうすぐ出るようだ。えーと、タイトルは確か『さぶいぼのたつ話』やったかな?
皆でちょっと不思議な物語の真実を解いてみよう。

gioco del mondo