Michael Tummelhofer

Hans im Gluck

2〜4人
90分

ストーンエイジ

紀元前10万年
人類が様々な困難に打ち勝った時代。
人類が困難に打ち勝ち、今のような発展を遂げたのは家族という存在だろう。
それぞれが役割を分担し、高度な社会性を身につけたからこそ、人類は発展してきた。
かれらのその文化の軌跡を紐解いてみよう。

プレイ感

ゲーム時間が掛かる事から購入を悩んでいたが、2008年度ドイツゲーム大賞にノミネートされたので購入してみた。とりあえずmiaとの二人プレイにて。


手番に、道具作り、開墾、子作り、資源の調達、食料の調達、建築、文明カードに駒を割り当てる。その割り当てた駒の数によって、サイコロの数が決まり、目によって入手出来る数が違ってくる。最初は5人家族で、食料の調達を行っていき、余裕が出来たところで資源の調達、勝利点となる建設や文明を手に入れていくゲーム。


場所によって手に入れる材料があるので、全てそこに配置しておく。二人プレイなので、建物タイルは2カ所。文明カードは左から順番に手に入れる価値が安くなっている。手元の丸いタイルは食料である。数字によって絵柄が違うのが凝っている。場所にはそれぞれリングが描かれておりそのリングの数だけ駒を配置出来る。

今回は二人プレイなので、資源の調達(木、煉瓦、石、金)ではどちらかのプレイヤーにしか置けないルールである。というのも、各場所に順番に駒を配置していくのだが、複数個おける場所がほとんどだ。特に資源の調達は最大7個まで置けるので、二人プレイでやると制限がまったく無くなってしまうので、そういう制限が設けられる。


個人ボードには材料の価値が描かれてる。煉瓦は4、金なら6だ。現在、木材2煉瓦1で10勝利ポイントの建物をたてた。左上は道具タイルでサイコロの目を変更出来る。文明カードは上がすぐに手に入る特典で、下が最期に精算するマークとなっている。この場合は、石を2つと、最期に旅という文化が手に入るわけだ。(本来は伏せておく)

ポイントは、道具作りと開墾。道具作りはサイコロの目を増加させ、開墾は毎ラウンド自動的に手に入る食料を増やす。この2つは初期重要性が高いくせに、ひとつしか置けないのだ。自然に、道具作りを置いたら、もう一人は開墾に駒を置く。で、そこからどうするかだ。わしは、早めに駒を増やそうと、二つの駒をイカガワシイ小屋に配置する。ひひひ。

ここで、組んずほぐれつ、夜な夜なアノ声があがる。

カモンッ、おー、イェス、…おー、イェス…

百発百中のクンテ・モンダ(34)の荒技により、新しい駒を入手。

と、思ったら、食い物がねえ!

最初にいくつか食い物が貰えるのだが、ラウンド終了のたびに、駒数の食い物が消費される。しかし、開墾状況は0からスタートなので、すぐに子作りに励んでしまうと食い扶持が増え備蓄をすぐに使ってしまう事になる。

オー、ノー!

食い物がなくなると相当な勝利点のマイナスを食らうのでこれは避けたいところ。まずは食料自給率を上げてからセックスに励むべきである。

おー、イェス…、おー、イェス…

阿呆かっちゅうの! (まあ、励ましてるんはわしやけどw)


7人家族となった。そしてたっぷりと材料が集まっているのが解る。これらを使ってどんな建物をたてるかの相談をしている。きっと。価値の高い金を使いたい。今まで建てたのは、ちょっとしょぼめの建物ばかりだ。

まあ、こうなったら、食料の調達部隊を増やしてこの場をやり過ごすしかない。

つう訳で、4人体制で狩りに参加させる。4つサイコロを振って、出た目の合計÷2の数の食料を手に入れて、しばらくはなんとかなりそう。…子作りさえしなければ。

miaも人数を増やそうと、ラブホ小屋に駒を派遣。濃厚のセックスが日ごと行われている。

mia「うわあ、食料なくなってきつい!」

やろ。


そして建てたのはこれ。マークの意味は2種類4個の材料を使って好きに建てる事が出来る。勝利点は材料の価値なので、出来る限り立派なものを建てる。やったー これだけで23点である。

そこから二人とも魅惑の小屋にはむかわずに、資材の調達にいそしむ事となった。資材も食料と同じように駒数分のサイコロの目合計÷(木3、煉瓦4、石5、金6)となる。例えば石切場でサイの目の合計が12なら3つ手に入るという寸法だ。これらの資材は、建築や文明カードを手に入れる為に使う。この2つが勝利点を大きく稼ぐので、食料の安定供給にメドが立てば、これらを意欲的に入手していくべきなのだ。

文明カードは、医学、芸術、文学、陶工、日時計、旅行、音楽、織物と文化に関係するのが8種類と、シャーマン信仰、建築、道具職人に関係するものがある。文化は種類の二乗の点数が入り、その他は駒の数や建築物の数などに掛けて点数が加算される。文明カードを手に入れた時に付く特典も魅力だ。これらを入手するには、資材を消費すればいいのだが、資材の種類はどれでもいい。左側から順番に4,3,2,1個使えばいい。(カードがなくなると残ったカードを右にずらして値段が下がっていく)当然、木や煉瓦ばかりを使う事になるだろう。ルールを読んだ時は、金とか石は要らんやんと思ったものだ。というわけで木は大人気の資材となった。


これが魅惑のセックス小屋である。男がおねいちゃんを口説いてる姿が見えるだろう。食料にメドが付いたので、子供をひとり生んでみた。まさに明るい家族計画だ。この場所は、2カ所のリングがあるが、プレイヤーひとりが2個とも置かんと駄目である。当然、ホモは禁止だ(謎)

わしは、文化の2乗効果を狙って、出来る限りの種類を集める作戦にでる。miaは、手に入れた時の特典が気に入ったのか、最初にシャーマン信仰のカードを手に入れた。これらは伏せられるので、相手がどんなものを入手したかはある程度覚えておかなければならない。


このように文明カードのところにリングがあるので、駒を配置。カードの場所に描かれている数の材料(何でもいい)を出せばそのカードを貰える。もちろん早い者勝ち。今回は薬学である。ボードの周りに勝利点マーカーがあり、建物を建てると即座に進める。

そして建設である。こちらは、どの資材を使うか規定されており、その資材を支払う事で建てる事が出来る。それからそこに書いてある勝利点をすぐさま入手する。当然、良い資材を使う建築物ほど点数は高くなっている。

ゲームは、このどちらかが無くなった時点で終了するので、非常に重要な要素となっている。
元々、文明の発展をテーマとしているので、当然だろう。

終始、サイコロの目に苦しみながら、食料に苦しむmiaに対して、わしは道具作りを早々に進歩させたおかげで、ありとあらゆる場面でサイコロの目を操作して欲しい資材を手に入れては、文明カードを手に入れていく。

mia「うーん、食料がない」

畑で開墾を進め続けるmiaは、毎ラウンドたくさんの食料が入るにもかかわらず、相変わらず食糧難である。おかしいなあと見ると、セックス小屋に何度も足を運んで子供ばっかり作ってるじゃねーか!!

エロやな、こいつ。

わしは畑の作業はある程度、安定供給出来る段取りがついたので(おそらく手元の食料が無くなるまでに、ゲームは終了すると踏んだ)、建設に力を注ぐようにした。

ここで特に重要になってくるのが材料の質である。というのは、確かに木2石1という風に規定されている建物もあるが、3種類5つの資材を使って建築するみたいなのが結構混ざっている。これが出ると高得点のチャンスなのだ。使う資材は好きに組み合わせて、その資材の価値(金なら6である!)の合計が勝利点となるのだ。miaは、順番に手に入るカードを使って金を手に入れた。そして、その金と石という価値の高い資材を使って、勝利点を大きく獲得。

mia「やった」


miaが金をたくさん手に入れたのでたまには写真を撮れっつうので、撮ってみた。建物が少ないのが解る。


まあ、直後にわしもどっちゃり。川からは金駒がなくなった。左に3つ並ぶ道具マーカーは、それぞれ使うごとに4ずつサイコロの目を足せる。3場面において使えるわけだ。

しかし、相変わらず子だくさんの割に、食料が少なくて苦労しているので、わしは、川に砂金部隊を大量派遣し、金の大量入手に成功。

「黒川金山はどれほど出るのか算定してみよ! して、その金を使って如何様なものが出来るかやってみるがいい」と信玄が言うてた台詞を唱えてみる。

種類は関係なく7つで作る建築物。それは建築家が好きなデザインを創造する事が出来るのだ。

わし「しからば金5、石2で。原始金閣寺や」

輝かんばかりの建造物である。基幹となる部分は石材にて組み立て、金の装飾をいたるところに施す。この建築物だけで40点だ。

当初、木だけで金の価値はそれほどないやんと思ってた疑問はここで解消された。こういった好きな資材を使って建設していいってのがたくさんあるので、後半はポイントを出来る限り稼ごうと「金くれー、金くれー!」となったのだ。


後半は文明カードを取りまくる作戦。そのために安価な木をたくさん仕入れた。このカードが補充出来なくなるか、最初にあった2カ所の建物の山のどちらかが無くなったらゲーム終了なので、意識して勝てそうな時に終わるといいだろう。

8個も建設したわしはmiaの勝利点を周回遅れにしてしまった。

こりゃあぶっちぎりやな。

最後の建設物を建てて、ゲーム終了。
ここからボーナス点の集計である。わしは文化カードを7種類集めたので49点。あと1種類は出てこんかったのが残念。これで完全にぶっちぎったと思ったら、mia、道具職人カードを6人。職人は道具と掛けるので、6×8で48点!

わし「お前、そんなに職人集めてたんか!」


たくさんの文化カードを手に入れたわし。あと1種類あればコンプリートで64点だったのだが、最期の1種類は出なかったのだ。ボード左に見えるのが開墾(畑)である。毎ラウンドこの数だけ食料が自動的にはいる重要なマーカーである。

ところが驚きはそれだけじゃなかった。シャーマンも6人集めてた。そしてシャーマン信仰は、人の数と掛ける事になるので

mia「マックスの10人家族」

わし「ま、まじでぇ! 60点! 通りで後半セックスばっかりするなあと思ってたわ」

周回遅れが一瞬にしてなくなった。それでもかなりの差があったが、てんで話にならんと思ってたところが、これほどの猛追を受けて驚いた。

所要時間90分


最期、勝利点は周回遅れからここまで追い込んできた。

miaのコメント

もっかいやらないと解らない。けど、最後は面目躍如って感じで、よかった。
大賞ノミネートという事であれば、ズーロレットよりは面白い。けど、資材の入手で、割ったりする計算が面倒なところがあるから、ファミリー向けとして大賞はないかなと思う。

TAMのコメント(後日4人でやった)

とっつき悪そうですが、今回プレイした中では相方と意見が合ったのですが「次に買う」候補になったゲームです。面白かったです。
テーマとゲーム内容が非常に合っていて、適度に熱い(特に金塊のときのさいころなどw)好ゲームと思います。

ソマーリオ

確かに時間は掛かるのだが、冗長な感じは一切なかった。これはゲームのテーマとなっている拡大再生産が非常に上手く機能しているせいだろう。また、手番は駒を1カ所に配置し一瞬にして終わるというのもテンポがあがり、中だるみを感じさせない要因といえる。

システムはオーソドックスだが、ゲームの面白いと思われるエッセンスを非常に上手くまとめているのにはほとほと感心する。材料の木製駒も非常に良く出来ており、自分でこれを使って遊んでみたくなるほどだ。単にゲームと書いたが、”ボード”ゲームのなんたるかをよく知っていると訂正したい。またサイコロは木製で、皮の壺振りまで付いてる凝りようだ。自分の会社やから好き勝手にやっとるなー(笑)

出来上がった文明は、miaはシャーマン信仰を主とした神権国家であるのに対して、わしは建築物と様々なテクノロジーを残す文明国家であった。こんな感じで出来上がった自分の文明に酔いしれる事も出来る。テーマに見事に即しているのだ。

このゲーム、よく言われるのが大聖堂の良質なコピー。確かに駒を配置して、資材調達して、勝利ポイントに変えるというところは非常に似ている。やった感じでは、大聖堂が3人プレイで棲み分けが出来てしまい、個人的にはいまいちだったのに対して、二人プレイ専用の縛りを用意する事で、棲み分けを出来なくしているところは評価に値する。大聖堂もそういう縛りを作って欲しかった。

大聖堂よりもっと似ていると思ったゲームがある。チーパスから出しているビッグチーズ
10個ある手駒を効率よく配置して、勝利点はサイコロで決める。なんだかそっくりだ。

長時間ゲームの癖に資材の調達はサイコロ次第ってのがちょっとって人はいると思うが、これを無くしてしまうとかなりアブストラクトチックなガチなゲームとなってしまうのでしょうがないだろう。ただこのゲームはほんまに時間を感じさせないのだ。

長時間かかるという話から、大賞受賞は難しいかと思ったが、意外とこれが大賞受賞してもおかしくないかもと思いだした。理由は、大賞に選ばれるのは、ヘビーゲーマーにはちょっと足りない感じの奴である。それがストーンエイジには感じられた。また、ルールの平易さも特筆すべきところだ。一見すると難しそうだが、大聖堂よりも明らかにシェイプアップされてて理解し易い。4人でやるともっと絡みが増えて楽しくなるだろう。凄みといったところではカタンに比べてしまうと見劣りするが、2人でも楽しめるというのは大きい。懸念事項は、どうみても大聖堂のコピーぽいところ。これが大賞の理念と一致するかどうかであろう。実際、わしにとっても若干物足りないところもあったが、多人数プレイに期待してとしておく。とりあえず他のノミネート作品もいくつかやっていきたい。


よーよー、おねいちゃん。わしと茶でもしばきにいかへんか?

gioco del mondo