シビア〜な、現代ピラミッドに挑戦!!

タカラ
スクールパンチ -26-

2〜4人
20分

スフィンクスゲーム

さかだちを3秒間したり、迷路で宝探しをしたり……
長い砂漠の探検旅行をして、たくさんのお金を残した人が勝つ現代のピラミッドゲーム!!

プレイ感

超久しぶりのスクールパンチの更新。
子供の頃、このゲームが大好きで、スクールパンチの中でもよくやってた。ピラミッドの内部に入り、お宝を手に入れるというこの状況だけでワクワクしたもんだ。miaと2人でやってみることにした。


スクールパンチはどのゲームも基本的に、サイコロ振って、マス目の指示に従うというただの双六なのだが、このゲームはピラミッド内部のボードが別途ついている。
ピラミッドは3つあり、最初のピラミッドにたどり着くと、ピラミッド内部のボードに駒を移動させる。そして真ん中にある玄室を目指して再びサイコロを振るのだ。


メインボードはただの双六。右に見えるのがピラミッドの中。なんだかんだいって金持ちが勝ちなので人生ゲームとそんなに差がないかもしれない。

ピラミッドといえば、なんといっても侵入者を阻む仕掛けが有名だが、このゲームでもそれはしっかりと再現されている。
1つ目は、サイコロで1が出たら、行き止まりカードを引き、その場所に行き止まりチップを置く。いきなり行き止まりが出来る訳だ。この行き止まり3万ドル支払えば通過はできるが、これは前後が完全に封鎖された場合の救済措置だろう。

2つ目は、最初にプレイヤーは、落とし穴カードの青と赤を2枚ずつ配られる。それぞれアルファベットと数字が書かれており、ピラミッドの縦横となっている。交差したところが、落とし穴となり、プレイヤーをスタート位置まで戻してしまうのだ。落とし穴は、犠牲者がそのマスに入ったら、カードを見せて宣言する。自分の場合は宣言する必要がないので、関係なく通れる。


少し色が濃いところがスフィンクスコーナーで、逆立ちしたり、好きな歌手答えたりとまったく意味不明なマス。

このようにして玄室までたどり着くと、お宝カードを1枚ひく。お宝は仮面であったり、玉座であったりして、それぞれ値段が書かれている。今度は、自分の元いたスタート地点まで戻らなければならない。そうして初めて1つ目のピラミッドの出口へと進められる。

これを3回繰り返すのかと思えば、そうじゃなく、2つ目、3つ目のピラミッドは、サイコロ振ってお金が貰えるといった、普通のマスと同じになっている。1つ目のピラミッドのお宝の価値は割と低く、このゲーム最大の仕掛けがあるくせに、勝敗に影響を与えるのは2つ目、3つ目のピラミッドなのが非常に悲しい。


これがピラミッドの落とし穴のカード。必ず4カ所できるので、相手がきたら即座に宣言しよう。ピンク色のチップは行き止まりチップで、サイコロで1が出たらカードを引いてその場所におく。

こうしてゴールまでたどり着き、一番お金持ちが勝ちというゲームだ。

mia「隣の人に3万ドル渡すって、これいきなり借金なの?」

ルールを読んでも最初にお金を貰うと書いてない。
しかしピラミッドにたどり着くまでに、お金のやりとりしかマスには書かれていない。

まあ、しょうがないので、10万ドル手持ちでやることにした。

進んでも進んでもわしにお金を支払うmia。

途中のゾーンで『好きな歌手を5秒以内に3つ言えたら3万ドル貰う』とか『好きな映画を5秒以内に3つ言えたら3万ドル貰う』とかが集約されてるマスがある。

miaは答えるのに成功するものの、わしは「えーと、えーと」といってタイムアウト。ぱっと出てこんなー

そうこうしているうちにピラミッドに入る。
ここからはお互いに落とし穴をチェックしようと完全に無言状態に。

玄室にたどり着くと、お宝カードを1枚ひく。

わし「お、玉座手に入れた」


わしの手に入れたのは玉座。このお宝を持って自分の入り口に戻ると最初のピラミッドの出口にでる。

mia「お守り。玉座の半分の価値しかない」

結局、どちらも落とし穴に落ちることなく、次のピラミッドへ。

ここからはあっという間に進み、わしが先にゴール。

お金を精算するとぶっちぎりでわしの勝利。

所要時間 20分


人生ゲームの使い回しのお金で、わしの勝利。


これが5種類ある宝物カード。黄金より貴重な短剣というのが一番価値がある。このゲームの最大の見所はこの宝物カードが非常に美しいということだ。

miaのコメント

借金スタートがどうにも腑に落ちない。計算しにくい。ミイラの価値が0ってのがよく解らん。

ソマーリオ

子供の頃特に大好きで何度もやったスクールパンチは、このスフィンクスゲームと、大脱走ゲーム、救出ゲーム、皇帝への道ゲーム、社長ゲーム、クイズグランプリゲームがある。

スフィンクスゲームには、子供が大好きな謎の古代遺跡や宝物が含まれており、仕掛けがあった。特に宝物カードは美麗で、「僕の探しあてたものは黄金の仮面」という風に、ランダムに手に入る宝物カードにワクワクしたものだった。ミイラの価値が0ってのがちょっと可笑しかった。

ただ、こうしてやってみると、大人になった感覚では少々厳しいものがある。興味深い事に、鉄道輸送ゲーム謎のイースター島ゲームは、子供自分はあまり好きでなかったのに、今やってみると面白いというものもある。子供の面白いと大人の面白いでは、感覚がまるで違うのだ。

おばけ屋敷ゲーム幽霊船ゲームをみれば解るように子供はとかくオンリーワンのものに反応する。アイテムでもなんでもキャラ立てされたものに弱いのだ。
その最たるものがこのスフィンクスゲームだと言えよう。

先に書いたように、宝物カードの価値は総じて低く、通常のマス目で手に入れるお金とさして変わらない。そのくせ、ピラミッドには仕掛けが満載で、そこだけ別ゲームのように豪華に仕上げているのは、なんという矛盾。

このピラミッドの仕掛けは今回の2人プレイでは落とし穴が少なくなり面白みにかけるところがあったが、4人プレイだとなかなか油断の出来ない仕掛けとなるだろう。こんな事なら最初にカードを倍配っておけば良かったと後悔している。

ここだけもう少しドイツゲーム風にアレンジすれば、かなり面白いゲームになるんじゃないかと思ったりもする。雰囲気はとても良いのだ。

というわけでただの一本道の人生ゲームのような双六でプレイ感は少々がっかりだったが、当時を思い起こせば、これのおかげでピラミッドについて興味が沸き、エジプト展覧会に父親に連れていって貰ったりもした。子供の興味をかき立てる良いゲームだったように思う。

ところで、なんでピラミッドやのにスフィンクスゲームなんやろと大きな疑問がわいた。この時代は一緒くたやったんやろなあ。

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