魔界に眠る呪いの財宝。秘密の鍵と地図を手に入れろ!
バンダイ
パーティジョイ -3-
2〜4人
60分
幽霊船ゲーム
深い海の底に眠る謎の幽霊船……。船内の財宝を求めて買い手にもぐった人間たちの前に、恐怖の死神船長と怪物たちが現れた。君を守るのはポセイドンか黄金の海蛇か? 秘密の鍵と船内地図を手に入れて、最初に財宝を発見した人が勝つゲーム!!
プレイ感
バンダイが出した安価なボードゲーム、パーティジョイの第一弾として出され、
おばけ屋敷ゲーム
と並んで人気が高い。テーマとしてお化けや妖怪というのは子供心をくすぐるのだ。これを買うたときは年長者になっていたが、後ろの百太郎を読んでたお化け博士として、なんとなく購入した。(ちなみに小学生の頃は学研の恐竜のひみつを持ってたので恐竜博士と呼ばれてた。さらに言うなら宇宙のひみつも持ってたので、宇宙に詳しい人とも呼ばれてた)
お化け屋敷ゲーム好きのTAMと二人プレイ。
基本はカードを使ったすごろくなのだが、カードには武器カードを兼ねているものもある。ナイフ、水中銃、小型ミサイルの順に強い。いくつかのマスで、なんだかけったいな、こんな奴おらんやろーみたいなかなり微妙な、いかにも適当にデザイナーが描きましたみたいな、それでいて誰が見ても海の怪物みたいなそんな奴と戦わなくてはならないときに使うのだ。
縦細のボードは段ボール紙くらいで薄っぺらである。左上の大渦巻きから進めていく双六。右にあるのが対決表でこれに従って怪物との勝敗を決める。
最初の大渦のマスがやたらと多くて、ちょっとうんざりしつつ進める。途中ショートカットでマストに移動できるマスがあるのだが、わしゃ、手札が悪くこれに失敗。TAMは2つめのショートカットからマストに到着。ここから怪物との戦いが始まるのだ。
やたらと縦長なので全景が捕らえられん。。。まあ下にはこんな感じで幽霊船の船内がある訳だ。緑の駒がいきなりマストに移動している。これはショートカット成功したせいだ。本来なら下まで行かんとあかん。
まずはマストの上を行ったりきたりする恐ろしい死神船長が行く手を阻む。なんとコレ、あのお化け屋敷ゲームの死神と同じように動くのだ。
いきなりこんなメインを持ってきてええんかー! バンダイ!
バンダイのゲームデザイン技術革新はここまできていたのかー!
おばけ屋敷ゲームの死神と違うところは、動く数はカードに別途記載されていることである。
と、期待してやってみると、なんだか逃げ道が多くて、プレイ感が違うのである。
というよりも進める数がお化け屋敷は1〜6であったのに対して幽霊船では1〜10も進めるのでまったく怖くない。TAMはあっという間にクリア。
死神船長はマストの髑髏マーク上を徘徊する。逃げ道が横に張り出たマストにある。ここは一気に逃げ切ったTAM。
わしは、カードがしょぼくて、死神船長に出会い、マストに吊るされた…
大体やな、船長自ら、見回りなんかしてんじゃねぇ!
その間に、TAMは船外に取り付き、デザイナーが適当な仕事をしたとしか思えない怪物と対決してた。上の図の左におる緑の人。
死神船長に見つかると、マストに吊されたところからスタートする。めっかった場所によって吊されるマストが違う。骸骨がぶらさがってるところが吊される場所である。青駒、吊されてるのが見える。
対決は、最初に武器カードを出して、対決表を見比べる。その武器でどのサイコロの目を出せば勝てるかを見比べるのだ。当然強い武器は勝ちやすいが、弱い武器で勝つと、宝物カードをゲットできるのだ。
この宝物カードには船内での対決で有利になる最強ポセイドンカードや、2番目に強い黄金の海蛇カードもある。さらに地図や鍵などがあり、船内での動きを有利にしてくれるのだ。
次々に適当なデザインの怪物たちをやっつけて、船内に入るTAM。
船内対決は変わってて、先にサイコロを振る。そして、その目に応じて、小型ロケットを出せば勝つとかそんな指示になっている。
ここでTAM地図を使うかの指示を受ける。
TAM「地図破れてて使えんませんやん!」
宝物でそういう役に立たない奴もある。とか、言いながら「3か。じゃナイフを出して勝ち」と次々に船内の敵を打ち破りかなり楽しそう。
その頃、わしは再び死神船長に見つかり、マストに吊るされていた…
ようやく、船外に張り付いた頃、TAMはすでに火薬庫へ。ここは順番に1マスずつ進めていくのだが、地図を使えればショートカットが可能なのだ。船内で、サイコロを振り、そこから対決表をみて必要なカードを出して勝ち負けを判定する。
ようやく船内に張り付き、
わし「これ、虫食いで地図使えんやん!」
と言ってみた頃、TAMは宝箱を開けて勝利した。
所要時間 40分
これがわしの持ってたカード。ポセイドンは最強カード。黄金の海蛇もその次に強い。船の地図は虫食いで使えない。。カードは武器にもなるし、進む数にも使う。死神船長の絵が描かれているカードは下の数が船長の動く数である。
TAMのコメント
渦巻きのところだるかったですけど、船内の対決はおもろかったですわ。
わし「お前、活き活きとやってたもんな」
ファイナルコメント
渦巻きだるっ。長いっちゅうねん。
死神船長に散々な目に合わされて、最もおもろい船内対決を出来んかったけど、当時のゲームとしては及第点かな。サイコロを振って、カードを出すってアイデアはなかなか素晴らしい。出来る限りカードの種類を集めて持っておかないとっていう作戦が生まれるからだ。
船外対決のサイコロを振ってどうのこうのってのが、今やるとだるい感じやけど、意外にも
おばけ屋敷ゲーム
よりも楽しめた。また特に子供は、強いものが好きなので、ポセイドンカードや黄金の海蛇カードを手に入れた時は嬉しかったりしたのを思い出した。
ボックス裏にはこのように漫画が描かれていた。
パーティジョイシリーズは、ファミコンと時期がダブり、ファミコンのソフトをテーマにしたゲームがいくつも出た。最後にはファミコンに駆逐されてしまったが、当時、日本の培った最後のボードゲームといってもいいシリーズなのだ。
年齢的に
スクールパンチシリーズ
が最も思い入れのあるシリーズだが、俺より、若い人はこのパーティジョイ世代がいるはずである。おばけ屋敷ゲームは復刻したので今となっては悪霊島とこいつのレア度が高く人気となっているようだ。
gioco del mondo