Alan R. Moon
&
Aaron Weissblum
Schmidt
3〜5人
60分
オアシス
ゲーム説明
広陵と広がるゴビ砂漠。ここにモンゴルの遊牧民族が暮らしている。ある部族はステップを、ある部族は草原を支配し、乏しい資源から数多くの恩恵を受ける。中央にまっすぐに広がるシルクロード。ラクダが隊列をなし、ローマと中国を結ぶ。オアシスを見つけ、旅の無事を祈り、絨毯を運ぶ。モンゴル族の人生は砂漠の中で始まり、砂漠の中で終わる。
プレイ感
次やるもの何かないかなと出してきたのが、これ。いかにもおもろなさそーな地味なパッケージで、そういやイエサブでも手に取りもしなかったなと思い出す。
これやるんかあ、と割と憂鬱になりながら、ルール説明をきく。
わし「クニッツィアの奴やろ?」
ろー「違うって」
わし「へ、クニッツィアもこんなん出してへんかったっけ?」
ろー「さっきあきおさんがトイレに行ってる時にも同じ話題したよ。これはムーンだよ」
これがそのクニッツィアの奴
ムーンと聞いて露骨に嫌そうな顔をするけがわさん。ムーン嫌いらしい。
ネットでもあまり話題にのぼらんかったけど、まあ、特にやるものもないしいいか。ろー、けがわ、PHY、りゅうとの5人プレイ。
このゲームのポイントは、自分のデッキ(山札)からカードをめくって相手に順番を買うて貰うというところ。1番手プレイヤーはタイルを無料でおけるという特典があるので、めくって価値をあげればいいのだが、補充出来なくなるのだ。
砂漠に少しずつ陣地を広げていく。わしは5番目のプレイだ。陣地は早いもの勝ちなので順番は早い方がいい。手元にあるのが自分の山札である。これを3枚までめくって順番を購入して貰うのだ。草原は外周から、駱駝は真ん中のシルクロードに、その横の内周はステップをつなげて広げていく。瓦礫砂漠はどこからでもタイルを配置していっていい。
左下に見えるのは、わしのカード。2枚のステップタイルを置けるカードである。正面右上は2枚の草原タイルと1枚の瓦礫砂漠がおける。これらを1番手のプレイヤーから自分の順番タイルを渡して購入していくのだ。カードをめくって(3枚まで)価値をあげると早くに買うて貰える。しかし1枚公開なら2枚補充、2枚なら1枚補充、3枚なら1枚も補充出来なくなるので、自分の山札がじり貧になっていくので、考えて公開(売り)せねばならないのだ。
ほほー、なかなかによう出来てるやん。お金を使わない競りとはかなり変わっている。
わし「さ、かもーん、安いよ、安いよ」
りゅう「じゃあ、ろーさんから」
おい、こら、おっさん、どこ目ぇつけとんじゃ、わしのカード買わんけー!
まあ、草原2枚だけというほんまに安いもんやったけどな。。
結局、誰も買わず、わし自分でゲット。草原を2枚置く。
※ このゲームは自分で自分を買う事は出来ないが、残ったのが自分のんしかない場合、それを貰える。
それからもいくらか価値をつけたがトップになれたのはたった一度だけ。
むー、別に渋ちんじゃないねんけどなあ。
とりあえず3枚のサービスだけは極力さける。後々デッキがなくなってじり貧になるからだ。ただ2枚はよく使うので段々と枚数が減ってくる。
けがわ「あ、またカードだ」
けがわさんの引いたカードはデッキを3枚増やせるってカード。このおっさん、こればっかり引きよるねん。
またタイミングのええ事にラス引いても、しっかりとラクダを自分で引いて自分で落札したりしよる。
ラクダ軍団を編成して、シルクロードはけがわ色のラクダでいっぱい。
やたらと目立つけがわ黄色軍団。最終的な得点は、面積×土地に応じたキータイル(手元に隠しておく)である。どちらを重要視するか、バランスよく狙って落札しないといけない。自分の陣地である証明としてタイルにコマを置いておく。
ろー「これ、やばいよ。けがわさん止めないと、このままいっちゃうよ」
確かにそれは分かる。しゃあけど、皆も自分のことばっかりでラクダ取らんやん!! 順番の遅いわしには回ってこんしさー。
結局残るのはオアシス(草原のキーカード)ばっかり。
わし、オアシスと草原ちょろっとばっかやで?
こうなったらと、途中から作戦変更して、そればっかりを狙う。幸い、皆別の方面に気を取られて楽に取れていく。
オアシス2枚とか、もうそんなけで落札。
ばれるな、ばれるな。
こんなけ取ってもあのラクダには負けるんかなあと密かに思う。なぜならラクダは木製駒なのだ。それだけで「わしゃ、重要よん」と語りかけてくるようなのだ。
黄色のけがわ駱駝帝国がシルクロードを完全支配。端っこに細々といる青駱駝。
自分の陣地を示す駒は4個あるのだが、わし2個しか使ってない。瓦礫砂漠1枚と草原のみというしょぼさ。
しかし手元には裏返したオアシスがごっそりとある。
これひょっとして勝つんちゃうん? と密かに思い出した。
けがわラクダ軍団を防ぐために全員が包囲網を敷き始めたのだ。
いや、包囲網を敷かずとも勝ちちゃう? だって、ひぃふうみぃよおって6枚もあるんすけど? 6倍ってごっつない?
一種類のタイルがなくなり(終了条件は何かのタイルがなくなったとき)、はい、終了!
得点、案の定わしぶっちぎり。
ろー「6枚って!!」
けがわ「いやあ、集めてるなあとは密かに思ってたけど、まさかそこまでとは」
所要時間60分
見事集まった6枚のオアシスタイル。14×6という、まさにタイトル通りオアシスで勝利!
ほんまに下の草原だけで勝った。他のとこ、かなりしょぼいでしょ? 外縁の得点ボードを見れば解るが、青2週目に入っている。ちなみに左下に見えるのがオボータイル(瓦礫砂漠のキー)オボーは旅の無事を祈って積み上げる石らしい。
これがオボーである。
このページ
を見ればモンゴル気分満喫だ。おお、なんかこれを想像しながらゲームすると浪漫を感じるぜ! テーマと雰囲気がばっちり合ってるわ。
けがわのコメント
これ、なかなかいいよ。ムーン見直した。
ニューイングランド
はどうしようもなかったけど、これは見所がある。シュミットかあ。ここ生産数少ないし買わないとすぐなくなるかも。
ソマーリオ
いやあ、地味なパッケージとは裏腹にかなりおもろかった。こう、どきどきしながら自分の狙いのカードを探す。場所が狭いので、先に取っておかないとおけなくなってしまうのだ。そして失敗したとしても必ず1枚は入るのでシビアさもない。まったりと楽しめる。
やっぱり秀逸なのはお金を使わない競り。相場は分かりやすいし、ちょっとしたジレンマも楽しめる。素晴らしい。
俺ひょっとしたら
ムーン
凄く好きかも。なんかテンポが合うのよ。旅という雰囲気もいいし。一般にはこの盛り上がりのなさがムーンの弱点と言われてるけど、わしゃ、とても心地いい。アブストラクトのように積み重ねは積み重ねなんやけど、全然厳しくないのよ。優しい積み重ね。これがムーンの持ち味。それは全員が最後まで勝負出来るところからも分かる。ある意味
クニッツィア
大好きのけがわさんがムーン嫌いなのも分かるわ。アブストラクトチックでありながら、プレイヤーに優しい。思いきりの悪いアブストラクトなのよ。そういや酷評した
フレッシュフィッシュ
と似てるけど、明らかにこっちのほうがわずらわしさもなくゲームとして成り立ってる。フレッシュフィッシュ大好きのけがわさんが気にいったのは分かる気がする。
とりあえずなくなっては嫌やと思って翌日の早朝、東京から大阪のイエサブに電話して予約した。ほっ、まだあったわ。
こうなりゃ、
ニューイングランド
も買おう! いいわあ、ムーン。ムーンだけはネットの評判は気にせんと買う。
チケットトゥライド
はまだやってないけど、初心者クラスが楽しいというのは絶対にムーンの持ち味やで。
gioco del mondo