Dirk Baumann

Drei Magier Spiele

2〜4人
10分

魔法のラビリンス

あなたは魔法の力を信じますか?
そこに目に見えない壁があります。
くぐることが出来るでしょうか?
ワルプルギスの夜、魔法使いは、魔法の材料を集めに森へ向かいます。
5つの魔法の材料を集めた魔法使いは、偉大な魔法使いになれるのです。





プレイ感

2009年度ドイツ子どもゲーム大賞受賞作で、構造を読むと玉を磁石で貼り付けて動かすだけといういかにもありがちで惹かれない仕様。こんなん多いよなあと思いつつ、ようやくやってみることにした。miaと二人プレイにて。


最初にどの材料を集めるかのタイルを引く。これが全員の目的地となる。手番にはさいころを振って、出た目の数以下、自分の駒を移動させる。目的地のマスに着いたら、タイルを貰って、新しい材料タイルを引く。最初に5枚集めたら勝ちである。
ただし、駒の下には鉄球が磁石によってひっついており、マス間を移動した時にころんと玉が落ちる時がある。そうなると手番終了で、スタート地点に戻らなくてはならない。理屈は、ボード下、マスの間に木製の柵がある。これを越えようとすると駒にくっついた鉄球がころりと落ちる仕掛け。もちろんボードの上からは見えず、落ちた玉は坂になってて入口に転がってくるように出来ている。


魔法の材料に王冠が必要なので、その場所に早く向かうのだ。対角線上においたプレイヤーの駒をさいころで動かして最初に到着すればそのタイルを貰える。駒は強力な磁石になっており、ボードを挟んだ底に鉄球をくっつけて移動しているのだ。


ボード下には、マス目にそって木の枠がはめられており、そこを超えようとすると、鉄球がこのように落ちて戻ってくる仕掛けとなっている。そうなるとスタート地点からやり直しである。


こんな感じに木の枠をはめ込んでいる。当然、迷路はこれを差し替えることによって可変となっている。

これがやってみると実によく出来ている。バースが昔出したブラックロック城によく似た仕掛けと思って敬遠してたが、まったくプレイ感は違うのだ。

まさに魔法。

目に見えない壁が指先から伝わってくる。バリアを破った感じといえばいいのか。
近くにいて回らなければならない。


このように駒を持ってどっちに進んだらいいか悩むことになるだろう。

絵などのデザインはドライマギアが出した魔法使いの夜と一緒で雰囲気もそっくりだ。あちらが予期せぬ動きがなく、単に思った通りの動きしかしない事に幻滅した。神秘的な力を感じる事が出来なかった。説明書にある魔法力を信じない大人であった。

ところがこの魔法のラビリンスでは、現に目に見えない不思議な壁があり、魔法の力を信じずにはいられない。
まさにアイデアの勝利といえる。しっかりと壁を感じるようにするために、強力な磁石を使ってるところもプレイヤーの事をよく心得ている。


駒の裏にはフェルト生地が貼ってあり、ボードをを痛めないようにしている。そのせいか滑らせる感覚に高級感がある。

さて目に見えない壁といえば、わしが勝てる筈もないと思うだろうが、miaも思ったほど記憶力がない。またさいころの目という運もあるため、3回やって1度はわしが勝った。それは劇的な逆転勝利で、4対1からの勝利だった。


このように最初に5つ集めたら勝ち。タイルは穴をあけた使い回しなので小さいのは致し方ないところ。

柵の数をもっと増やす事でより難しく出来るのだが、とりあえずやってみたのは簡単な方のお勧め配置である。
柵は当然、好きなように入れ替える事が出来るようになっている。

所要時間 10分


これは翌日。1対5で負け。。。_| ̄|○

miaのコメント

仕掛けがよく出来てる。こりゃあ、子供受けするね。

ソマーリオ

魔法の壁の存在は素晴らしいの一言。この手の見えない壁タイプは先にかいたブラックロック城の他にスフィンクスや国産のドラゴンクエストダンジョンがある。


これがスフィンクス。Geekより拝借。自分の通ったボード(右)と、相手のボード(左)があり先に財宝にたどり着けば勝ちである。
手に入れることが出来そうなので、その時にレビューします。つっても予想はつくと思うけど……


こちらがドラゴンクエストダンジョンRである。相手のダンジョンを作って冒険をする。

ブラックロック城は厳密には壁ではなく落とし穴であるが、後の2つは見えない壁がテーマとなっている。これをどのようにするかはお互いに相手が冒険するボードを持ち、そこに好きなように壁を配置してお互いがお互いの冒険を管理するようにしている。それぞれが相手のダンジョンマスターになり「そこは壁です。手番終了」という風に動いた先に何があるかを教えるようになっている。

この2つのゲームの欠点は、個人ボードと部品が人数分必要な為に、どちらも二人向けであるところ。しかしそれよりも見えない壁は想像する事しか出来ず感じる事が出来ないのが大きい。

もっと広義な意味の見えない壁になるが、多人数対応という事であれば呪いのミイラがひとつの在り方だろう。衝立にすることで、部品を少なく多人数対応にした。

後者は永遠のテーマだったかも知れない。見えない壁を如何にプレイヤーに感じて貰うか?
その答えが魔法のラビリンスである。

連続でやると単純なので飽きてしまうのは子どもゲームのサガだが、大人も子どもも同じように魔法を感じる事が出来るだろう。誰もが思いつくような単純な仕掛けはまさにコロンブスの卵といっていい。

またしても子供ゲームにを付けざるを得なくなった。
メーカーもこのゲームが気に入ったのか、もっと小さくしたカードを使った魔法の壁を生み出したようだ。こちらもいずれ手に入れてレビューしてみたいと思う。ちまたの評判はかなり良いようだ。

gioco del mondo