Dirk Baumann

Drei Magier Spiele

2〜4人
10分

魔法のラビリンスカードゲーム

あなたは魔法の力を信じますか?
そこに目に見えない壁があります。
くぐることが出来るでしょうか?
ワルプルギスの夜、魔法使いは、魔法の材料を集めに森へ向かいます。
5つの魔法の材料を集めた魔法使いは、偉大な魔法使いになれるのです。

プレイ感

子供ゲーム大賞を受賞した魔法のラビリンスを小型化したもので、名前にカードゲームが付いてるがまったくカードゲームではなく普通のボードゲームである。かなり前の作品だが、やたらと評判が良かったので買うといた。こた5歳と一緒にプレイ。


最初にシンボルカードを各自に配っておく。それから魔法のアイテムが描かれている目的地カードを1枚めくる。この場所へ移動するのだ。手番にはサイコロを振り、出た目を1つずつマークを確認しながら進んでいく。もし相手プレイヤーが自分の持ってるシンボルカードのマス目にきたら「シムサラビン」という魔法の呪文を唱えてもよい。唱えられたら駒をスタート地点に戻し、そのシンボルカードを貰って手番終了である。目的地カードのマスに到達したら、その目的地カードを貰い、新しい目的地カードをめくる。これを5枚集めたら勝ちである。


これがシンボルカード。分かりやすいように色分けされている。相手がこのマスにきたら「シムサラビン」と呪文を唱えるとスタートマスに移動させることができる。

これはわざわざ順をおってプレイレポートを書いてもしょうがないので、システムについて書いていく。

魔法のラビリンスでは磁石の力を使い見えない壁を作ったが、この廉価版では見えない壁をプレイヤーのシンボルカードで再現している。面白いのは、わざと呪文を唱えずにスルーすることも出来るという事だ。やってみると解るが、あえてシムサラビンを唱えない方が良いケースがあるのだ。これにより本家よりも戦術が増している。


?マークは、相手を指名してシンボルカードを1つ言う。もし持っていれば奪えるというもの。

シンボルカードは各種2枚ずつあるので、自分の手元にカードがあるからといって安全とはならない。
ふとしたことでシムサラビンを食らう事になる。

ボード自体は非常に小さく、遠くであってもそれほどたくさんのマス目はない。しかしこれは本家でも言えた事で、トラップカードがきいているので意外と遠く感じる。

所要時間は10分程度


ちなみにゴールマスがシンボルカードであった場合はトラップを作動させる事はできない。

ソマーリオ

ドイツ子供ゲーム大賞魔法のラビリンスを安価にしただけのシステムのようではあるが、シムサラビンを唱えた後は、そのカードを相手に渡さなければならないというルールは真に秀逸である。

負けている方は罠を多く持つ事になり、自分のルートが開ける。有利なプレイヤーは罠が増えた事により、遠回りを余儀なくされる。トップ叩きと弱者救済がたったこれだけでシステムに盛り込まれているのだ。また呪文を唱える唱えないそれ自体が駆け引きの対象となっている。似たようなシステムであるフェットナップを思いだしてしまう。

また?マークが良い働きをしており、これで露払いができてしまうのだ。
相手の作戦を見抜く事ができる。

本家が目に見えない壁という、びっくりするようなギミックで大賞を受賞したが、システムとしてはこちらの方が上である。テーマや雰囲気はまったく同じだが、2つとも持っていて損はないように思った。ただ、結構発売が前なので今更レビューして買えと言われても買えるかどうかは不明。すまんw

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