林 尚志

Engames
Cocktail Games

2〜5人
30分

ボムバスターズ

amazonで購入

爆弾魔から爆破予告がきた。
早速我々爆発物処理班に出動命令がでた。
残された時間は僅か30分。
チームとして連携して、ひとつずつ順番にコードを切断していかなければならない。
Q課が発明した特殊アイテムは大きな手助けになるだろう。

プレイ感

とうとう日本人がドイツゲーム大賞を受賞した。
街コロSCOUTでノミネートされたものの、2度も受賞を逃しており、いつか日本人が取るとは思ってた。
そしてとうとう受賞した。全員、作者が違っており日本人の層の厚さがうかがえるが、一発屋なのかという感じで捉えられないので、今後もこの3名にはコンスタントにノミネートされて欲しい。
それはさておき、この記念すべき受賞したその日に、ヨドバシに在庫があって購入できた。ずっと売り切れやってんけど、なんかタイミングが良かったみたい。ポーンマークは欲しいがまあ、そこは諦め。同人ゲームとして発売されたボムスカッドのリメイクである。

協力ゲームかあと思いつつ、早速ルールを読んでやろうとしたら・・

え、なにこれ。全然頭に入ってこん。たまにこういうゲームがある。作者のライティングがわしのイメージにあってないんやろなと思う。


Youtubeを見る。今は便利だ。
でもYoutubeでもきちんとルール説明してるのがなかった。が、流れは掴めたので、もっかいルールを読むと理解できた。途中であれこれ書きすぎて、分からんようになってた。

コタ14歳、そーじろ11歳、miaとの4人プレイ。

さて、ルールは1〜12のタイルが4枚ずつ有り、これをできるだけ均等に配る。各自、それを小さい順にソートして並べておく。
※あくまで使うタイルは基本的になので、シナリオによっては1〜6までだったり、他のタイルを加えたりする事もある。
手番には、自分の持っている数字タイルの中で、相手の1枚を示して「これ、6でしょ」みたいに質問する。もしそれが合っていれば、お互いのタイルを外に出す。間違っていれば、爆弾ゲージが1段階進み、その数字のヒントタイルを置く。
もちろん最初っから当てずっぽうでやるわけじゃなく、セットアップのときに、1つだけヒントタイルを示しておく。
例えば、12が2枚あったときに、一番右に12のヒントを置くのは不親切だ。左から2つ目におけば、2枚が12と皆が分かってくれるからだ。


タイルを受け取ったら小さい順に左から並べておく。あ、そうそう、下の白い印刷物はついてないので、これは後述。


ヒントは短いタイルをこのように配置する。間違った場合も、それが何かのヒントとして与える。

このように相手のタイルとペアにして出していくのだが、手元に4枚の数字があったら、当然、ペアとなるタイルがないので、まとめて4枚出すこともできるし、すでに 1ペア出来ており、その数字が手元に2枚あったら、これまたペアとなる相手がいないので、2枚出しても良い。要は自分だけでしかペアを作れない状態なら出せるということだ。


数字が全部でると推理しやすくするために、緑チップを置いて表示しておく。

このようにして全てのタイルを爆弾ゲージが0になる前に出し切ったら勝ちだ。
爆弾ゲージは、人数とイコールなので、4人プレイなら4回でアウトになる。

と、ここまでが基本ルール。
これだと簡単すぎるので、別途0.1刻みの黄色タイルと0.5刻みの赤色タイルがある。
赤色タイルは導火線そのもので、これを指定したら一撃でゲームオーバーだ。手札が赤色タイル1枚になった時だけ、場に出せる。
黄色タイルは、数字ではなく黄色という指定でペアを作ることができる。例えば、4.1の黄色を持ってたら、相手のタイルで「これ、黄色?」と指定すれば良い。数字の指定で黄色タイルを指定したら、当然それは間違いで、爆弾ゲージを1つ進め、黄色というヒントタイルを置くことになる。

また装備カードというのもあり、ゲーム中1度だけ書かれている特殊効果が使える。各プレイヤーカードにはフツーの装備があり、これは2箇所指定できる。場に出す装備カードはプレイヤー人数分あり、カードにかかれている数字が1ペアできれば利用可能となり、それは自分の手番でなくても発動することができる。

このゲーム、シナリオが66もあって、シナリオカードに上記のルールに加えて様々なルールが加わるようだ。箱にしまわれているので内容はわからない。
またシナリオの1から8は訓練シナリオとなっており、タイル数を絞ったりして徐々に慣れるように出来ている。


この訓練では黄色が4種類でてるが、そのうち2枚だけが入っている。それに赤が1枚入ってるという事。
上のアイテムカードは人数に応じた数が並べられ、その数字が1ペアでたらいつでも1度だけ使えるようになる。

ちゅうわけで、訓練スタート。まずは1〜6だけのタイルを使うので、各自6枚ずつ。これはもうかんちんぷりこである。
訓練2では8までに増え、さらに進めると黄色タイルが加わった。

わし「じゃあ、最初のヒントな。これが2(端っこ)」

コタ「じゃ、これが黄色ね」

mia「ばっかじゃないの!!」

わし「お前、アホやろ。ゲーム的に黄色のヒント出したらあかんって分からんのか?」

コタ「え、そうなの? あ、あ、この件はHPに書かないで!!」

もう書いたわ。写真撮っとけばよかった。

糞すぎ。他にも装備みて

コタ「あ、これ裏技使ったら一気に赤色が分かるじゃん」

とか言いながら、

コタ「あ、ちゃんと禁止されてた」

と、またしてもショートカットのバグ技ばかり探しとる。ゲーム楽しむ気あんのか、こいつ。

とまあ、こんな感じで訓練を繰り返す。1シナリオ15分くらい。


赤が2つのうち1つが入ってる訓練。わしが持ってる。


キャラカードにはフツーの探知機効果が付いており、裏返すと電池切れになる。いいところまでいったが、miaがどんぴしゃで赤を指定して爆死。

と、その前に、タイルをいちいち手で示すのに、ものごっつうわかりにくい。タイルが細すぎやねん。遠くにいたら尚更である。
これ、下に絶対にシートが必要よなと思い、BGGに上がってると思って探したらなかった。日本人があげてるかなと思って調べたらXであったが、販売用タイル置き場の宣伝のためっぽく、シート自体を配布してなかった。しょうがないんで簡単な台座シートを作った。これがあれば便利なんで、配布しとく。つうか、これ標準でつけとけやって感じ。いろはにほへとにしよかと思ったが、それは批判受けるやろと辞めといた。

時間が掛かったので上記のシートを作成して後日、残りの訓練を行う。

訓練後半になってくると、黄色を3枚のうち隠して2枚を入れて行うのが出てくる。3つ可能性があり、そのうち2枚が入ってるという事だ。


かなりいいところまでいったが、訓練7失敗。もうあとちょっとやったのに。


無理に進めた最後の訓練8も見事に失敗。全アイテム使ったが、あかんかった。

ここで訓練6,7,8と失敗で終わった。やり直してもいいかとも思ったが、どうせ一緒やということで本番のシナリオ9に挑戦。

本番ではドーフロマンティックのように、箱に秘密のアイテムが入っておりそれを採用して行っていく。

正直、もうネタないんちゃうかとも思ったが、なるほどなあと思うアイテムが入ってた。
ここらへんは楽しみを損なうと申し訳ないので、秘密にしておくが、66シナリオもよう考えたなあと感心。

まだシナリオの序盤しかやってないので、実際のところは分からないが、難易度は上がるが内容的には訓練と同じプレイ感だと思うのでレビューした。

一周目は、ヒントから確実に切っていく。
ヒントはやはり分かりやすく端に置いた方がいい。真ん中に7ですと置かれても、なんの役にも立たない。

徐々に明らかになってくると相手がなんで、自分の分かりやすいのを選ばないのかとかがヒントになって、いくつか候補が読めてくる。

そうなるとフツーの探知機とか、ガンガン使っていくべきだ。勿体ながってるとゲームオーバーになる。

アイテムが解放されても、やばいと思ったらすぐに使うべきである。

と、そんな感じでやってると、訓練3連敗から本番シナリオ9をクリアしてしまった。

やったー!!


本番9をクリアした。最後は赤タイルが1枚残ったのでこれを出した。

そーじろのコメント

コタ兄、ひどいよね。糞だよ。

コタのコメント

そーじろ、馬鹿すぎて全然分かってない。

miaのコメント

ポカが多かったけど、これはじっくりとやってクリアしたかった。

ソマーリオ

我が家ではなんでそこ選ぶねん! と文句を言いながらも、楽しんでる。コタはこういった論理系が好きなようだ。
システムとしては違うが、プレイ感としてはランドルフのドメモである。

そこに少しずつルールを追加していき飽きないようにするレガシーシステムを採用して、ゲームを何度も楽しめるようにした。
また配牌運の要素を加えることで、ゲームに深みを増したところもある。

欠点としては準備に注意深さがかかるのと、タイルが細かすぎるので、凄く分かりにくいところがある。

タイルの細かさについては、シートを使えばマシになるが、最初のセットアップで裏向きに混ぜるとタイルが細いのでポロリと闇情報である黄色や赤タイルが表向けになったりすると目も当てられない。やり直しだ。

それを防ぐために2回目のプレイから、巾着袋に入れて、そこから手札を引くことにした。手元に適当な枚数を握って、それを衝立においていく方法だ。

この方法では、あらかじめ、親が何枚、子が何枚と先に割り算しておく必要がある。でないと1枚1枚引いてたら、時間が勿体ない。

この方法を使ってもそーじろなんかは、手に持たずに表向きにテーブルに置いたりするもんやから、やり直しになったこともあった。

セットアップが面倒なだけに「やり直しかい!」みたいになるとうんざりする。

まあ、ここらへんはゲームのシステムには関係ないけど。

近年似たようなシステムばかりのドイツゲーム大賞ノミネート作品の中で、システムが変わっててこれが獲るんじゃないかと多くの人が予想した通りとなった。

是非、これを機会に本格的なボードゲームというのが日本で広まってくれれば良い。NHKでも放送されたが、再生産が2025年10月の時点まだできていないのでムーブメントを起こせていないのが残念。

台座シートはこちらからダウンロードしてください。

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