Michael Palm
Lukas Zach

Pegasus Spiele
テンデイズゲームズ

1〜6人
45分

ドーフロマンティック

テンデイズゲームズで購入
yodobashiで購入

あなたはこれから村を作っていきます。
木々に囲まれ、川のせせらぎの音が聞こえる美しい自然をいっぱい持っている村です。
黄金色に輝く小麦畑が見えるでしょう。
皆で相談しながら、どれくらい美しい村を作れるでしょうか。
やればやるほど村はどんどんと豊かになっていくことでしょう。

プレイ感

そもそもがビデオゲームでリリースされたものをボードゲーム化したらしいが、なんとそれがドイツゲーム大賞を受賞してしまった。
今年、テンデイズに紺碧さんを連れて行った時に、このゲームをべた褒めしてて、それがテンデイズから日本語版発売するのが楽しみというてたが、ようやく発売されたので購入してすぐにやることにした。付属のシートを使うのはいつもの貧乏性で気が引けるので、自分でスキャンしてそれを印刷することにした。BGGにダウンロードがあるかと調べたがどの言語もないようで、まあこのシートは日本語版の意味でもあるのでしょうがない。
コタ13歳、そーじろ9歳、miaとの4人プレイにて。


ルールは至って簡単なのだが、実はSwitch版をやっててルールが今ひとつ分からなかったことがある。単にタイルの設置辺がよく見えなかっただけだが。拡大してようやくわかったという。ボードゲーム版でもほとんど同じルールなのだがプレイヤーが意識しないところで少しだけ違っている。

ランダムに3枚抜いた通常タイルとタスクタイルに分けてそれぞれ混ぜて裏向きに適当な山にして置いておく。タスクチップを種類ごとに分けて、裏向きに混ぜて置いておく。
準備はたったこれだけ。これはかなり良い。


裏面に吹き出しがあるのがタスクタイルだ。最初の3手番はこのタスクタイルを引いて、それに応じたタスクチップを乗せる。
引いたのは川を5枚つなげる、小麦畑を5枚つなげる、村を6枚つなげるのタスクがでた。

あ、そうそう、このゲームは協力プレイで、1人でやっても10人くらいでやってもまったく変わらないが、3,4人くらいが自分の手番が回ってくるし、適当かも。

手番は、タイルを1枚めくって配置するだけ。ただし、場にタスクチップが乗っているタスクタイルが2枚以下の時、必ずタスクタイルをめくる必要がある。タスクタイルがめくられるとその種類のタスクチップを取ってタイルと一緒に配置する。

※言い換えるとタスクチップ付きタスクタイルは3枚場に置かれるようにタスクタイルを引く。

このルールに則れば、最初の3手番は必ずタスクタイルをめくるということだ。


この線路付きタイルは結構厄介で、どこにもで置ける訳じゃない。

配置方法だが、2枚目以降は既にあるタイルの辺と辺に接するように配置する。基本的にどのように置いても良いのだが、川と線路の辺だけは整合性が取れるように置く必要がある。

タスクチップだが、数字の枚数のタイルのエリアが完成すれば、タスク達成で取り除いて、点数となる。ただし枚数を超えるエリアになってしまったり、未満のエリアで閉じてしまったらタスク失敗で、点数にはならない。


村を6枚にしたのでタスク達成。これは6点となり、取り除く。

やる人はいないと思うが、一応ルールの規定として、タスクタイルをいきなり失敗するように配置することはできない。通常タイルを配置することでタスクを失敗するように置くことはもちろんできる。

通常タイルの中にフラッグ付きのタイルが1枚ずつある。これはゲーム終了時にそれを含んだエリアを閉じさせることができたら、そのタイル数の得点が貰える。

タイルがすべてめくられるとゲーム終了だが、タスクタイル3枚までなら、タスクタイルをめくって得点を加算することができる。

得点は、タスクチップの数字の合計と、閉じられたフラッグ付きエリアのタイル数、最も長い川のタイル数、最も長い線路のタイル数の合計である。


次々とタスクを達成。緑のフラッグタイルが線路を引き込んでるのでちょっと難しいかも。

得点を計算したら、キャンペーンシートの左で、クラスを見つけて、×の数だけ下から消していく。大きなアンロックマスを超えたら、付属のアンロックケースを開けてゲームに追加する。
これを繰り返すことで世界が広がっていくというストーリー性の帯びたゲームなのだ。

ちなみにビデオゲーム版では、タイル数ではなく、描き込まれた家や木の数となっている。またタスクを達成すると、タイルが増える。

ちゅうわけでスタート

そーじろからタスク引いて、わしもタスクを引いて、コタもタスクを引いてと3枚のタイルが合体される。

そこからタスクを達成するために、色々と組み合わせてタイルを配置していく。

コタ「これ、どうかな。うーん」

わし「ここやったら両取りできるからええんちゃう?」

みたいに相談しながらやる。

タスクを達成するのは非常に簡単だが、次にでてくるであろうタスクのことを考えて、あらかじめエリアを広げておく必要がある。
そして先のルールに書いてあるとおり、オーバーするとチーンなので、あまり広げすぎないことも大事だ。


線路付き森タイルを引き当てた! これで森のフラッグの可能性が広がった。

そーじろ「あ、ここ、でいいんじゃない?」

わし「アホか。線路切れてまうやんけ」

コタ「そーじろ、ほんまに経験者か?」

そーじろは、Switch版のドーフロマンティックを遊んだことがあるのだ。

そーじろ「やったよ。だって最初に7180点取ったんだよ!」

段々と慣れてくると、わしがめくったタイルをさっとコタが取って

コタ「ここ、とか、いいんじゃない?」

わし「パパの番やのに、タイル取るなや。まったく考えられへんやんけ」

mia「パパの番だからちょっと考えさせたら?」

と苦言

タスクタイルはともかくポイントはフラッグの存在である。

コタ「わ、そこ置いたら、もっと広がって閉じれなくなる」

mia「そうか。どうしようかな」

これはなるべく広げて最終的に閉じないと得点にならないのだ。
これについてはカルカソンヌの経験者なら分かるだろう。


この段階においてもまだ、森フラッグを閉じることはできず。欲張りすぎた!

そーじろ「ここ、とか」

わし「アホか。川が切れてまうやんけ。お前ほんまに経験者か?」

そーじろ「もう、いいよ! そーじろなんかいなくなればいいんでしょ」

拗ねた。

しばらくすると戻ってきて、再び始めたけど。


川のタスクを一気に2枚解決できたのは気持ちが良い。

コタ「わ、やばい。これもうオーバーしちゃってる」

タスクタイルの線路ですでに線路は続きまくって、おくことができない。

わし「新たに始めるしかないな」

コタ「タイルが減ってきて大丈夫かな」

とまあ、こんな感じで和気あいあいと進んでいき、一度は、こんなん川付きの森なんて変な置き方すんなやというたものもきっちりとタスクを完成することができて終了した。


最終形。良い感じでタスクを完成させていくことができた。緑のフラッグは結局、広げすぎて閉じることができなかった。

タスクが3枚残ってしまったがそれ以外はすべて完成させたので悪くはないはず。

点数は145点だった。

キャンペーンシートをみると、女優である。

なんかこのランクがまったく意味不明なのだ。農夫の妻の方が女優より上だったりする。
男爵夫人だったり、皇太子だったり、なんのランクやねん!

とりあえず女優は4×なので、消していくと、小箱1を開けるのマスを超えたので1個アンロックされた訳だ。次はこれを加えてゲームをすることになる。

所要時間35分

ソマーリオ

正直、見くびってたわ。ルールもよくあるタイプのタイル置きやし、協力やし、最初にSwitch板もやったし、これ、おもろいかあ? なんて思ってた。カルカソンヌの方が古いけど、配置だけでなく、きちんと別の陣取り要素も加わって、今更こんなタイル置きだけのシステムなんかと思ってた。

なんで、こんなんでおもろいのかさっぱりわからん。
わからんけど、楽しい。皆で達成感を感じられるところがポイントなんかな?
カルカソンヌも協力で街作りに励んだらやっぱりおもろいのか? なんて思ったりしてしまう。

細かいタスクを一つずつ達成するところがこのシステムのキモとなってる。
タスクは全然複雑でないし、達成するのは非常に簡単だが、それがまたゲームに小気味よいテンポのある楽しみを与えてくれている。

進めばアンロックされて次々に要素が加わっていくのはビデオゲームがオリジナルならではの作りで、ボードゲームが完全に次世代に移行したのを実感した。
最近のゲームはもう他プレイヤーとの絡み(インタラクション)なんて、滅んでしまえと言わんばかりのシステムのオンパレードだ。

そんなんビデオゲームの方が上やし、ビデオゲームでやったらええやんと思ってたのだが、このゲームなんかはボードゲームで皆でやるほうが圧倒的に楽しい。Switch板は、60分くらい掛かりうんざりするほど長くて、何が楽しいのかさっぱりわからんかった。またタイルが非常に多くまた細かいので移動したり拡大しないと分からなかったりするのが面倒だった。

ボードゲーム版めっちゃええやん!

コンポーネントはまた完璧ともいえる内装の作りになっており、気持ち良くきちんと整理して入るどころか、ここにこれを入れてね、と入れ方説明までめっちゃ丁寧に書いてる。
アンロックの箱も見えないように小箱に収納されており、間違って開くこともない。何が入ってるのか楽しみである。

セットアップもほとんどないし、プレイ時間は掛からない割に濃密やし、と納得のドイツゲーム大賞である。個人的に2023エキスパート賞は納得いかないが、こっちは完璧ともいえる選択だ。

小さい子供とも、あまりボードゲームに馴染んでいない人とも、すぐに楽しい時間を共有することができる。
ちなみにDorfは村で、Romantikはロマンティックである。訳すとロマンティック村になるんかな。ロマンティック街道をイメージしてんのかも。

年内にこれをレビューできて良かった。それでは皆さん、メリークリスマス&良いお年を!

1のアンロック後プレイ

なんと点数が73点で、最低の放浪者のランクとなった。タイルがタイミングよく引けないとまったく点数が伸びないのと、最初の3枚にフラッグタイルが2枚抜かれてたのが痛かった。最初にやったのがどれだけ好調だったのかよく分かる。むしろ最初好調であったので、このゲームの面白さが分かったが、多分2回目のプレイが初回プレイなら評価は下がってたかも知れん。
最初にいまいちと思った人はもう一度やってみることを勧める。


1回目よりもタイル数が少なく得点が伸びなかった。タスクは3枚以下であれば次々にめくれるが、すぐにいっぱいになって終わってしまったのだ。

gioco del mondo