Johannes Krenner
&
Markus Slawitscheck
1 More Time Games
ホビージャパン
1~8人
45分
チャレンジャーズ!
amazonで購入
フラッグバトル大会の開催案内
各チームでフラッグを奪い合います。
参加者は人間以外でもOK
ただしベンチ入りは6名まで。
予選7ラウンドを戦った後に、より多くのファンを獲得した上位2チームによる決勝を行います。
プレイ感
箱絵、激ヤバ。めっちゃパチモン臭い絵柄に、どっかのメーカーがボードゲームが人気があると聞き、とりあえず小金稼ごうと作ってみた、みたいな印象を持ってたら、なんと
ドイツゲーム大賞
のエキスパート賞に輝いてしまった。
おいおい、まじか。
売り切れるでもなく、普通にAmazonで買える。転売ヤーのターゲットは一体、どういうターゲットなんかさっぱり検討もつかん。むしろ転売ヤーがターゲットにしないゲームこそが、オールドワンズと呼ばれる古きドイツゲーマー好みなんじゃないかと思ってる。
ちゅうわけでSDJ獲った後、普通に購入。在庫潤沢。
これが本来のボードゲームやで。
早速やってみようとルールを読み始めるも、5行読んでもさっぱり頭に入ってこん。何度も同じところを読み直す。こ、これ、ひょっとして・・・と翻訳者をみるとやはりわしの超苦手な進藤訳。知ってたら買わんかった。この人の翻訳、自分に酔いしれてる感があって、ユーザー目線で書いてなくてさっぱりルールが頭に入ってこん。
しょうがないので、英文ルールを落としてきて、それをGoogle翻訳と照らし合わせながら読むことにした。そっちの方がまだ分かるのだ。訳者がそうなら、ホビージャパンも編集で初見の人に読んでもらってゲームができるか、きっちり確認せえや!
というわけで、コタ13歳、そーじろ9歳、miaとの4人プレイにて。
TCGをワンパケにしたようなゲームである。
6種類のデッキがあって、このうち5種類を利用する。最初はエイリアンデッキは抜いたほうが良いとあった。
デッキはABCランクに分かれており、絶対に入れるビルの絵のデッキと5種類のデッキをABCに分けてシャッフルして3つの山をつくる。きちんと混ぜる必要があるため、面倒なので終わってもこのままABCの3つの山にしといた方が良い。各山は5+1のデッキがそれぞれ混ざり合ってるのだ。
ランクは右下に書かれている。最初のドラフトはこのうち2枚をデッキに組み込める。1度だけ引き直しても良い。
このゲームは1対1の対戦を7ラウンド繰り返して勝敗を決める。よって奇数人数やと溢れてしまうので、その場合は毎回誰かがNPCと戦うことになる。偶数でやるのがおすすめだ。
ちと分かりにくいのが、プランカードという対戦表の扱い方。裏表あるので注意する。今回は4人なので、1~6人全員白字になってるカード(全部緑)と3~4人が白字になってるカードを3枚を1枚ずつプレイヤーにくばる。このカードは1戦目から7戦目まで、どのマットの色でプレイするかが書かれている。4人やと赤と緑のマットでプレイするので、その2つのマットを用意しておく。
対戦表は各自1枚ずつ。今回は4人プレイなので3-4が白いカードを使う(4枚あるはず)。
各ラウンドでどのマットでプレイするかが分かる。右は全部緑のマットだが、左は3戦目と6戦目が緑のマットで対戦するということだ。
またドラフトでどのデッキから選ぶかも書かれており、細かくいえば、薄い色、濃色のどちらかも書かれてたりする。
各自、初期6枚のデッキをもらう。実はこの初期デッキのアイコンもどれを使うかプランカードに書かれてるが、大して意味はないので、適当に選べば良い。
トロフィータイルをそれぞれの番号で混ぜ合わせて1枚ずつ取り、7から順番に1まで積み重ねて、それを各マットの上に置いておく。裏面には勝利点となるファンの数が書かれているが、これは隠し情報である。
各自プランカードの1ラウンド目の色のプレイマットに座る。プランには薄い色、濃い色のどっち側かまで書かれてるが、それも大した問題ではないので無視して良い。大事なのは誰と対戦するかだ。
ここでドラフトを行う。プランに書かれたデッキから5枚引いて、指定枚数ドラフトで手に入れることができる。例えばラウンド1は、A☓2と書かれているので、Aデッキから2枚貰えるということだ。その場合は、5枚Aの山札から引いて、そのうちを2枚選んで自分のデッキに組み込む。1度だけ要らない枚数を捨てて引き直しても良い。
それから自分のデッキから要らないカードを廃棄しても良い。一旦廃棄したカードは、二度と復活はさせられない。
その後、自分のデッキをシャッフルする。これで対戦に入る。1ラウンド目は、コイントスを行い、薄い、濃いで先行を決める。2ラウンド目以降は、持ってるトロフィーの数値が高いプレイヤーが先行である。
わし対そーじろ。対戦はシャッフルしたデッキを1枚ずつめくっていくだけ。フラッグを取ったらカードの上に乗せる。
カードを1枚めくってマットの上に出す。そのカードの上にフラッグ駒を置く。
相手は、同じようにカードを1枚めくってマットの上におく。その時、フラッグを持ってるカード以上の数値であれば、フラッグ駒を奪う。
もし未満であれば、2枚目以降を引く。合計値で上回った時点で、最後に引いたカードの上にフラッグを置く。
フラッグを奪われたカードは、マット横のベンチと呼ばれるスペースに移動させる。ベンチは6箇所あるが、同じカードであれば同じベンチに置ける。7箇所目のベンチになったらそのプレイヤーは負けだ。
ここで注意すべきところは、フラッグを持っているカードはあくまで最後にフラッグを獲ったカードで合計の数値ではないところだ。攻撃するときはカードの合計値なので、フラッグがいったりきたりするようになっている。例えば、相手が3で、こっちが2、1とカードを引いてフラッグを奪ったら、今度はたったの1で奪われるということだ。
他にも消耗パイルというのもある。消耗パイルはベンチでもない別の自分の場所で、試合終了後はデッキに戻ってくる。一時的に除外される場所だ。
ベンチを溢れさせても負けやし、デッキが尽きても負けである。勝ったプレイヤーは、一番上のトロフィータイルを貰う。
フラッグを獲られたカードはベンチに置くが、同じカードは同じベンチにおいてよい。
そういった意味ではカードが6種類ならベンチオーバーで負けることはない。
次のラウンドはプランカードをみて、同様に繰り返す。ドラフトでA☓2/Bとあった場合は、Aなら2枚、Bなら1枚貰えるということだ。それぞれ選んだ山札から5枚引いて選ぶ。デッキの圧縮は忘れないように。
こうして7ラウンド終了後、トロフィー裏面のファンの数と、カードの特殊効果で貰ったファンタイルの数字の合計で勝敗を決めるが1位2位で最終決戦する。(実は今回、この部分を忘れてて、ファンの数で勝敗を決めてしまった)
最初の対戦は、わし対そーじろ、mia対コタである。
まずはドラフトでAから5枚引く。
(うーん、なんかいまいちやけど、Aやしこんなもんかな)
と思い、猫と映画スターを取る。
これは2戦目。トロフィーが2と書いてる。裏面にはファン数(勝利点)が書かれている。
コイントスを行い、そーじろが先行。
カードをめくると犬(3)で、その上にフラッグを置く。
いきなり2番目に強いカードがきたなと思い、カードをめくるとタレント(2)である。数が足りないので、まためくると最強のチャンピオン(4)がでた。
わし「よっしゃ」
フラッグを奪い、そーじろの犬はベンチ行き。
次にそーじろがめくる。いきなりチャンピオンだ。
わし「まじかー!」
わしのチャンピオンはフラッグを奪われ一撃でベンチ入りである。
3戦目のBデッキが入ると特殊能力付きで攻撃力が4とか5とかが出てくる。要らないカードはドラフト時に圧縮して捨てていこう。
そして、映画スター、犬と引いて奪う。流れとしては悪くない。
大きな数でフラッグを奪ったほうが良いのだ。
ところがそーじろが馬小屋小僧(2)という強いカードを出してきた。
ベンチにいる3のカード1枚ごとに+1となるというもの。今2枚ベンチにいるので4である。
こいつを倒すのに実に4枚のカードを消費してしまった。
すべてのカードを使い果たしてしまった。最後のカードは猫(3)。
そーじろの残り枚数は2枚である。
タレント(2)、新入り(1)でフラッグを取られ負け確定。
そーじろ「やったやった」
1のトロフィーをゲット。
隣の試合ではコタが勝利を収めた。
トロフィーの裏面のファン数(勝利点)は、幅があるので非公開情報だ。もちろん後半ほど点数は高くなる。
第2試合はmiaである。その前にAを再び2枚手に入れるドラフトを行い、新入りの1をリストラした。
そして第2試合でも負け、第3試合でも負け、第4試合でようやく勝つという弱さ。
その裏でコタは連勝街道まっしぐら。あいつのカードをみるとわしのカードのショボさがよく分かる。完全にドラフト戦略失敗だ。暗黒時代の阪神や。
しかしCランクで強いカードを補充し、2のタレントと3の犬をリストラして精鋭にした。
それが功を奏したのか、6、7に勝ちを収めた。
やたらと連勝しまくったコタを抑えてmiaがトップ。
特殊効果で3ファン貰ったのが大きかった。
所要時間45分
miaは特殊能力で3のファンを獲得したのがでかかった。
コタ「え、なんで、これで負けんの?」
mia「やった! 久しぶりのジョーコ勝利レビューだ」
そーじろ「ちーん」
すまんな、ほんまは決勝すんねんけどな。
コタのコメント
面白い。お願い、もっかいやりたい!!
わし「時間ないからまた今度な」
ソマーリオ
まだ1回しかやってないからなのか、期待した面白さってのがなくて、戸惑ってる。ネットでの評判が良いのと、TCGであることからわざわざスリーブまで入れたのに、今のままの印象やと続編は買わんかな。
数字比べで思い出すのはなんといっても
くにちー
の
ブルームーン
である。あれとどう違うのかというと、あっちは手札の中で戦略をあれこれ思い描くことができるのに対して、こちらは試合中は完全に運任せで、如何にデッキを構築するかのドラフトフェイズにすべてがかかっている。完全にメタ要素だけを取り出したシステムなのだ。
この新しい要素に面白みを感じれるかどうかがこのゲームへの評価になると思う。後は運任せに一喜一憂できるかどうか。
MtGではもちろんの事ながら、メタ要素は最重要になってくるものの、その仕込んだカードをどのタイミングで引いてきそうかなどを考えながらゲームするので非常な達成感がある。
なんかこのゲームではその達成感みたいなのがわしは得られなかった。
ドミニオン
のデッキ構築システムとも全然違ってて、構築が大雑把にカード5枚引いて好きなだけ入れてとめちゃめちゃ緩い。試合をやりながらプランを修正して組み立てることができないので、ゲームのキモである重要な戦略が、その大雑把なところに依存してしまっているのに大きな違和感を感じる。ここをクローズアップするのであれば、面白い仕掛け(ドラフト方式)を作って欲しかった。
軽い内容をみても、これがエキスパート賞なのか? と驚く。単に
SDJ
のドーフロマンティックと比べて、両方獲らせたいから、テキストあるしこっちはエキスパート賞にすっかみたいな選び方したんちゃうかな。
コンポーネントは非常によくできており、スリーブを想定した造りで、そのまま収納可能なのは素晴らしい。最初、なんでダンボールが挟まってんのかと思ったが、これの厚みがスリーブ分となってるのになるほどと感心してしまった。
まあ、メタ要素を加えた、トランプの戦争やな。昔、兄貴と、二人でテレビマガジンの付録で付いてた特撮ヒーロートランプで、お互いに強力キャラを隠し持ったりして何度も戦争を遊んだな。つうか、まんまやん!
gioco del mondo