Michael Kiesling

Plan B Games
Hobby Japan

2〜4人
30分

アズール

駿河屋で購入
アズレージョは、ムーア人によってもたらされた美しい装飾タイル(元々は、白と青の陶製のタイル)です。
ポルトガル国王マヌエルI世は、スペイン南部のアルハンブラ宮殿を訪れた際に、このムーアの装飾タイルの衝撃的な美しさに魅了されました。
アルハンブラの美しい内装に心を打たれた王は、すぐにポルトガルの自らの宮殿の壁を、同様のタイルで装飾するよう命じました。

プレイレビュー

人目を惹くコンポーネントで、BGGでも8点という高評価で売り切れまくり、再販待ちになってたアズールをようやく手に入れた。ルールを読むと非常に簡単で、すぐに出来そうなので、コタ6歳とmiaと3人プレイをしてみた。


展示ボードを環状に並べる。その上にランダムに4個ずつタイルを置く。各自個人ボードを受け取り、勝利点0に駒を置く。これでセットアップ完了。


初期配置。3人プレイなので展示ボードは7枚。個人ボードの上は得点で、左下がデザイン段、右がタイルを実際に設置するところだ。

最初のプレイヤータイルを持ってる人から手番を行う。
手番には、展示ボード上の同じ色のタイルをすべて受け取って、その他のタイルを環状の真ん中に移動させる。取ったタイルは自分のデザインの段に置く。
もしくは、真ん中に置かれている同じ色のタイルをすべて受け取って、自分のデザインの段に置く。この時、このラウンドに最初にこれを行ったプレイヤーは、最初のプレイヤータイルを受け取り個人ボードの床マス(失点マス)に置く。

これを繰り返していき、全てのタイルがなくなれば次のフェイズに移行する。
※説明書の書き方が悪くて、この大事な文面が文章の中に埋もれてしまっている。すべてのタイルがプレイヤーに分配されるまで行うのだ。

さて段の置き方にはルールがあって、今回取ったタイルは、すべて同じ段に置かねばならず、同じ段に違う色のタイルを置くことはできない。このルールを守っていれば同じ色のタイルが複数の段に置かれるのはオッケーだ。置ききれなかったタイルは、床タイルに置き、失点となる。

得点フェイズ(タイル配置)では、全員が同時に行っていい。上段から順番に右側の面にタイルを移動させていくのだが、段がすべて埋まっているものしか移動させられない。
各段に上記の条件通りタイルを1枚、デザイン面で同じマスに移動させる。残ったタイルは全てまとめて廃棄する。各段につき1枚しか使わないって事だ。

移動したら得点計算を行う。今回配置したタイルから横に設置しているタイル数の得点(自分も含めて)、それから縦に設置しているタイル数の得点が入る。1個だけなら1点、縦横1個ずつ繋がっていれば4点入る。
床タイルに書かれている失点を行い、タイルを同様に廃棄する。最初のプレイヤータイルは横にのけておく。


中央のタイルがすべてなくなると、次のフェイズに移行して、デザイン段から実際にタイルを配置していく。すべて埋まった段を上から順番に同じ図柄に配置していく。使えるのは1個だけなので残りは廃棄する。上記の場合だと1段目をオレンジのタイルにおいて1点、2段目を1個青の段に置いて2点(1個は廃棄)、3段目を青の段に置いて1点獲得する(2個は廃棄)。さらに床にタイルが置かれていれば表示の失点して廃棄する。その他のタイルは次ターン以降、埋まるまでそのままだ。


実際にはこんな感じとなる。縦横につなげないと点数が伸びないので、きちんとつなげていくべきなのだ。3段目の失敗があかん。

終了条件は、このフェイズで、誰かが横に1ライン出来たら終わりだ。そうでない場合は、また展示ボードにタイルを配置して、ラウンドを繰り返す。

ボーナス点は、横にラインが出来たら2点、縦にラインが出来たら7点、同じ色のタイルを5個すべて配置したら10点だ。こうして勝利点で勝敗を決める。

というわけでゲームスタート。最近、ポルトガルに行ったプレイヤーから。

コタ「僕、行ったことあるよ!」

わし「は?」

コタ「大航海時代2で」

わし「いんじゃんな」

miaからスタート。

最初は、複数のタイルを埋めた方がいいのかなと、3個ある3段目のデザインに配置。miaも同じようにしたが、コタだけは1段目に配置。

次にわしはうれしがって、さらに複数個のタイルを取って段に配置するが、コタは冷静に2段目を埋める。

あれ? ちょう待てよ。配置していく順番で得点が違うんやけど、どうなってるのかと説明書をガサゴソ。1段目から順番に…

わし「あ!! これ、ちゃんと計画的に配置せんとめっちゃ得点損するやんけ!!」

と、今更気付く。

しかし時すでに遅し。

後は自動的に点数が加算されていく。順番に繋がるように、取っていかなくては、点数が伸びないのだ。


途中経過。これだけみても分からないだろうが、取り方が飛び飛びで、酷い点数なのだ。
ちと写真の位置が悪いが、ラウンドが進んでいくと環状ボードの真ん中はどっちゃりとタイルが置かれるようになり、一気にタイル5個取れたりする。

次ターン以降、これを挽回しようとするが、どうにもタイルが悪く、上手く取っていけない。かたや、コタはかなり良い感じでタイルを集めていく。

最初の数ターンで、すでに点差が大きく開いてきている。

わし「これはあかんわ」

なんとか巻き返したいが、段にいったん配置してしまったタイルが戦術の邪魔になってしまった。

そうこうしているうちに、コタが次に1ラインを完成させるのは確実となって、そのまま終了。


そもそも1列、1行すら完成させてないというしょぼさ。皆はマネしないように。

コタぶっちぎりのトップで、わしがぶっちぎりのべった。ほぼダブルスコアという惨敗を喫してしまった。

所要時間35分


コタローの最後。2列2行完成させさらに5個配置も1種類達成してる。

コタのコメント

これ、すごい楽しい。またすぐにやりたい。

ソマーリオ

なるほど。これは人気があるのは分かる。単に人目を惹くコンポーネントだけでなく、ゲームとしてもおもろい。

タイルをセットし、自動的に配置されるところは、ルールを読んだだけでは、1個しか配置せんくせにあまり美しくないなあと思った。しかし実際にやってみるとそれほど煩雑ではなく、むしろオリジナリティにあふれ、ルールに縛られる楽しみといったものがきちんとできている。

コンポーネントの作りこみといい、先にレビューした覇王龍城と同じようなプレイ感ともいえる。覇王龍城が3次元的に対して、アズールは2次元的だ。セットアップの楽さと美しさ、ルールのシンプルさではアズールが勝るように思うが、覇王龍城には上海で培われた万人を魅了するパズル要素が濃厚で、どちらも甲乙つけがたいゲームのように思う。

オリジナリティにあふれていると書いたが、キースリング一人でデザインしたバイキングに特徴が似ている。むしろバイキングからごてごてした要素を取り除き正常進化させたものがアズールともいえる。クラマーエルグランデからメキシカへの進化のようだ。

コンポーネントについては、明治チェルシーのようにぬめっとしたタイルがどっちゃりと入っており、またそれを収納するきんちゃく袋も肉厚でしっかりしている。
個人ボードもしっかりと肉厚で、まったく文句のない出来栄え。ひとつだけ注文するなら、ボードのタイル絵が美しくて、実際のタイルを置いている場合と区別しにくいところか。かといって白黒にすると単一色のタイルが区別できなくなるので、全てのタイルに模様があった方が望ましかったかも。

パズルチックな内容は、おそらく女性にも受けが良いだろうし、わずか30分程度で1プレイできるところといい、売れまくっている理由もわかる。
2018年度ドイツゲーム大賞にノミネートされているが、これは大賞獲るでしょう。

gioco del mondo