ドイツゲーム大賞2004展望 前期版

今までは、和訳の問題でメビウス発売後でないとゲームが出来ず、こういった話題も出来ずに終わってしまったが、このHPを始めて様々な方と知り合い、早くにゲームが出来るようになった。感謝です。
という訳で、話題になったゲームをちょこちょことやった感じからドイツゲーム大賞の予想をしてみたいと思う。
(じーーん、、、今まで蚊帳の外であったので嬉しい! 予想したり分析するのは大好きだったのに参加出来なかったのです)

今のところ「こりゃ大賞候補やでえ」と前評判が高く一歩リードしてる感のあるアッティカ、今までにない新しいシステムをひっさげて登場。どうしても早くやりたくて、この前二人でプレイしてみた。
う、うーん、、、どうにもあっさりし過ぎているというか、ぴりっとした感じがしない。二人からのくせして二人プレイだと全然おもろないゲームが数多く存在するので、断定は出来ないが、今のところ大賞には届かないというのがわしの予想。大体、今まで大賞予想では、周りの評価がことごとく破れさっている。よって、外す。w

※ 今年は選出メンバーが替わっているのでやはり順当かな?


早くも大賞候補と噂のアッティカ

やたらインパクトのあるコンポーネントで話題となった暗闇のフロアも、早くにやりたくて同じく二人プレイ。(うーん、、ゲーム環境の貧弱さを物語ってるなあ。。。)これこそ二人プレイは無謀というゲームつうのを悟ったに過ぎなかった。w
ただ若干めんどくさいところとルールが適当なところがあるので大賞にはならないだろう。


広告的には人気した暗闇のフロア

ヒッポダイスから商品化されたマヤはやっていないが、長考する感じに思えた。今のゲーム事情から考えて複雑すぎるので売り上げが落ち込んでいる事からも、これも大賞にはなりえないだろう。


コンクールから商品化されたマヤ

トイバーが出した1503年。こちらの評価はやたらマターリしてるという評判。多人数ソロプレイだと批判されているが、2003年大賞のアルハンブラも同じくソロプレイという事を考えると大賞も考えられなくもない。ただ、プレイ時間が長いというのは大賞候補としてはネックだ。


トイバーがやりたかったカタンの開拓は1503年だろうともっぱらの噂

アブストラクトチックなシャングリラは未プレイだが、意外とこいつが臭いのではないかと思っている。アブストラクトは大賞にはなりにくいが、これはチックである。同じような雰囲気を持つ前年度クランスがノミネートされながら大賞を逃した事からも、リベンジするのではないかと予測出来る。映画の指輪物語と同じように。弱点は、クランスと同じく初プレイ時の「はあ?」という感覚。最初の食いつきを大切にする大賞ではこれはネックとなる。またコロヴィーニ特有のゲームを面白くする為のテーマから剥離したルールのおかしさもネックだろう。何故、橋が落ちるの?


アブストラクトチックなシャングリラ

カードゲームはいくら面白かろうと大賞には輝けない。当初これに不満を持っていたが、理由を聞くと納得である。安価に生産出来るカードゲームが大賞に輝いては、ボードゲームの普及に務めるという意義が失われる。この話を知ってゲルマン民族のしっかりと間違いのない理念に絶句した。確かにカードゲームばかりになってしまう恐れがあるからだ。ローマ人の末裔といえるのはドイツ人ではないかと考えてしまうほどである。

そして今のところわしが一番推しているのは、王位継承である。今のドイツゲーム事情が複雑化によるゲーム離れを懸念している点からも可能性は高い。何よりこのゲームはアンダーカバーのような昔の大賞テイストを持っている。簡単で面白い! これが初めてドイツゲームをやった時の感想である。唯一の(そして最大の)弱点は、イタリアのメーカーであるといった点だ。ドイツゲーム大賞の基本理念には、間違いなくアカデミー賞のように国内生産物の普及の為というのが含まれている筈だ。これは他の賞が自国のメーカーを推奨しているように、ごく当たり前の理念であるのでしょうがない。


ルールは簡単で楽しい王位継承。ただ日本語タイトルがちょっと堅い。「王様にしてよっ!」つう感じなのだがのう。。。「王様にしてちょんまげっ!」にタイトル変更求む。

一言ここで言わせて貰うなら日本の賞も海外のゲームを大賞に輝かせるより日本メーカーのゲームを大賞にした方がいいのでは思う。アメリカに支配されてから、自国文化を大切に思わない民族になってしまった、そう思ってしまう。例え今大賞にふさわしくないゲームであっても、それが国内メーカーの活性化に繋がり、いずれ大賞にふさわしい日本独自のゲームが生まれる筈である。それをすでに完成された海外のゲームに与えてしまっては、日本のメーカーがそっぽを向いてしまうんじゃないか。自作ゲーム一考でも書いたが、将来大樹になるかも知れない芽を、皆で土を耕し、水と肥料をやり、太陽を恵み、大切に育てなければいけない時期だと思っている。ほったらかしにしたら土の中で種腐る。確かに面白いゲームに賞を与えたいというのは分かるし、そのつもりでこのHPも立ち上げたのだが、少し考え方を変えたいと思う。私的には2003年は文句なしに昭和おもひで劇場に与える。また部門をいくつか分けてしまうと権威がぼやけてしまうだろう。賞は1個でいい。オンリー1だからこそ知らない人に強力にアピール出来ると思っている。

※ このサイトはドイツゲームばっかり紹介してるが、同人レベルなのでOK(笑) またこの考え方は私自身の個人的意見を述べたので、不愉快な方がいてもご容赦ください。ひとつの考え方と受け取ってください。

とはいえ、ドイツゲーム大賞に限っては(アカデミー賞と同じく)その権威が古く、現在のボードゲームシーンをリードする事からも国内のみならず海外まで目を向けて欲しい。ことボードゲームに関してはパクスゲルマニーナである。

結論 あきおの大賞予想 王位継承(2004年3月13日の今んとこ)

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