Michael Schacht

Pegasus Spiele

1〜4人
30分

モンド

駿河屋で購入
世界各地にはたくさんの動物が棲んでいます。
ジャングル、草原、砂漠、それぞれの環境に特化した動物たち。
動物たちが棲む世界地図をあなたの手で完成させましょう。

プレイ感

ネットで評判がよく、2011年のゲーム大賞はこれだなんて声すら聞こえてくる。いったいどんなもんかと買うてみた。多人数ソロプレイのようなのでmiaと二人でやってみる事にした。


時間制限内に、タイルを1枚ずつ取っては自分の地図に置いていく。途中でもうええわとなったらボーナスタイルを取る事で終了を宣言できる。出来た地図は、動物1つにつき1点、囲われた土地につき2点、空白1つにつきマイナス1点、境がおかしいところ1つにつきマイナス1点、火山の数が多いプレイヤーはその数だけマイナス。これを3回繰り返して得点が高いプレイヤーが勝利である。


地図を作っていく。動物は1点、きちんと区切られたエリア1つは2点だ。それに間違った区切りがマイナス1点、空白もマイナス1点、火山の数が多いプレイヤーはその数だけマイナスである。


タイルは裏表あり、裏面は海なら海、草原なら草原と全て同じ地形となっている。これから1枚ずつ取って地図を作る。一度置いたタイルは動かす事は出来ないが、取っただけなら破棄することも可能だ。地球儀がタイマーとなってる。

まずは初級のゲーム。初級は上記のルールのままで、時間は7分である。7分にタイマーをセットしてゲームスタート。

忘れがちなルールは、最初の1枚目は好きなところに置いていいが、それ以降はタイルに縦横に接するように置いていかねばならないところ。最初にやったときはすっかり忘れててやり直す事になったが、まったくプレイ感は変わらなかった。ただこのルールがないと、手が早い人は良いタイル(動物タイル)をパッパッパと取ってしまい、手が早い人だけが勝つゲームとなってしまうので必要なルールだ。

さてこういったゲームには得手不得手がよく現れる。
わしは得手で、miaは不得手だ。

お互いに出来た地図をみると、どうしても吹き出してしまう。


わしが作った地図に対して……

わし「お前、なんでそんなしょぼいねん!」

mia「だってぇ。どうやったらそんな綺麗に出来るの?」


あちこちが鋭角に刻まれてへんてこな地図になってる。目ぇ、いがんでるんちゃうか?
4のタイルは、タイムアップ前にリタイアした場合取れるボーナスタイルで、早く諦めると点数が高いのだ。

もう全然、話にならん。
あちこちでタイルが断絶してるし、合計がマイナスの時もあった。

一応、苦手な人の対策も考えられており、3ラウンド目はトップのプレイヤーは休火山も活火山として扱うという調整もあるのだが、それすら追いつかない大差なのだ。3回もやる必要はない。

それから1回勝負で何度かやってるが、少しは上手になったもののやはりまだまだだ。

これらは初級ルールで、中級になると、条件タイルが加わり、それを満たすとボーナス点が得られる。さらに上級ルールもあるが、基本は全て初級ルールと同じで、多分プレイ感もそう変わらないだろう。

所要時間30分


裏面ボードは周りが海だけではなくちょっと難しい。


miaの完成図。ちょっと信じがたいヘボさ。。(|| ゜Д゜)ガーン!!


さすがに3回目となるとまともになった。miaは何故か海で分断された地図をよく作る。

miaのコメント

駄目だ。苦手。なんであんな風に出来るかよく解らない。

ソマーリオ

ルールを読んだ感じでは、これが絶賛するほどのゲームかと思った。実際にやってみても、やはり最初に思った以上のおもろさを感じる事は出来なかった。意外にってのがなく、このシステムなら、そんなもんやろという感じ。

ルールとしてはギャラクシートラッカーのシステムを非常にシンプルにしたものだが、いかんせん出来上がりの地図の得点計算がややこしいのがネックだ。動物はすぐに解る。空白地も、火山の数もすぐに解る。問題は、出来たエリアの数と、境界がおかしい場所の検出だ。一目で解りにくく合うてるのかどうしても何度か見直しをしてしまう。

できあがった地図に動物たちが棲息してるのを見て楽しむ、なんてデザイナーは意図したのであろうが、いかんせん、真っ直ぐ斜めに境界線が引かれているタイルは効率をあげようとするとどうしても人工的な市松模様になってしまい、カルカソンヌのような美しい地図ができあがらないのだ。画一的に斜めに入れるのではなく、もうちょっと曖昧な境界としてぐにゅぐにゅにしたら良かったのにと強く思った。端さえきちんと合わせれば、問題はなかったはずだ。

ゲーム中ずっとソロプレイなので、最後に楽しむところがこんな感じだから、素直に盛り上がれないのが残念。この手のタイプならウボンゴの方がよっぽど楽しめる。あっちはひとつひとつが短く瞬間瞬間の区切りがあるので、ソロパズルゲームのくせに意外と盛り上がる。
このゲーム唯一のプレイヤーとの絡みが火山なのだが、ちょっとやっただけではあんまり気にもならなかった。もうちょっと接戦の相手なら、相手の様子を見つつ取っていくのだろうか? むしろ絡みとしてはまだボーナスタイルの方が気になった。

シャハトらしさというのもまったく感じられない。地図パズルを無理矢理ゲームぽくしてみましたという感じがした。リアクション系が好きなプレイヤーなら気に入るだろうが、得手不得手がでてしまうのでわしゃこの手のには割と厳しい評価をする。

ただ子供と一緒に遊ぶには想像力を駆り立てるし楽しい時間を過ごせるので、これはむしろ子供向けゲームとして出すべきだったと思う。そうすれば評価はもっと上だった。大人は過度の期待はせず、子供向けゲームとしてやってみて欲しい。そういった事で子どもゲームのジャンルに入れておいた。
多人数で遊んだり、中級、上級ルールでやってみてプレイ感が変わったら追記することにする。が、多分変わらんと思う。

ちなみに誤訳があったようで、ボーナスタイルは1つ以上開けていないとドロップアウト出来ないとなっているが、正しくは1つ以上空いていてもドロップアウト出来るだ。つまりどんな場合でも取る事が出来る。

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