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KOSMOS
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30分
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ロストシティ
ルール説明
2から10までのカードが5種類あり、互いに探検カードを自分の陣地に置いていく。
置くのは、前の数字以上の同種カードでないと置けない。
またスポンサーカードというのがあり、これは探検の一番最初にしか置けない。これがある場所は最期の得点時に倍になる。もちろん、マイナスも倍になるから注意。
山札がなくなれば、得点計算する。1種類の探検につき、全ての数字を足して、そこからマイナス20する。ただし1枚も冒険を初めていないところは0点。
これを3セット行い、点数の高い人が勝ち。
プレイ感
このゲームは、『二人用ゲームではベスト(メビウス)』『こればっかりやるので禁止にした』とか、ゲームの評価で有名なBoadGameGeekでも平均7.61というハイアベレージを残すKniziaの傑作呼び声高いゲームだ。
ゲーム全体。5ヶ所のところに次々にカードを置いていく。各カードは1枚ずつしかない事に注意。やたらでかいのよ、このカード。
カードは自分の陣地に置くので一見すると二人用ソロプレイゲームに思う。ところが、同一のカードは1枚しかないので、相手のカードを止めることが出来るのだ。手札は7枚しか持てないので、堪えきれずに5あたりから探検を始めると……
「ほーれ」
と、3とか4のカードをぽいと捨てられる。普通捨てたカードはいつでも手札に加えて再利用可能なのだが、高い数字しか置けないのでこのカードはもう使えない。
ところが、押さえている方も持てる枚数が少ないので、ジレンマがおきる。
「せめて引いてから置かせてくれええ」
と叫ぶ事になる。カードは置いてから引くのだ。
なんといっても1枚でも置いてしまえばマイナス20点のコストがかかる。合計で20点以上のカードが置けない場所は探検を始めるべきではない。
ああ、これが世にいうKniziaジレンマか!
これがゲーム画面。雲みたいなのがスポンサーカード。真ん中にあるのは捨てたカードで、山札から補充する代わりに一番上の捨て札を手札に出来る。
とまあ、このゲームのおもろさといえば間違いなくここだろう。
ところが、だ。わしゃ、このゲーム、全然おもろいと思えんのよ。
いっつもいっぱいいっぱいの手札を楽しいと思えるかどうか、カードを止めて、相手が出したあとカードをほかして「ほれほれ」と楽しめるかどうか。。。
あっかーん! 合わん!
苦しすぎ。なんでこんなに苦しまんとあかんねん。まじでハァハァ言うで。
カードを止めても、相手がそのカードで苦しんでるかどうか分からんねんで?
ほーれほれ、と後から確認取ってほかしても自分の与えられた苦しさから考えると全然楽しくねえ。
もっと直接、分かりやすい形で攻撃させろー!
宇宙人も居るなら居るとはっきりわしの目の前に姿を現せー!
基本的に二人用ゲームは相手に直接攻撃出来んとわしゃあかん。30分も二人でまったりとはぁはぁしたくない。
苦しくとも勝った時の爽快感があればいいんやけどまったくそういったものもない。待っているのは面倒臭い得点集計だけ。
評判高いので面白いはず、と何度もやりましたよ。その度に「はぁぁぁああ??」でした。
これのどこがおもろいのかマジで教えて per favore!
てか、今更既に手元にないけどさ。
ドイツゲーム大賞を獲得したケルト
その後、このゲームを元にしたケルトがドイツゲーム大賞を受賞した。ちょっとややこしいが、ケルトのアメリカ版はロストシティボードゲームというもので、実のところこのどちらかを買えば、ロストシティは出来てしまう。また、4人で出来るようにこのゲームを2セット買えばロストシティ4人ルールで協力プレイが可能となった。
そう言うわけで、ケルトといいロストシティボードゲームといい、やたらとおもろいので、実は感性が変化して本家本元のロストシティもおもろく感じるようになったのかなと、ケルトを使ってやってみることにした。ロストシティをやったのは、ジョーコデルモンドよりも古かったりする。
……、やっぱりこいつは敵やw
なんかねえ、久しぶりにやってみたんやけど、10とか9とかのデカい数字の処理に困るねん。序盤なら、こいつをほかして他のカードを手に入れたいところやけど、数字はそのまま点数になるロストシティでは相手にすぐ取られてしまう可能性が高いのでそういう訳にもいかない。で、自然、手札に残る。そうすると元々苦しいゲームなのに手が更に苦しくなる。
ロストシティボードゲームでは序盤の大きな数字のカードが気軽に捨てられるというのは、かなりプレイに爽快感をもたらしてくれる。気が楽やった。やっぱりというか、もうひとつ何か足りないってのは強く感じて、3回もやるのがめんどくさい。相変わらず楽しさを味わえん。これやるなら絶対にケルトを1ゲームやった方が良いわ。点数計算はめんどくさかったが、それ以上に何か足りんのよな。
そうそう、テーマである遺跡探検だが、まぁーたくそんな雰囲気はない。ロストシティボードゲームの方が遺跡探検の雰囲気がよく出ている。