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Reiner Knizia
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Ravensburger
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2〜5人用
45分
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指輪物語 二つの塔カードゲーム
テンデイズゲームズで購入
フロド、サム、メリー、ピピンら4人のホビットの旅は続く。中つ国を旅する途中、新しい冒険が彼らの前に立ちはだかります。少しずつ闇の軍団のいる危険な塔を抜けて行かねばなりません。
各切所で、力、知恵、粘り、判断力が試されます。
プレイ感
ロード・オブ・ザ・リングの映画といえば、もうかなり昔になるが、その時代のくにちーの隠れたる名作として名高いが、日本では取り扱われなかった。これより前に旅の仲間カードゲームってのもあったが、なんとなく合わなくて売ってしまった記憶がある。たしかサムライとよく似てた。
今見ると何故かレビューしていないのでやってみることにした。コタ9歳、miaとの3人プレイにて。
ロード・オブ・ザ・リングの二つの塔の舞台になった7枚のロケーションカードを並べ、間に進路カードを裏向きに配置する。ロケーションカードの横にはランダムに得点タイルを人数−1枚(3人プレイなら2枚)ずつ配置する。ただし最後のミナス・ティリスだけは1枚は5点タイルにする。
一番最初のアモンヘンにラウンドマーカーを置く。これが全員の旅路を表しているわけだ。
各舞台のカードをならべ、間に通路となるカードを配置する。黄色のマーカーは全員のマーカーで、いわゆるラウンドを表している。それから各舞台にランダムに得点タイルを人数−1、今回は3人なので2枚ずつランダムに配置する。
手札6枚。それから場に4枚のカードを表向けておく。
スタートプレイヤーマーカーの指輪プレイヤーから順番にプレイしていくが、1ラウンド毎に左隣りに移動させていく。
最初の進路カードを表向けて、そのマス目にラウンドマーカーを移動させる。
最初の進路を表向けると4マスある。カードを4回補充できるという事だ。
ラウンドは2パターンあって、進路の上ではカードを補充する。
カード補充は、表向きのカードか、山札から1枚手札にする。もしくは、いらないカードを手札から1枚表向きに捨てて、カードを2枚表向きか山札から補充する。どちらを選ぼうと手札は1枚だけ増えるということ。
進路のマス数は直前にしか解らないため、たくさん補充できたり、ちょっとしか補充できないケースもある。
ロケーションカードにラウンドマーカーが来ると、カードをプレイするラウンドとなる。
カードを一気にドバっと出すか、パスすることもできる。
ルールとしては、同じ色の列を形成するように出すが、その列はすべて同じシンボルでないとあかん。
※同じ色の列カードは存在できないが、同じシンボルの列カードは作れるのだ。各色にすべてのシンボルが記載されているため。
ワイルドカードのガンダルフカードは必ず列の1枚目にしか出せず、1枚だけでは機能できない。というか1枚になったら捨札となる。
シンボルは、力、知恵、粘り、判断力があり、どの色のカードにも同じシンボルが描かれている。
カードは4つの色とシンボルで種類が違う。白のガンダルフだけは4つのシンボルを全て持っているワイルドカードだが、必ずシンボルの最初に出さなければならず、ガンダルフ単体では存在できない。今、戦いのためにガンダルフと青、星のシンボルでカードを出しているところ。各舞台では何で戦うかが記されている。
全員が出すかパスすると、そのロケーションカードで必要となるシンボルを持つカード枚数で、勝敗を決める。1位から順番に得点タイルを受け取る。得点タイルを受け取ったプレイヤーは、今回で集計に加わった列全てから1枚ずつ捨札にする。ただし集計0枚で得点タイルを得ることはできない。
カードを出すときにすでに同じ色のカードが出てて、別のシンボルを出したい時は、そのカード列を全て捨札にして新たにカード列を作ってもよい。
それからまた次の進路カードを表向けて、カードを補充してと旅は続いていく。
最後、ミナス・ティリスが終われば、持っている得点タイルの合計が高いプレイヤーが勝ちだ。
わしからゲームスタート。今回の進路は4マスあるので、4回補充できる。最初の目的地はローハンでここで必要な能力は粘りと判断力である。これらを補充しつつ向かえばいいのだが、補充の仕方は単純にそのシンボルを揃えれば良いというものではない。
前述したように、同じシンボルであっても色が違っていれば、同時に出せるので強化できるのだ。
そして何より、このときにはあまり考えていなかったが次の戦いも考えてカードを取っておかなければならなかったのだ。
ローハンでは、コタがスタートプレイヤー。ちなみに最終プレイヤーとなったわしはお得である。
コタは全力で戦いにくる。miaも全力で出す。わしも全力をだす。
わしがここで1位を、miaが2位となったので、該当のカードをほかす。
コタ意味なしというところだが、これらのカードは全員生き残るので、次回以降に使える。
ここでガンダルフが1枚となったら捨札にする。
ゲームが進むと、たくさんの味方が並ぶ。もし舞台で得点タイルを手に入れられたら、使ったシンボルを1枚ずつ廃棄する必要があるが、その他はずっと残る。後の舞台で役に立つことがあるのだ。
そして次の通路カードが表向けられる。
目指すはファンゴルンの森で、ここでは力と知恵が必要だ。まったく違うカードである。
わし「やべぇ。色かぶっとる」
変に生き残ったおかげで、同じ色の力のカードが出しにくい。出してもいいがほかすのはどうにも勿体ない。
ここでこのゲームの真の面白さに気づく。
カードは同色で違うシンボルを集めると使えないことになるのだ。
かといって、それをほかすと相手に取られる可能性もある。もっと先を見越してどのような手札構成にするのか中期的に戦略を練る必要があるのだ。
後半になるといらないカードが場にどっさりと捨てられるので、こんなふうになる。4枚表向きにするカードは、取ったら補充するというシステムではないので、まったく無くなったり、このように大量になったりすることがある。
またガンダルフカードのオールマイティさも、強すぎるわけではないことが分かる。
各色の頭に1枚しか出せないし、それだけでは効果を発揮しないし、最後1枚になったら廃棄されるからだ。
程よいバランス。
ファンゴルンではなんと該当カードが2枚しかない。
こんなんで勝てん。
コタからカードを出す。
miaも出す。
わし「2枚かな」
mia「え? そんなんやったら出さなかったらいいのに」
わし「あ、そうか。負け確定してんのに、出してもしゃあなかったわ」
カードは1枚ずつ入れ替える事ができるので、わざわざ出して作戦の幅をせばめることはない。
次に全力出しをすれば良い。
全力も間違いで、もう一つ先を見越してカードを補充しないと、攻撃力の上下動が激しくなりすぎる。
今回は久しぶりのプレイということで、わしも全力出しをしてしまった。
こうなると運の要素がかなり大きくなってくる。
ミナス・ティリスに到着。最後の戦いを経て、得点タイルの合計で勝敗を決める。
そして最後、コタとmiaに思いっきりやられてしまい、惨敗。
勝者はmia。
所要時間45分
だいぶしょぼい点数だった。
miaのコメント
めちゃめちゃよく出来てる。さすがクニツィア博士だわ。面白い。
ソマーリオ
これは一気出しではないが、くにちーのタージマハルやベーオウルフと同じ系列のシステムだ。先を見通しつつ、どれくらいの戦力で勝ちを拾いにいくか、それとも諦めてしまうかの判断が迫られる。
タージマハルは陣取り、ベーオウルフは多彩な競り方法と、それぞれに別の仕掛けがあるがこのゲームでは、色による縛りを加えている。
ルールはシンプルなのだが、色とシンボルで確認するところが多くて、最初戸惑うところはあるが、短時間でかなり頭を悩ませる非常に良く出来たゲームだ。
当時、マニアの間で話題になってたのは分かる。
くにちーのゲームとしてはテーマもロード・オブ・ザ・リングのテーマにばっちり合っている。カードは俳優の写真が載せられており、版権モノってのがばっちり分かる。が故に、すぐに絶版となり手に入れにくくなってしまった。
タナカマが目をつけて新たにセイミ・イン・ザ・スーパークレイジーワールドとしてリメイクすることで手に入れやすくなったのは歓迎できる。
ただ賛否あるように、というかくにちー自身も話してたように、ちと絵柄が過激すぎて万人受けしにくいのは少し残念に思った。
それでもこのシステムはやはり面白いので、絵柄が合わないと思った人でもやってみて欲しい。