Reiner Knizia

Hans im Gluck

2〜4人
45分

サムライ

パッケージが評判のゲーム。幸せなハンスというのはグリム童話から取った会社名Hans im Gluckの事である。

ルール説明

富士山が秋田県にある超怪しげな日本列島で、仏像、田んぼ、兜のアイテムをタイルで囲んで取る。

プレイ感

とかくこのゲームは中身よりも箱に「このゲームは最高」とかメーカー名や作者名が日本語で印刷されてる事ですっごい有名である。

つまんねえ、そんな暇があったら中身を紹介しろよー! とか思ってたが、ここに書いてしまったので同じ穴のムジナである。


こんな感じに入ってる影響タイル。

ゲームだが、アイテムの周りを数字の書かれたタイルで全て囲むと清算タイム。

一番多く囲んだプレイヤーがアイテムを取るのだが、戦略的な割に各プレイヤーはタイルをランダムに引いてくるので運の要素もある。

クニッツィアお得意の、まあ、一種の競りである。タイルは使い捨て。

実はこれがネックなのだ。どうにも点数の高いタイルを置いて無駄に終わったらどうしようなどと貧乏性のわしなどは思う。

この使い捨てシステムの競りゲームは、わしにはさっぱり合わん。

普通、競りといえば、落札した人だけがお金を払い、それ以外はお金を払わなくてよい。

入札した人はその金額を支払わなければならない! もしそんなオークションハウスがあったらぼろ儲けである。

このシステムは正にそれである。落として当たり前、落とせなかったら悔しい事この上ない。爽快感がない。

はぁはぁ、言うのだ。そう、ロストシティのように。

おー、これが世にいうクニッツィアジレンマか!

合わない。最近、クニッツィアが合わない気がする。


アイテムはずっしりひんやり良い感じ。江戸には3種類全部がおいてあるが、6箇所全部囲わなければならないので結構大変な土地だ。青森のように場所によっては2箇所で取れるところもある。

同じように、使ったら捨てなければならない競りゲームにフィストオブドラゴンストーンがあるが、こっちはラウンドの終了時に返ってくるので、次に頑張ればいいやとなるのでまったくプレイ感は違う。

きっと貧乏性なのだろう。無駄な物にお金を払った時ほどむかつく事はない。やったという爽快感よりも、無駄になった悔しさが数倍勝るゲームだ。

いつもびくびくしながらタイルを置く。

なんか嫌だ。

ずっしりとしたアイテム、45分くらいで終わる適度な長さ、人数によって大きさの変わるマップなど何人でも楽しめるように出来てるのは確かに魅力的だが、爽快感がないのはこのゲームの根本的欠点であるように思う。もちろん、それが楽しいという人もたくさんいると思うが、私は不可である。

タイル返せー! このやろー! と思わず地図に文句を言いたくなるからだ。

このゲーム、万人には勧め難い。合う合わないがはっきりするゲームである。

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