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Reiner Knizia
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alea
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3〜5人
70分
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タージマハール
プレイヤーは宮殿を建て、交易品を集め、インドのマハラジャを目指す。無冠の帝王クニッツィアお得意の変わった競りゲーム。ネットではあんまり評判が良くないが、ゲーマー向けのBoadGameGeekでは評価が高い。果たしてどっちなのだろう?
ルール説明
最初、5枚ずつカードを配る。カードには1種類か2種類のシンボルが書かれており(合計で6種類のシンボルがある)、順番にスタートプレイヤーから手札を1枚だけ公開する。
このように6つのシンボルを競る。王冠は大ムガール。11と書かれたのがラウンドタイル(これは11ラウンド目に競られるタイル)だ。外周がドイツゲームお得意の得点ボード。
あるシンボルが多いプレイヤーがそれを競り落とせるのだが、競り落とすには、順番が来てもカードを出さずに『離脱』を宣言しなくてはならない。その時点で、離脱していないプレイヤーのカードのシンボルを比べて一番多ければ、競り落とした事になる。離脱したプレイヤーはそのラウンドはもういない。つまり、後半に離脱すれば、敵は少なくなる。
離脱したプレイヤーから順番に、手札を2枚補充出来るのだが、最後まで離脱しなかったプレイヤーは1枚しか補充出来ない。
得点の仕方
人が書かれた4つのシンボルは、ボード上に宮殿を建てる事が出来る。大ムガール(王のかかれたシンボル)はすでに建てられた場所にも宮殿を建てる事が出来る。宮殿はつながっているエリア毎に1ポイント貰えるので、出来る限り、繋がるように置いていくと良い。
象のシンボルはそのラウンドのタイルを貰える。タイルには2種類の交易品が書かれており、交易品の数だけポイントを貰え、更に同じ交易品を以前入手していれば、その数だけポイントに加算される。
このように宮殿は他のエリアと道でつながるように置いていけば得点が高いのだが、細かいタイルが欲しかったりするのでどこに置くかは悩む。
得点方法は、この2種類であり、これを12ラウンド繰り返して一番得点の多い人が勝ち。
また、人の書かれた4つのシンボルを2回、競り落とすとそのシンボルに応じた白いスペシャルカードが貰える。
スペシャルカードは、競りの時、追加で出せるが単独では出せない。
いくつかの場所には交易品、手札1枚貰えるなどのタイルが置かれており、そこに一番初めに宮殿を建てたプレイヤーが貰える。
プレイ感
じゃんぼとTAMと3人でプレイ。上に書いた以外にも細かいルールが多いゲームやねんけどやる事自体は簡単でさくさく進む。
ゲーム全景。左が補充出来るカード、駒が置いてるところからスタートする。それぞれのエリアに細かいタイルが置かれているのが解るだろう。
しかしこのごちゃごちゃと細かいルールで金の羽根賞(素晴らしいルールのゲームに貰える)を貰えるってのが納得いかんけど、とりあえずスタート。
このゲームの肝は離脱。離脱するにはカードをプレイ出来ないので、間違いなくスタートプレイヤーが有利である。当然、移動するのだが、この競りがとても気持ち悪い。カードは1種類か2種類しか書かれていないのでバッティングしまくり。ついついカードを出して頑張ろうとしてしまうのだが、そうなると次のラウンドでカードが少なくて(たった2枚しか補充出来ないのだ)へろへろになる。
マハラジャは諦めが肝心と、メビウスのHPにも書かれているが、まさにそんな感じの妙な感覚のゲームである。
ゲームはコラム通りに2回行った。1回目はTAMが勝ったが、2回目はじゃんぼが、宮殿をくっつけまくりの土地成金でぶっちぎりの勝ちやった。所要時間60分。
TAMのコメント
交易品を集めてたんですが、じゃんぼさんの土地攻撃には負けました。是か非かと問われれば間違いなく僕は是ですよ。
じゃんぼのコメント
土地でフィーバーしまくり、確変ひいた感じっすわ。勝手にがんがん得点入りました。一旦、土地が繋がると強いですね。
ソマーリオ
うーん、、、なんかルールがシンプルじゃなくて、無理矢理作ってるような感じがした。特にあの離脱の競りの感覚は、スタート有利なんでとても不自然。全部で12ラウンドやから、3人、4人ならともかく5人プレイならスタートプレイヤーになれる回数が平等じゃなくなる。しかも、人数増えると多数占めるのがとても難しくなるし。。。
カードのシンボルはこんな感じなのですぐにバッティングする。しかもラウンド中は一度出したカードと同じ色でないと出せないので益々、厳しくなったりする。手札が無くなれば最期の奴が総取りになるのでくやしい事この上ない。
普通の競りゲームに飽きて、変わった競りゲームをやりたいならともかく、わしはちょっと、、、って感じでした。このごちゃこちゃしたルール、クニッツィアは競りゲームばっかり作ってきたんで、さすがにネタが尽きてきたのか??
このゲームで一番大切なのは相手のカードを覚えておく事(補充する時のカードはオープンなので)かな? 終わった後もすっきりせんのは、最初に競り抜けた方が得なのか、負けた方が得なのか、方向がすっきりせんのよ。負けても残ったシンボル全部、わっさあと貰えるからなあ。競りゲームの欠点は相場が分かりにくいという点で、このゲームもそれがぼやけていて相当分かりにくい。更に良くないのは、なんとなく相手はこれくらいのお金(このゲームでいえばカード)持ってるやろと、見当つけてられるのに、このゲームは相手のカードを暗記しとかないといけないという点。
ちょっと辛口やったけど、ゲームの方向が見えないと一般のプレイヤーは面白くないと思う。例えばプエルトリコなどは、ルールは多いが、方向が見える(要は産物を出して売るなり、出荷すれば良い。それが悪いという事は絶対にない)のでストレスなく楽しむ事が出来るのだ。ルールの目的が精神衛生上とてもよろしい。逆にちょっとひねくれたのが好きという人は楽しめると思う。TAMがどんなけひねてくれてるかというのを間接的に書いてる訳よ(笑)
これを書いてる途中、2003年ゲーム賞の1位に同じクニッツィアのアメン・ラーが選ばれた。うーん、ネットの評判を読んでる限り、これと同じ、ごちゃごちゃとルールの多い妙な競りのような気がして買う気が起きんなあ。値段高いし、時間かかるらしいし。。。