Andreas Seyfarth

alea

3〜5人
90分

プエルトリコOTTIMO!!!

ルール説明


18 :NPCさん :03/05/07 09:44 ID:???
プエルトリコというゲームが面白いと聞き探し回ったのですがまったっくみつからない!
そこでお願いがあります!
プエルトリコの面白さを迫力満点にカキコして、漏れをハァハァさせてけれ

19 :腐死者ジェインソ :03/05/07 11:36 ID:???
市長とか監督とかを一人でジサクジエンして町を発展させてハァハァ
むやみやたらに労働者どもを入植させて無駄にあぶれたのをせまい町にとじこめてハァハァ
入植させた労働者どもを農場でこきつかってハァハァ
食物大量につくりすぎたら腐ってしまってハァハァ
採石場強すぎハァハァ
とうもろこしマンセー!

プレイ感

このゲームについて今更とやかくいうつもりはない。今、世界で一番おもろいゲームである。

今回は、TAM、わし、たっかん、うっしーの4人でやった。TAM以外は全員初めてであり、順番もこの通りである。


ゲーム全景。たくさんの建物、農地チット、役割カードがある。

とりあえず、わしゃ、インディゴ(たっかん、うっしーがもろこしスタート)スタートやったのでちと悔しいが、このゲームの二番手プレイヤーつうのは最も良い順番であるらしい。

※ 最初にプランテーションタイルが無料で1つ貰える。この農地タイルは結構重要なのだ。これによって最初にどのように発展させるか決まる。

TAM「じゃあ、とりあえず建築しますわ」
建築家を選ぶ。前にやった時に、ルール間違ってて手持ち金ゼロで始めたからな。特殊な建築物以外、2つずつしかないので早いもの勝ちなのだ。だから欲しい建物があったんでしょうな。つう訳で農地を購入。
わし「ほな、わしゃインディゴ染料桶買うわ」
うっしー「じゃ、ボクも」
という訳でいきなりインディゴ染料桶は売り切れた。

あれ、ちょっと待てよ。これって……
わし「ほな、わし市長する」
市長特権で働き手を2人確保。つーことは、インディゴ染料桶とインディゴ畑の両方に配置出来る。他のプレイヤーは1人ずつなので、スタートプレイヤーのTAMはかなり不利な状況に。何故ならもろこしはマンセーと言われるだけあって、もろこし畑に奴隷、失礼、働き手を置くだけでもろこし生産出来るのだ。もろこし以外は畑+工場があってそれぞれ働き手がいないと商品を生産出来ない。

たっかん「ほな、僕、監督やります」
そうなるやろな。。。
わし、たっかん、うっしーはそれぞれ商品をゲット。

確かにこれスタートプレイヤー不利だわ。


なかなかバランス良く農場工場ともうまくいってるわし。たばこは商人に売るお金儲けの為にどうしても必要なので取った。

それから、たっかん、もろこしの大量生産化に成功。奴隷をこき使いまくって、白人気分満喫。
わしも、低賃金で、女性労働者をこき使ってマニファクチャによるインディゴ生産を開始。

ヨーロッパの人々「おー、新大陸から、商品が届いたぞお! って、またとうもろこしかい!」
そう、しょぼしょぼインディゴ(このゲームでは荷物が満載にならないと出航出来ず、また船倉には1種類の商品しか積めないのだ)に対してがんがん生産するたっかんのもろこしだけが何度も大西洋を横断したのだ。

工場の必要のないもろこしばっかり出荷。つまりヨーロッパ人は爆笑問題太田口調で「ポップコーンばっかりかよ!」となるのだ。


これが噂のもろこしマンセーの図。貨物船に黄色いもろこしばかりが載せられ旧世界に偏った出荷をがんがん繰り返すのだ。

わしも初プレイ時はもろこしマンセーで勝ったので、ネット上で評判の建築型を試してみる。
しかしたっかん、着々ともろこしの出荷を決め、ヨーロッパ人にはかなりの不評を買いながらも名声ポイントを貯めていく。(旧大陸に出荷してもお金は貰えないが、勝利ポイントを貰える)

やばいなー。ふと隣のTAMの畑をみてびびった。農地を建てたおかげ(畑を取るともうひとつおまけで畑がついてくる)で、すさまじい量の畑は完成したが、働き手がおらん。。。コルホーズソフホーズ、おもいっきり失敗しとる!


ゴリヨウハケイカクテキニ! おそろしく無計画なTAMの農場。働き手全然いねえわ、作物はばらばらやわ。
恐ろしく無計画っぷり、行き当たりばったりの都市計画は大阪の三セクを彷彿させるぜ。

ちょっと待てよ。つーことは……

移民船、人であふれかえっとるやんけ!!

※ 次回にくる移民の数は、全プレイヤーの働き手がいない場所と同じ数になる。 ←ルール間違い。実際は建物の働き手がいない数で農地タイルは関係なし。わざわざはまっくさんお知らせありがとうございました。うーむ、前にやったときは正しくやってたので完全にポカでした。

TAMも荒れ放題の自分の農地をみて、何したらええんやろと当惑模様。何の計画性もなく、農地を作ったおかげで、ばらばらの農地でどの工場を建てていいのやらさっぱりといったところだ。

つまりプレイの手順はこうなった。

出航!
ヨーロピアン「またもろこしかよ!」

開拓!
「インディゴに、コーヒーすわ」

移民船
わらわらわら

出航!
ヨーロピアン「またもろこしかよ!」

開拓!
「砂糖に、タバコすわ」

移民船
わらわらわら


みよ! この移民の数を。船満杯。これが何度も旧大陸からきたのだ。きっと中では色んな伝染病が蔓延したのだろう。こりゃ、そこ、山羊とセックスすんなー! これはルール間違いのせいでこうなった。ここまで増える事はほとんどない。

まあ、こんな感じでゲームは進む。しかし、その中で憮然としたプレイを繰り返すプレイヤーがいた。インディゴ畑を2つ持ち(稼働0)、インディゴ生産桶(稼働0)を持つ男。そしてインディゴ畑を更にゲット。それから……

うっしー「じゃあ、インディゴ畑貰います」

全員「なんでやねーん!!」

わし「まだ全稼働してなくて工場に余力あるのになんでもうひとつ取るのよ。。。」

謎だ。こいつのプレイはまったく読めない。

そのミステリアスなプレイぷりに象徴されるように、この部分以外まったく目立ったプレイはしなかった。


これがミステリアスプレイ。この状態で更にインディゴ畑を取ろうといううっしー。誰も働いてないって!

結局、もろこしでがんがん名声ポイントを稼ぐたっかんVS建築で名声ポイントを溜める俺の一騎討ちの様相となった。

隣には人のいない荒れた農地のTAMがある程度商品をしぼって工場を建てている。全てを完全に稼働させるのは無理があろう。

TAMの嫌がらせのせいで、インディゴを腐らされながらも、ちょびちょび旧大陸にもろこし以外の物を出荷して喜ばれる俺。

ヨーロッパ人「なんか新大陸いった奴ってもろこしとインディゴしか送ってきよらんぞ??」

結構、こいつには何度も腐らされて、仕返ししてやろうと思ったが……

TAM「ふ、倉庫もなしに、仕事出来ませんわ。無計画にね」

ちきしょー!!! 農地は超無計画のくせしやがって。

※ 倉庫は物を保管しておく事が出来る。普通は誰かが船長を選んで出荷した後余った商品は腐る判定をする。

順調に出荷を続けるたっかんが脅威となり、早めにゲームを切り上げようと終了条件である建物をがんがん建てる俺。

というのは杞憂に終わった。

「ごっつ働き口あんで、あんでー」とヨーロッパで噂になり、低賃金で働かされるとも知らず愚かな移民共が爆発的にやってきて底をついたからだ。

はい、終了!

名声ポイントを勘定すると、たっかんにどうやら勝てた模様。
よっしゃ!
と思ったらなんと、TAMが意表をついてわしと僅差の2位やったのだ。
わし「まじで?」
TAM「なんですよ。これが効いてるみたいっすね」

それは畑の数だけポイントを貰える公邸。わしは、紫の建物でボーナスを貰える市役所である。

わし「それって結構強力なコンボやな」

所要時間90分


最後バランス良く育てたわしが勝利。たばこ生産力の高さが今回の目玉。あんまり役に立たんかったけど。。。

TAMのコメント

これはやっぱり抜群の面白さですね。保存用に僕も買いました。

じゃんぼのコメント(今回やっていないが)

なんぼいうても僕はこのゲームが一番おもろいと思ってますから。

ソマーリオ

教科書で習った白人プランテーションのなんたるかを実感出来るゲームである。この楽しさを味わったら間違いなく奴隷制に賛成するね。奴隷に農地を耕させ、低賃金で女子どもに工場で働かせる。ちょっと困るのは劣悪な労働条件下で病気が蔓延する事くらいやな。ま、こいつらなんて代わりはなんぼでもおるからええわ。あー、もう、白人の気持ちがよう分かるわ。

このゲームはよく難しいとかルールが多いとか言われるがそんな事はまったくない。どれがどのように働いているかをイメージしやすいので、とても覚えやすいのだ。

働き手がいて稼働している農地と工場でようやく製品が出来るというのはたやすくイメージ出来るし、船長を選んだら貨物を積み込むといったのも簡単だ。

畑を耕し工場で製品を作ったり、商品を売ってお金にしたり、出荷したり、農地を整えたり、役所や倉庫を建てたり、人間の勤労意欲をこのゲームは完璧に満たしてくれる。
商品が出来たときは、ゲームとはいえ本当に楽しいのだ。手塩にかけて育てたって気すらする。

とまあ、木製のコマといいイメージ的には文句なしに満足出来る作りなのだが、それだけではなくたくさんの勝ちパターンがありこつこつと積み重ねた結果が反映されるので、数学的なプレイヤーにもとても満足のいくゲームなのだ。

カタンがそうであるように、これは万人受けするゲームである。

世界で2番目におもろいゲームをあげろと言われれば人によって色々違うが、世界一おもろいゲームをあげろと言われればほとんどの人がプエルトリコと答えるだろう。それほど万人受けするゲームなのだ。(この場合の万人受けというのはゲームを普通に楽しんでいる人の中でという意味です。好みが大きく左右するからねえ)このゲームを評するには「あのカタンを超えた」という表現が最もふさわしい。

欠点として2時間かかるという話があげられる(慣れれば90分くらいで終わる)が、このゲームが1時間で終わってはきっと物足りないと思う。ルール的に、30分で終わらないと嫌というゲームがあるように、このゲームはこの長さで丁度いい。

しかしそれよりも重大な欠点がある。ドイツ語だ。ドイツ語で書かれただけの建築タイルでは想像力が沸かないし、ゲームの面白さ半減である。どうしても日本語化が必須である。ここに日本語化するリンク集がある。

このゲームは日本語化する手間を考えたとしても、間違いなく世界一おもろいゲームである。Geekでも平均点9前後というお化けである事からも分かる。面倒だとは思うが、世界を支配していい気になってる白人気分を是非満喫してほしい。

こちらに二人用をサポートした公式ヴァリアントがあります。

そして2006年1月、はまっくさんより、全プエルトリコ日本語化タイルを頂きました。なんと、図柄付き! これで文字しかなかったプエルトリコの楽しさが倍増する事間違いなし。あちこちにリンクたどっためんどくささからも解消。ステキー

後日、プエルトリコのあまりの人気の高さにカードゲーム版としてサンファンが発売された。プエルトリコ好きの有名デザイナーがそれぞれ作ったらしいが、結局、ザイファルト本人が作ったバージョンを発売したようだ。こちらは初心者には圧倒的に受けがいい。確かにプエルトリコのカードゲーム版となっている。

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