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Reiner Knizia
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Hans im Gluck
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3〜5人
90分
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アメン・ラー
ルール説明
競りで土地を買い、そこにピラミッドを建てて得点を稼ぐゲーム。
プレイ感
これが出た頃、マイクニッツィア駄目出しブームの時代であり、テーマ的にはむっちゃ惹かれたものの、値段の高さも相まって買わずにいた。
ほとんど期待していなかったが、ルールを読んでみるとなんとなく楽しそう。で、TAM夫妻と3人でやることにした。
最初はゲーム中最も重要な土地を競る。ちと変わった競り方式だが、だから萌えるちうものでもない。3人まるで談合のように0で土地を獲得。頭の悪いわしらはどこが良い土地なのかさっぱりなのであり、せこびっち談合したのだ。
談合でそれぞれ土地をゲット。最初から色んな特典がついて個性がある。
なんか知らんがカードを貰えたらおいしいやんという理由だけでカード貰う土地をわしはゲットしといた。とにかく、プレイヤー全員に土地が行き渡るルールなので、そんなに争う事もないって感じだ。
まあ、こんな感じでそれぞれ競りで得た土地にピラミッドやら農民やらを置く。
で、次のフェイズで、農民を雇い、特殊カードを買い、ピラミッド建築資材を運ばせる事が出来る。とりあえず、特殊カードあるし、農民をマックス雇って(つうても2人だけだが)ピラミッドでも建てるかー。
直接、勝利ポイントに影響を及ぼすのはピラミッドだけなので、ピラミッドうはうは作戦に出る。しかし同じものを一気に買うと激高になるシステムなんで、1個だけね。。。
土地カードの上に自分の色のマーカーを置いて競りをする。そしてここでも談合が行われる。皆、0で土地ゲット。後で気づいたのだが、一番インケツは白のわしである。川から離れてるのだ。
TAM夫妻は、アメンラーの供物が安ければお金ゲットする土地である。
で、アメンラー供物フェイズがきた。皆で隠し持って供物の量(お金)を決める。当然、最初は貧乏なんで、供物量が少なく、収穫高も低い。そう、TAM夫妻、なんなくお金ごっそりゲットしたのだ。
くー、いいなー。失敗したなー。
つう訳で第二ターンに、お金を貰える土地を再び談合競りでゲットしたわし。TAMはナイル川岸の土地を取る。
で、農民を雇い入れまくる作戦にでた。
TAM「農民が全部埋まるとなんか落ち着きますわあ」
TAMはガンガンと農民を使ってお金をゲット。わしも川岸に農民を確保したが、TAMの土地の方が肥沃なのだ。
農民はパワーである。これに気づくのはゲームの終盤であった。TAMは今後ひたすら肥沃な土地を手に入れ農民でかっぱぎまくるのだ。でもそれは後の話。
TAM夫妻の巧みな嫌がらせで、アメンラーの供物量アップ! 当然、わしの土地からはお金ナッシング!
がっひょーん!!
TAM、がっぽがっぽ農民からお金をむしり取る。
しかし、貧乏財政のわしも忘れずピラミッドだけは建てて、セットボーナス&この川境じゃおらのピラミッドが一番ボーナスを獲得するために動く。
前半三ラウンド目終了時に唯一の得点タイムがあり、ピラミッドで優位に立つわしが、東西でトップピラミッド数を獲得し、ぶっちぎりのトップに踊りでた。
TAM「ぶっちぎりですやん!」
ぷはぁ、いやあ、エジプトっつうたらピラミッドだよ? ピラミッド。わかってねいねー、君たち。
3ラウンド終了。がああああああ、ナイルが大氾濫をおこしわしらの文明が滅びてしまったのだ。
残ったのはピラミッドと、そのそばで発掘を続ける吉村作治と慶応軍団。世界不思議発見! ぱぱぱぱーん、だんだんだんだん……つうのはもっと後の話。
なんかこのシステムいいぞ。悠久の歴史を感じさせるぜ。
で、古王国が滅亡し、後半の新王国時代突入である。ピラミッドは建ったままなので、土地の差が広がり競りが熱くなるシステムなのだ。
今は残されたピラミッドだけが古王国をしのばせる。
しかし、その頃、わしらの間でも貧富の差は広がっていた。ブルジョワジーTAMと、ピラミッドパワーあきお、その他TAM嫁である。
お金をがんがん突っ込み、なんなく川岸の肥沃な土地をゲットするTAM。そして農民をやたらと雇い入れる。
TAM「ふう、やっぱ空白があると落ち着きませんわ。全部稼働しとかないとね」
資本主義野郎めえ!
この時になってようやく川岸付近が肥沃な土地で、農民がパワーだと知ったのだ。
で、わしはというと、川からかなり離れたすんごく貧相な土地に追いやられた。なんかパレスチナ人な感じである。
それでもしっかりとピラミッドを建てて学研のムーに貢献するわし。
剃刀とか結構錆びない。
わし「あれ、ちょっとまてよ。これわしもう達成できひんのんちゃうん?」
カードには川の東側だけに土地を持ってるとか何かを達成すると最後に得点が貰えるものがある。
TAM「ほんまっすね」
役に立たないカードは何時でも1で買い取ってくれるので、まあ、よしとするか。
TAM「まあ、僕もこんなん持ってますけどね」
TAMも同じ役に立たなくなったカードを持っていた。とりあえず気分が悪いのでわしゃ、早めに1で売った。
最後の競りで、わしが前半心血注いだピラミッド群を建てたアマルナを金にものを言わせてTAMがゲット。
わし、そこではたとすんごい勘違いに気づく。
わし「あーーーーー!!!! さっき売ったカード、ようみたらわし達成してるやん!」
そうなのだ。東と西しかないと思ってたら、よく読むと川岸かそうでないかのカードだったのだ。で、わしゃ、肥沃な土地をまったくゲット出来なかったので、川岸じゃない方に土地が集中してボーナスを満たしていたのだ。
TAM「ほんまですね。じゃ、僕達成してますやん!」
TAMが逆のカードで川岸オンリーである。
ばりばり肥沃な土地をTAMが独占。これは完全にやられたー。
わし「さっきのんオッケーにしてくれや」
TAM「まあ、売ってもうたんやったらしゃあないっすよねえ、な?」
TAM嫁「うん」
じぎじょー、TAM、金あったのでなんとなく持ってやがった。
もうびっくりするくらいほぞを噛むわし。
最終得点、そのボーナスを使ってなんと1点差でTAMの勝ち。
わし「えっと、わし、前のカード持ってることにしてと……」
ボーナスの2マス進める。
わし「やったー、勝ちー!」
TAM「ええ、それありっすか。まあ、確かに僕も言われんかったら知らずに負けてましたけど」
所要時間100分
端っこに追いやられてるわし。ようこれで勝ったな。。最後はこんな感じで吉村教授がいっぱい探索出来るようにピラミッドでにぎやかになるのだ。
なんか腑に落ちひんな。。。
TAM嫁「あ、でもこの神殿ボーナス忘れてるんちゃいます?」
あーーーーー! 忘れてた。わし、6マス、TAM4マス進めてと……
わし「やったー、今度こそ1マス、真の勝ちー!!」
TAMのコメント
これおもろいっすねえ。欲しいけど高いからなー。
つーか値段高くて人気ないからメビウスももう仕入れんやろ。
ソマーリオ
思った以上に楽しかった。ただなー、このプラスチックなコマがなあ。値段も高すぎやし。これがレンガなら、かなり評価あがるんやけどな。
ゲームとしては無難にまとまった競りゲーム。色々やってるが、基本は競りで、それにカード運を加えてがちがちの競りじゃないように見せてる。今回は3人でやった為に熱い競り合いがなかったが、4人でやれば(もっと時間がかかる代わりに)あげてもいいかも。
コンポーネントの他に何が気に入らないかというと、ピラミッドの建て方。単に資材を3つ買えば建てられる。簡単すぎて建てたって感じがしないのよ。ピラミッドじゃなくてもええやんみたいに感じる。カタンのところでも書いたと思うが、お金でぽんと建てると感慨深くないのよ。労働力、木材、石材を3つ使ってピラミッドを建てるようなルールやったらすっげえおもろかったと思う。お金ひとつでポンじゃ、ねえ。まあ、完全に違うゲームになるけどさ。クニッツィアに欠けてるのは、そういった人間が感じるイメージの過小評価でしょうな。そこを改善しない限りドイツゲーム大賞は無理とみた。
あと、スフィンクス欲しい。いじょ。