Klaus-Juergen Wrede

Pegasus Spiele
Hobby Japan

2〜4人
60分

火と石の時代


『火と石の時代』は石器時代を舞台に部族の発展を採集や狩り、発明等で行い世界を拡げていく、 タイルを開ける際のドキドキも楽しいファミリーゲームです。
プレイヤーは石器時代の部族を繁栄させることが目的です。 南アフリカよりスタートし、たどり着いた地にタイルがあればそれを開きます。 その結果獲得できる採集アイテムを部族マットに貯めていき、条件を満たすと新たな技術を開発できます。 時としてタイルには森林や焚火や小屋等が描かれているものもあり、 これらの新たな場所を発見することにより狩場や居住地を切り開くことができます。 衣食住は大切です。
発明や発見は勝利点となりあなたの部族を繁栄させます。
ランダム要素のため、各ゲームは異なる展開を見せ、謎めいた洞窟がすべてのゲームにちょっとしたひねりを追加するでしょう。 規定の数の小屋が建設されることで舞台はアジア、アメリカへと広がっていき、 規定の数の居住地が建設されるとゲームは終了に向かい、最終的に一番多くの勝利点を稼いだプレイヤーの部族が勝利します。

プレイ感

カルカソンヌの作者が、人類がアフリカから広がる様をファミリー向けに出してきた。最近流行の複雑なルールにうんざりしてたので楽しみにしてた。このテーマはかなり昔トイバーカタンのシステムを使ったカタン旅立ちでゲーム化している。
コタ11歳、ソージロ7歳、miaとの4人プレイにて。


最初に発見タイルを裏向けに配置しておく。
アフリカの喜望峰にある焚き火マスからスタートする。


ボードは世界地図となっており、ドラクエV以来テンションあがるマップである。

手番は探索コマを1,2マス動かして、裏向けのタイルがあればそれをめくる。タイルは色んな種類があるので以下簡単に説明。最初のテキストはタイルを初めてめくった発見ボーナスで、2つ目のテキストはアクションである。

森林タイル 動物タイルの山を1つ裏向けにマスに持ってくる。 表をこっそり見て1つ貰う。
焚き火タイル 勝利点1 動物タイルの調理をする。
採集タイル なし タイルを手に入れるか、2食料手に入れる。
小屋タイル 自分の小屋コマを1個置く。 なし
洞窟タイル 洞窟カードを1枚めくり効果を適用
タイルがない なし 1食料貰う。
小屋が建っている なし 小屋の数の食料を支払う事で小屋を1つ建てる。
※小屋を建てた場合、必ずエリア内の焚き火マスに移動させる。ただし焚き火効果は使えない。


左が発見カードで、右が個人ボード。個人ボードの上にあるコマが食料で、先に袋を増やさないとコマが置けない仕様となっている。2列ある採集タイルは2個目から特典が貰えるが3個集めてしまうと不要となるのでリセットする必要がある。丸い森のタイルが動物タイルで表に焚き火で処理した時に手に入るアイテムが描かれている。

ボードは3つのエリアに分かれており、最初はTのエリアだけしか探索できない。小屋タイルが3枚発見されたらUのエリアにいけるようになり、5枚発見されたら2つ目のコマが登場し、9枚でVのエリア、11枚で終了条件となる。

終了条件を満たしたら、そのプレイヤーの今の手番を入れて、各自2手番やってゲーム終了である。

勝利点は小屋1につき1点、マスで小屋最多が1点、勝利点カードの点数、最初に配られた秘密のボーナスカードに従って勝利点を合計して勝敗を決める。

歴史的に喜望峰からのスタートは違和感があるが、ゲーム的にはしょうがない。
単純に1、2マス進んでタイルをめくっていくだけだ。


2マスまで移動して、タイルをめくる発見ゲーム。タイルが残っていれば、そのアクションを実行できるし、なければ食料1が手に入る。海の矢印は造船を発明していないと使えない。

コタ「森なので、タイルを持ってきてと…じゃ、これ貰う」

miaはきのこの採集タイルを引いた。

mia「これ貰ったらいいの?」

わし「お前、初期採集タイルにきのこないから、それ取ると、どっちかほかさんとあかんで」

mia「じゃあ、要らない」

代わりに食料2個貰う。

最初に個人ボードに初期採集タイルの1個目が2種類貰える。採集タイルは各列同じものを集める必要があり、3種類目を得るにはまとめて列をほかす必要がある。ボーナンザの畑と同じだ。

ソージロは、1マス進んで開けると焚き火だった。+1点だが、まったく意味がないやんけ。

小屋を建てる行為は強いのと何度もやられるのを防ぐために、焚き火に移動させられる。スタートマスは焚き火なので1マス前進するだけだ。


1マス先も焚き火というテンションさがる展開。小屋を建てるとここに戻る必要がある。1マスでも遠くに置きたいので、このマスに3人が集まっているのだ。3人で焚き火に寄り添う姿が笑える。

わしはmiaの忘れていったきのこを狙って、弓と矢の発明カードを手に入れた。
採集タイルは同種2個目からは発明カードか得点カードを貰えるのだ。

弓と矢の効果は、動物タイルを手に入れるときに食料が1個入るものだ。

コタは次のラウンドまたしても森だった。

わしは弓と矢を持っているのでコタの入った森に入ってタイルを見る。

(食料2か食料3って!)

わし「クソすぎる」

コタ「でしょ」

最初に選ぶのがやっぱり得だ。

今欲しいのは、革袋である。革袋を増やすことで食料をたくさん備蓄することができる。

mia「これって飢えあるの?」

miaは飢えにいつも心配している。
ゲームでよく飢えるからだ。そして強力なマイナス点を食らう。

わし「飢えはない。ルール読んでも食料は最後に支払うというパターンもないし、何に使うんやろ?」

食料はもう少し進めていけば分かるが、勝利点である小屋を建てるときに使うのだ。小屋を建てられるマスっていうのは、小屋タイルを引いた場所だけなので非常に限られており、ここで数的優位(エリアマジョリティ)にたつと+1点となるので争いが激しくなる。

ソージロ「小屋タイルだ。やったー」

そうこの小屋タイルを引いて最初に小屋を建ててからが、勝負である。
ソージロが小屋を置いて、焚き火に戻る。

わしはすかさずそのマスへ侵入。

わし「1飯払って、わしも小屋建てる」

小屋が少ないうちに建てると食料は少なく済む。
しかもここなわしの秘密のボーナスカード、森の隣マスにあたるので、ここで数的優位にたつと更に+1点となるので絶対に抑えておきたい。

その頃、コタはアフリカ北部へ開拓を進める。

ソージロが再び行った先にまたしても小屋が。

ソージロはツキがある男なのだ。

またしてもそこは森の横である。ここも勝利点に絡むために是非数的優位に立ちたいところだが、そうこうしているうちに小屋が3枚出たので、新天地を目指したいところでもある。

とりあえず弓と矢を効率的に使うために森にいくが、食い物ばかりでめっちゃ腹立つ。

コタ「じゃあ、焚き火で動物を調理する」

案の定、コタが食料袋にするタイルを複数もっていやがった。
焚き火では、好きなだけ調理できるので、まとめてやったほうが効率が良い。

2つの袋を引っ提げてなんとかやりくりしてたが、新天地という魅力には勝てず、歩を進める。
Uの発見タイルはTの発見タイルより良いものがあるはずだ。

ここでは旧世界の欧州にとどまるmiaと新天地を目指すわしら3人に分かれた。男というのはどうしても新しいところに行きたくなるのが本能なのだ。


Uのエリアもほぼ探検が終わった感じ。小屋タイルの発見が進めばすぐにVに移動させたいので、境界線に集っている。
またこの段階になるとコマが2個になるので展開が非常に早くなる。

Uだけにある特殊な洞窟タイルが1枚ある。
これは基本ルールを変える特殊能力のある洞窟カードを引く。洞窟カードは結構な枚数があるが、1ゲームでは1枚しか使わない。

ここまでくると二人目のコマが入手できる。
1手番で2回のアクションが行えるので展開がめちゃめちゃ早くなる。

わしは海を渡れる船を発明し、さらに3マスまで進めるソリを発明した。
この能力を使い一人はアメリカ大陸の方へ、一人はアフリカに急いで戻した。

というのはmiaが旧世界にとどまったまま、やたらと小屋を建てまくっていたからだ。
食料袋を大量に持ち、いつの間にか数的優位が覆されていた。

わしのボーナス点の確保のために戦いを挑む必要がある。
森で仕留めた動物を一気に焚き火マスで調理し、食料袋を大量にゲットした。

それからバンバンと小屋を建てていく。

mia「えーー!! どういうことよ」

わし「阿呆、わしもそこ関係あんのじゃ」

二人で争ったが、森で動物を狩りまくったわしは、食料が潤沢にあるため、ぐいぐいとおしていく。

ここまでくると勝利点カードが欲しくなる。
発明カードの能力を封鎖する代わりに、勝利点が貰えるのだ。早いほど得点が高い。


発見タイルの効果がなくなる代わりに勝利点カードを乗せることができる。早いほど得点が高いが効果が無効になるのでタイミングが重要だ。これはゲーム終盤なので、すべての発見カードに乗せることができた。

早く早くと思うものの、これを手に入れるための採集タイルが出尽くしつつあり、なかなか手に入らない。

ソージロが最初にこれをゲットして4点カードを受け取る。

そうこうしているうちに第3世界へ突入。新しい世界なら採集タイルがあるはずだ。

もう1枚4点がある。わしは足が速いので、ソージロが残した採集タイルを南アメリカへ取りに行き、4点をゲット。次からは3点だ。点数は2枚ずつある。

あれほどあった採集タイルは見つかりにくく、もう少し早めに得点カードを手にいれれば良かったが、発明の能力がなくなるので、非常に上手くジレンマが盛り込まれていると思う。

そうこうしているうちにmiaが終了条件の11枚目の小屋タイルを引き当てた。

全員が2手番行いゲーム終了。

得点を集計するとわしの勝利だった。
所要時間90分


最後はこうなった。アフリカで争いまくったmiaはどんじりである。

miaのコメント

下手うったなあ。あそこで小屋建てに熱くなりすぎた。たった+1点だったとは。

コタとソージロのコメント

楽しかった。

ソマーリオ

タイルめくりの探検と発明のゲームなので、子供らは終始楽しくゲームをやってた。今はやっているドクターストーンみたいな雰囲気が良い。
一見するとタイルめくりのただの運ゲーと思うが、どのタイルであっても1アクションには意味があって、決して無駄にはならないように調整されている。
そしてなによりエリアマジョリティを如何に活かすかが重要なゲームとなっているのだ。

発明カードと得点カードの関係も非常に上手く処理されており、早くに得点化してしまうと重要な発明能力が失われるというジレンマがある。

ルールは簡単で子供でもできるが、実はしっかりと考えないと勝てないゲームなのだ。
歴史発展ゲームの割にルールは簡単で、プレイ時間も2回目からは60分に収まる感じで、終わった後もヘビィさがなくリプレイ意欲も高い素晴らしいゲームだと思う。

コンポーネントも文句なく、歴史的には変なところはあるが世界地図で人類の広がりを見ているのは非常に楽しい。
箱の高さもあえて低く抑えているは収納が厳しいボードゲーマーにもありがたい。

派手さはないが、ドイツゲームの良さを持っているゲームだった。運と実力のバランスが丁度良い。
個人的にはファミリーで楽しんでこそのボードゲームであり、SDJでも本来は初見の人でも楽しめるものというコンセプトがあったはずだ。最近はマニア向けのボードゲーマーしか手を付けないのばかりが評価されているのが残念だ。

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