Randy Flynn

Flatout Games
ケンビル

1〜4人
45分

カスカディア

amazonで購入

自然と地形が豊かな国、カスカディアには多くの生態系がある。
クマ、エルクー、サケ、タカ、キツネらがここに生息している。
これらの動物たちは、自分の縄張りをもち、大自然と共に暮らしている。

プレイ感

ドイツゲーム大賞前から非常に評判が良い。前にOttimo会で最後に何かやろうという事になり、えりえり「カスカディアやってないの? あきおさん。じゃあ、やろやろ」と言われ思わずやろうとした矢先、そういや持ってるし、コタが最初の勝ちにこだわるからと断った。それが年末にレビューしたネオムになった。
というわけで、コタ12歳、ソージロ8歳、miaとの家族4人プレイにて。


ルールは非常にシンプル、っていうか、既視感強いな。
各自、3つの生息地が一緒になった初期タイルを手元に置く。
5種類の動物カードを選択並べる。本来はランダムか自分で選ぶのだが、一般的には最初のプレイでは分かりやすいAカードを選ぶらしいが、そこをよく読んでなかったのでランダムに選んでる(なんのこっちゃ)これらの動物カードに描かれた動物駒の並べ方で得点がもらえるので、このカードは重要だ。
裏向きの生息地タイル山からランダムに4枚表向けて場におき、さらにそのタイルとセットにして動物駒を袋から1枚ずつ置いていく。


場に4枚のタイルに4つの動物駒をランダムに置く。手番にはこれを1セット取って、自分の土地に配置していくだけ。
動物カードは4種類ずつあり、それぞれの動物によって特徴的な配置ボーナスがある。

これで準備完了。
手番は、好きな生息地タイルと動物駒をセットでもらい、自分の前に配置していくだけ。
ルールは生息地タイルは1辺でもつながっていればOKで、動物駒は生息地に描かれた動物アイコンに従って置く。今取った生息地タイルの上じゃなくても、空いているその動物アイコンが描かれているところに置ける。

※サケだけ特別ルールがあり、どのサケ駒も他のサケ駒と3つ以上接するように置けない。

ただし、得点するためには以下の2つの点に注意する。
同じ生息地はなるべく繋げた方が良い。
動物駒による得点形式は動物カードに描かれている。


生息地タイルに1種類しか動物が描かれていないタイルは松ぼっくりが貰える。後で忘れてないか確認できるようにタイルの端に△マークが描かれているのはよい。
この松ぼっくりを使うとこの写真のようにタイルと駒を別々に選んで取ることもできる。

松ぼっくりアイコンに動物駒を置いたら、即座に松ぼっくりタイルを貰う。手番に使うと、場の好きな動物駒を一旦脇に避けて引き直すか、生息地タイルと動物駒をセットを無視して取るかが出来る。動物駒の引き直しは松ぼっくりがあれば何度でもやって良く、脇に避けた動物タイルは最後に戻すようにする。
松ぼっくりアイコンは、動物アイコンが1つしか描かれていない生息地タイルにあり、後で確認できるようにそれらのタイルの一角は白い三角形が描かれいる。

最後に、タイルと動物駒を補充する。
ちなみに3つ動物駒が同じの場合、手番プレイヤーは、その3枚を一旦脇に避けて、動物駒を引き直しても良い、それからその3枚を袋に戻す。再び起きてもこれは1度だけ。
4つ同じ場合は、強制的にこれを行う。

こうして場に4枚補充できなくなったらゲーム終了である。全員規定のラウンドをこなしたら終わりということだ。


ペアのクマとエルクーの集団、サケの縦隊が良い感じで仕上がってる。

得点は生息地エリア毎にその最大タイル数と、他のプレイヤーとくらべてトップは3点、2位は1点。
動物駒は動物カードの得点票に従って得点。
使わなかった松ぼっくりは1枚1点。
これらの合計点で決める。

序盤、くまちゃん大人気にも関わらずくま駒が出てこない。

コタ「クマこい、クマこい、クマこい」

最初は、動物駒の補充はわしが一手に引き受けていたが、実はこのゲームはこの補充が一番熱かったりするので、次の手番の人が駒を引くことになった。自分で欲しいのを引き当てろということだ。

ソージロ「クマが欲しいんだよ。…あー、そのクマ回ってくるかなあ」

なんでこんなにクマ人気なのかというと、クマの得点が超分かりやすいためだ。今回はペアを作れということだ。


ソージロ、これはバラバラ過ぎやで。

逆に人気のないのはキツネとタカである。
これは何度もゲームをやっているが、傾向は同じだ。特にキツネ。
各動物は同じ得点パターンを用意されているのではなく、動物独特の得点パターンとなっているのだ。

そんな感じで、序盤からずっとクマのお婿さん探しという、お世話焼きのおばさんみたいなプレイに走る。


miaはタカが良い感じ。

でも色々カードを読んでみると、エルクーがじつはクソ熱いのに気づく。毎回、エルクーが途中からクソ熱いなと気づくのだが。

プレイ中は、独り言がどうしても多くなる。
他人との絡みは、

ソージロ「あー、そのクマ取らないで、お願い!」

くらいなところか。

つーか、ソージロ、松ぼっくり多いな。
毎回毎回、まじで売るくらい持ってる。

と終始淡々と進むのだが、他人を待っててもしょうがないところがあるので、取ってしまえば、さっさとタイルと駒を補充し、

mia「あ、もう! 変えようと思ったのに」

となったりもする。


コタも初見なので、土地がいまいちだ。

こうして最後が終わったら得点タイムである。各生息地、各動物毎に計算していくので、計算シートが用意されている。

実はこのプレイで、痛恨ミスがあって、5手番少ない。最初に抜くタイル数を間違ってしまったのだ。最終的に、わしが勝利した。

所要時間45分


各プレイヤーの最終写真は前記の通りとなってしまったので、最近プレイした最終局面を撮った。
左コタ、右ソージロ、上がmiaで全員かなり上手くなっている。

mia「うーん、まあ、つまらなくはないけど、これといって特徴が感じられない」

ルールが簡単なんとセットアップが楽なので、その後も何度もプレイしている。

ソマーリオ

このゲームは作者の処女作で、発表以来、徐々に人気が高まってきて、とうとう2022年のドイツゲーム大賞を受賞してしまった。
ルールは非常にシンプルで、生息地と動物駒という二層構造のタイル配置ゲームとなっている。

っていうか、テーマといい、動物の得点パターンといい、プラネットメーカーそっくりなんですけど?

とは言うものの、こちらのほうがゲームとしての完成度は間違いなく高い。プラネットメーカーは、自分の目的色は得点が半分になるとか、変な特殊ルールがあってモヤるところがある。シンプルではない。

動物駒の生息パターンは動物の種類によって、なんとなくリアルっぽさも入っているのはきっと作者の思い入れなのだろう。

BGGスコアでは驚きの8.1と非常に各所では人気しているようだが、わしの評価はなんか煌めく光をどうしてもこいつに感じることができず普通なのである。我が家では、コタの暗算が早いので任せているが、得点計算がめんどくさいってのは、衆目一致する欠点だろう。
SDJのノミネート作では正直、SCOUTの方が好きやし、我が家ではどっちかというとSCOUT人気の方が高い。

タイルは厚みがあって、プリントされた動物駒も木製であり、袋といい、製品品質はとても高い。

我が家ではいつもキツネがウザがられる。これでなんかうまく点数を伸ばせる気がしないのだ。人気度は、クマ>エルクー>サケ=タカ>>>キツネ みたいな感じ。

なんだかんだと書いたが、結構なヘビーローテーションで遊んでたりする。プラネットメーカーはもうあまりやる気は起きないが、カスカディアはやりたくなる時があるのだ。
結構やってるくせに無いんかいと言われそうだが、この手のアブストラクトチックなのが好きでないのか、つける気がおきない。好みの問題。
人気作で売り切れているが、日本語版の再販がもうすぐのようだ。

というわけで2023年があけました。今年もどうぞよろしくお願いします。

gioco del mondo