Stefan Feld

alea

2〜4人用
150分

ブルゴーニュ

15世紀、ロワの谷、あなたは有力な貴族となって、交易や建設を通じ、自分の領土を発展させます。
商品の交易や畜産、都市の建物や科学的調査など様々な方法であなたの資産や名声を向上させましょう。








プレイ感

わしの好きなフェルドが大量にゲームを発表してた。その中で評判がよさそうなコレとルナを買う事にした。mia、タメラ、オビ湾と4人プレイにて。


各自2個のサイコロを振る。サイコロ1つが1アクションである。アクションは、その目に応じた土地タイルを買う、その目に応じた買うた土地タイルを自分の領土ボードに配置する、その目に応じた商品を売る、がある。他にサイコロ目には関係なく、アクションを使用して労働者駒を2個貰う事も出来る。この労働者駒は1枚につきサイコロの目を±1する事が出来るのだ。
基本の流れはこれだけなのだが、土地タイルによって様々な効果があって、もうそれは大変に多い。


メインボード。放射線状に1〜6のサイコロの目で手に入れられる土地タイルが置かれる。4人プレイなので4枚ずつ。
山積みになってるのはプレイ順マーカー。船タイルを配置すればこれが前進する。また中央部にあるのはサイコロアクションに関係なく2シルバーで買える土地タイル。これらのタイルはラウンド終了時にリセットされる。

自分の領土ボードは表裏があり、表は全員同じで、裏は全部違う。一度やったことのあるタメラ曰く、一緒だと買いたいのが同じになるので、裏面でやりましょうという提案を受けて、そうすることにした。
サイコロを振るアクションは5回行い、それで1ラウンド終了。5ラウンドでゲームは終わりなので、合計すると50アクションすると終わる。


これがわしの個人ボード。見ての通り、領土にサイコロが描かれサイコロのアクションを使って左下まで持ってきたタイルを置く事が出来る。

領土には色分けされたエリアがある。このエリアを全て埋めると勝利点が貰える。エリアはサイズが様々で1個から8個まである。早いラウンドで埋めるとボーナス点がでかくなるが、当然大きいエリアほどボーナス点もでかくなる構造なので、最初は1個でエリアが埋まる場所を狙っていくのが得策となる。

この1個でエリア形成をしてる領土が多かったのがmiaのボードで、次々にエリア埋めを完成させていく。わしも遅れまいと追随。辛かったのがオビ湾のボード。初期配置した周りが知識エリアで囲まれておりかなり苦しい展開になった。というのは、最初に配置した城タイルにくっつくようにして土地タイルを置いていかねばならないのだ。

5ターン終わるまで場にある土地タイルは補充されず、最後の方はカスカスになるので、手番順は非常に大事である。わしは早々に手番順をあげられる船タイルを買う事にした。


わしは海タイルが近くにあるので船タイルを使う作戦にでた。左上の3つのマスは商品タイル置き場。今3つ目の船タイルを置こうとして左下にメインボードから獲ってきたところ。

得点がかなり粗い感じで、いきなり11点とか入るので、どれくらい優位なのかは解らないが、なんせ1ラウンド終わった頃にはmiaがぶっちぎりで、2位がわしだった。


1位mia、2位わし。これは2ターン目のメインボード。補充されるのはラウンドの終了時なので、どんどんとタイルが減っていくのだ。四角のマスに置かれているのは商品タイル。船タイルを置けば好きなマスの商品タイルを丸ごと自分の領土に持ってくる事が出来る。

2ラウンド目にはオビ湾も知識タイルをコツコツ集めて能力の強化が効いてくる。知識タイルは非常に強い特殊効果を持つ土地タイルなのだ。これがどんな効果があるのかを周知するのにいちいち説明書を取り出して説明しなくてはならない手間がどうにもめんどくさい。一応アイコンは書かれてるけど。

タメラ「これ、テストプレイヤーのせいでしょうね」

オビ湾「テストプレイヤーは何度もやりまくってるから、こんなんサクサクやりますよねえ」

わし「まだもっと効果あった方がいいってどんどん増やしたんやろな」

また建物タイルに関しても効果がたくさんあって、いちいち確認しなくてはならない。

タメラ「テストプレイヤーめえ」

そうこうしながら重要なタイルが枯渇してしまった。

わし「派遣さん、居らんようになってもた」

重要なんは労働者タイル。
これを使わないとサイコロはままならない。

わし「これ、派遣さん居らんかったらどうしようもないやん!」

そこで派遣さんが4枚貰える建物を建てる。
さらに建物を建てて派遣リッチーになる、わし。

わし「いやあ、いざというときに頼りになるんは派遣さんやわ。小泉・竹中改革のおかげやぁ」

その頃、オビ湾は知識エリアを独占しつつあった。
わしは知識タイルがなく、派遣さんを使って商品の売却を繰り返す。
商品タイルは1枚4点(4人なので)貰えるので結構でかい。一度に売却出来るのは1種類で、当然一気に売却した方がアクションの節約となっていい。

なぜ商品タイルが集まるかというとわしの領土ボードは、船タイルを置く海エリアが繋がっており広大なのだ。船タイルを置く度に好きな場所から商品タイルを貰える。これを繰り返したおかげだ。作戦としては先手有利を活かそうと考えたのだ。

その分、知識タイル欲しいと思いつつも、どん欲なオビ湾のおかげで先に良いのを取られてしまって阿呆なままである。

そうこうしているうちに段々と得点が接近してきた。
4ラウンド目にはわしは海エリアを埋めようと思い、そればかり取ってたので一時はドベに下がった。ただ6個のエリアなのでそれだけで完成すれば21点も貰える。


よし、船のエリアが埋まった。これで21点。左上には売った商品タイルが山積みになってる。これを活かす知識タイルも手に入れた。

オビ湾も同様でようやく知識エリア6個のマスが埋まろうとしていた。

勝負は5ラウンド。ここでわしはまたしても派遣切れ。

これはキツいと思ったが、意外とサイの目がついており、なんとか効率的に展開出来る。

タメラはキャラバンを4枚配置し、さらにキャラバン1枚につき4点貰える知識タイルも確保。

これは負けたか。

最後、得点集計を行い、なんとタメラとmiaがトップ争い。

タメラ「あー、miaさんの勝ちです」

わし「え、なんで?」

タメラ「ほら、最初に貰ったエリア独占のボーナスタイルがいっぱいあります」

mia「やったー!! これは歴史的勝利。2011年0923。この強豪相手に勝てた!」

所要時間2時間40分


最後はオビ湾だけが少し離れたべべ。良い勝負だった。

miaのコメント

これはフェルドの中では一番面白かった。この強いメンバーで、嫌いなフェルドで勝てたってのが嬉しい。

ソマーリオ

恐ろしく時間が掛かったのは、一重にタイル効果の確認作業のため。タメラとオビ湾が文中で述べてるようにテストプレイヤーは慣れっこになってるので、こんなんはサクサクと進めてしまうだろうが、1度や2度程度ではいちいち確認しなければならず、プレイテンポに水を差してしまう。基本ルールはそんなに難しくないだけに非常に残念だ。

またプレイヤー人数によってプレイ時間が変わる為、これはむしろ二人プレイでやるべき内容だったかも知れない。二人プレイなら半分くらいで終わる筈だ。

ゲーム内容はフェルドらしいサイコロによる配置の制限や、大量のタイルに特殊効果のオンパレードとなっており、まさにこれでもかというくらいフェルドを味わった。逆にフェルドらしからぬ、厳しい罰則をヒィヒィ言って回避するのではなく、プラス方向への拡大なのが苦しさを軽減している。
かなり前に遊んだ記憶になるが、ラムと名誉マカオを足して2で割ったようなゲームだ。

今回はいきなり基本ボードを無視して、領土ボードを裏返して使用したが、戦略の違いをまざまざと見せつけていた。領土によってまったく戦略は違うが、どれもがバランスよく戦えるようになっている。まさにテストプレイヤー様々だ。

初見でも4人プレイで90分くらいに収める事が出来れば良いゲームのように思うが、内容ではなくただの確認作業のおかげでこれだけ掛かってしまっては評価は低くなる。ティカルと同じくもう二度と4人プレイはしたくないが、二人プレイならまたやってみてもいいかなと思った。

gioco del mondo