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Urs Hostettler
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Abacus
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2〜9人
60分
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私の世界の見方
テンデイズゲームズで購入
どうしても面白い答えのカードがなくてやきもきしていませんか?
下ネタが作れない! ブラックジョークが作れない!
そんなアップルトゥアップルに物足りなかった皆さんに朗報。
私の世界の見方は、皆を爆笑の渦に巻き込んでくれるでしょう。
プレイ感
かなり前から、TGIWで面白いと書かれていたが、あまりのカードの量に日本語化なんておぼつかず。そのうちタナカマがおのさんを口説き落としてカードの日本語化販売権をとった。と、勝手に想像してるw という訳でこのゲームは生意気にもテンデイズゲームズの独占販売やったりする。
そうして、ようやくこのゲームをやれる事になった。なんせシールの枚数がべらぼうに多くてびっくり。大阪人としてどうしても許せない『鳥肌』を『さぶいぼ』にして、BBQの後、TAM、ムゲン、ケイと4人プレイする事にした。人数が多いほど楽しいと思うが、まずはお試しのつもり。
親がまず、お題カードを読み上げる。例えば『天皇陛下の年頭の挨拶は○○について語られた』みたいになってる。で、その○○に当てはまる言葉を各自の手札から親に裏向けに出す。親は、山からさらにカードを1枚ダミーとして追加して、誰が出したか解らないようによくシャッフルして、一番気に入った○○を決めるのだ。
よくあるパーティゲームのルールだが、ランダムに1枚追加するところがよく考えられている。親は間違ってこれを選ぶと、罰則を食らうのだ。
また手札は多くて(4人プレイだと12枚)、もし親に選ばれたら補充されない。これで選択肢が狭まり、接戦ととなるようになっている。選ばれたプレイヤーは、お題カードを貰い、それを一定枚数集めたら勝利だ。親は当然持ち回りである。
お題を言われたら、手札から1枚差し出すのみ。
TAM「ぷっ、…ぷぷっ」
と、実はこのゲーム一番おもろいのは親である。親が公表するときはいくらおもろい答えであっても不思議な事に笑いは起きないが、自分が親になってカードを見るとき、このように忍び笑いが起きる。
ちなみにこのお題カードに対してわしが出したのは『豊胸』である。
TAM「これはもう群を抜いてます。豊胸で」
わし「やったー!」
ムゲン「うわ、きたねえ、そんな良いカードがあるとは」
当然、カードに善し悪しがあって、いつこのカードをかましたろかという選択に悩まされる事になる。
大阪人として笑いの取れないしょうもないカードは、どうあがいても勝てない時に意味不明ながら捨てるように出せばいいのだ。
ケイ「こう、大爆笑するような奴たのんますよ」
と、言う時ほど、手札はしょうもないのしかこん。
そのときに捨てる。
ただ全員がそういう風になった時に、困るのが…
わし「うーん、どれもおもろないなあ。しょうがない、じゃ、鉛筆で。…あれ、誰?」
TAM「誰もいません」
わし「がーん! 山札の奴か。罰則として1枚返すわ。とほほ」
そう、ランダムに1枚追加したダミーを選んでしまったりする。
しかしこのダミーの1枚が時には大ヒットを飛ばす事もあるから侮れない。
この罰則のおかげで4人の勝利条件である7枚集めるのはかなり時間が掛かる事が解り、4枚で終了しようとう事になった。
親に選ばれると問題カードを貰う。それが得点だ。先に規定枚数集めたら勝ちだが、山札の奴を選ぶと1枚返さねばならない罰則があって、なかなか時間が掛かるのだ。
そして当然ながらヒットを飛ばすわしがいち早くリーチをかける。
ケイも追っかけリーチにするが、ケイが親の時に温存してた1枚を繰り出す。
ケイ「北野映画で、殺人が起きる予兆に必ず○○がでる」
わし「じゃ、これで」
ケイ「うわっ、これ、絶対あきおくんのや。これはムゲンくんのやなあ。でもなあ、これやっぱりおもろいもんなあ。こういうのは感性で選ばんとあかんから、これで」
わし「やった!」
ケイ「やっぱりそうかあ。でもこれはしょうがない」
出したのは『細木和子』でした。
当然、ドイツ語で細木和子なんて居る訳はない。これはおのさんが訳すときに日本向けに修正したのだ。他にニキ・ラウダがミハエル・シューマッハになってたり、ブリトニー・スピアーズが倖田來未になってたりする。ここらへんは有名どころだし、変更せずとも良かったと思うが(特にニキ・ラウダについては、特徴的な顔の大やけどがある)、こんなにたくさんの固有名詞をローカライズしたのはグッジョブ以外の言葉がない。
ちなみにケイは笑いにセンスがあるらしく、アップルトゥアップルでもわしとよく争って勝敗を分ける。まあ選んでるのがお互いのんなんで、センスに共通するものがあるのだろう。
所要時間60分。
ケイのコメント
おもろかった。最後はしょうがないですわ。
ソマーリオ
なぜかこの手のをやると終わった後、妙にむなしくなってしまう。理由は解らんが、燃え尽きたというかなんというか、白々しさを感じてしまうのだ。無理に笑わなければならない時があり、その愛想笑い疲れだと思う。おもんないのに愛想笑いしてるとドっと疲れる。
思い起こせば出会った頃のTAMは駄洒落が大好きで、(ほんまに)しょっちゅう言うてたが、気を遣ってわしゃよう愛想笑いをしてた。それがまじで非常に疲れた。終いになんでこんなおもろないのにおもろいフリしてしんどい目みんとあかんのじゃとめっさ腹立ってきて「今後、駄洒落禁止な」と言うた。「駄洒落言うても無視するから。お前も無視せえよ」とタカダにも言うた。タカダもかなり苦しんでたようで、先輩のTAMに気を遣わずに無視出来るのにほっとしたようだ。あのとき、周りに居た人は皆、同じように疲れてたw
まあ、そんな愛想笑い疲れをせんとあかんところがあって、終わってから疲れるのだ。
※わしに初めて会う人は駄洒落禁止というのをよく耳にするみたいやけど、こういう背景があったのだw
ただし全体的なゲームのおもろさは保証できる。もちろん集まってる人の感性に大きく依存するが、笑いのツボが同じメンバーならかなり楽しめる。笑点はわしの大嫌いな番組で、「なるほど」と唸らせてしまうのが笑いとはとても思えない。そういうのに笑いを求めるメンバー同士ならそれはそれで楽しめるが、わしの笑いのツボはあくまで理不尽なダウンタウン系の笑いである。ケイもそうなんやろう。
なんせ一番笑えるのは親。公開しても笑いは起きないので、「あれ? 外した??」なんて思うかも知れないがそれは心配に及ばず。その場で黙読すればなぜか笑えるのだ。ここにあれこれ書いても多分おもろくないと思うが、実際にやってみれば間違いなく笑える。こいつら、なんちゅう答え出してくんねんというのがおかしいのだ。
アップルトゥアップルは、よりファミリー向きだが、大人なら間違いなくこちらを勧める。狙っておもろいのがいっぱい作れるので、アップルトゥアップルにあった、しーん、としてしまう事が少ない。
中には持ってるだけで最強の『サザエさん』や『ぺろぺろキャンディー』なんてカードもあるが、役に立たない地名カードがいっぱい入ってた。ハワイとかどう使えちゅうねん! こちらでもダミーカードを1枚入れるといいように思う。
先にも書いたが、この膨大な単語を訳したおのさんには敬意を表したい。
そしてこの膨大な単語のシールを延々と貼り続けたわしにも敬意を表して貰いたい(誰に??)
ゲーム上の欠点があるとするならば、単語数に比べて問題数がちと少ないかなというところ。カードはほんまに文章が書かれているだけなので、自作も出来ようが、それはかなりめんどいと思う。
追加問題集みたいなのが出ればいいが、このゲームも結構古いし、内容も風化するものなので、欲しい人は絶版になる前に購入しといた方がいいだろう。アップルトゥアップルもあれほど残ってたが、まったく手に入らなくなってしまった。
ドイツゲーム大賞に輝いたディクシットは万人で楽しめるパーティゲームだが、わたしの世界の見方はターゲットは笑いの解る大人のみと狭いながらも、同じようにパーティゲームの傑作として記憶に留まるだろう。
そうそう、シール貼るときはカードのシュリンクを破った後、順番を変えないように。でないとまじでどれがどれか探せなくなる。順番に1枚ずつ貼っていけばいい。大体シールは順番に並んでいるが中には全然場所が違う奴もあるので、これは後回しにしていくべし。また言語が3つとか書いてる奴もあるが、国によって呼び名が違うだけなので、シールはきちんとある。わしゃ最初プロモカードかと思ったが、そんなものは一切入っていない。
飽きたらこんな風に問題を作ればいいだろう。やってみると意外とスラスラと出てきた。
ホーキング博士が語る。ビッグバン1秒後、宇宙は○○によって満たされていた。
わたしは小学校の夏休みの宿題で、○○の自由研究を出して校長先生に呼び出しを食らったことがある。
よし、今から飲みにいって〇〇について大いに語ろうじゃないか。
有名な話だが、聖徳太子は〇〇で産まれた。
中国人10億人が大いに関心を寄せているのは〇〇についてだ。
もし宇宙人が侵略してきたら、人類最後の武器は〇〇になるだろう。
明智光秀は信長に○○について罵倒された事で本能寺の変を起こしたのが通説だ。
新選組一番隊長〇〇、いざ参る!
ティラノサウルスの好物は○○だった。
恐竜絶滅は、大量の○○が地球を覆った事が原因だ。
タイムマシンが出来たら、わたしは100年後の未来に行って〇〇について調べるだろう。
ナウシカ「王蟲が〇〇で我を忘れてる!」
日本人は、〇〇だと世界中で評価されている。
任天堂は、〇〇を徹底的に調査することで大ヒットゲームを飛ばし続けている。
その後、テンデイズゲームズから日本語版が出た。
シール貼りをせんでもええのでおすすめ。