Paolo Mori

Cranio Creations

3〜18人
10分

アンユージュアルサスペクツ

親がさまざまな質問に対し、その見た目から受ける印象だけで答えていく中、ほかのプレイヤーは、そのイメージを共有し、特定の人物をあぶりだすことができるでしょうか?
「人の見た目から受ける印象」を使った協力ゲームです。
一人が親プレイヤーとなり、並べられた12人の人物から指定された一人を、ほかのプレイヤーに当ててもらうべく、質問に答えていきます。
「毎日新聞を読みますか?」
「車の手入れをしていますか?」
「両親と同居していますか?」
「ホラー映画が好きですか?」
といった質問に、「はい」か「いいえ」で答えていきます。
親プレイヤーは、指定された人物の見た目から、その人物の人となりやバックボーンを自分なりにイメージして、答えることになります。

プレイ感

タナカマが持ってきた協力系のゲーム。タイトルは映画のパロディやし、見るからに面白くなさそうだが、すぐに出来るというのでやってみることにした。タナカマ、COQ、おーしろとの4人プレイにて。


12名の容疑者カードを並べる。で、1人だけ目撃者となって、質問に答えていくのだが、この目撃者、顔だけが覚えられないという記憶障害を持つ。
他のプレイヤーは目撃者の証言を元に、犯人を割り出していく。早くに割り出せば得点が高い。


容疑者カードをこのように並べる。それから目撃者はカードを1枚引いて真犯人をチェックする。今回は左列の3番目のカードだ。

ここまでルール聞いた時、わしの頭の中は、ああ、論理パズル系かと思った。

タナカマ「そしたら今回はあきおさんが目撃者でやりましょう。最初の証言は、両親と同居してますか? です」

わし「なぬう!! 直感勝負か?」

タナカマ「そうです」

わし「おもろい! 燃えてきたー!!!」

そう、プレイヤーの主観で選ぶパーティゲームだったのだ。


この白髪のおばはんが今回の犯人。これは親と同居してへんやろ。

わし「そしたら、同居していない」

COQ「これは親死んでますわ。つまり同居してないので置いときましょう」

タナカマ「これは引きこもりで同居してますね」

という感じでワイワイと選定していく。

1つの証言でどれだけ弾いてもいいのだが、あまり一気に弾くと犯人まで弾かれてしまうというリスクがある。ただし証言が少なくて当てると得点も高い。

タナカマ「じゃ、これだけ弾きます。答えは?」


候補のカードを裏返していくのだが、一応再確認するために横に向けてチェックをしている。

わし「セーフ」

全員「おお!」

わし「じゃ、第2証言。神様を信じているどうか。うーん、信じてない」

タナカマ「うーん、って悩んだところをみると、言い換えれば確実に信じてないと断言出来る奴も外せるという事ですよ」

COQ「なるほど」

とまあ、こんな感じで、3問目にして正解をした。

次はCOQが目撃者。

しかし、こいつの感性はうんこだった。

1問目にして、わしらとの感性の違いで犯人を弾いてしまう。


容疑者カードはたくさん入っているので、やるたびに違う。

COQ「ちょ、もっかいやりましょ」

しかし2回目も、第2証言でアウト。

COQ「えー、ぼく、感性違うのかなあ」

所要時間10分


目線でばれないようにするための帽子が付属している。

ソマーリオ

これはパーティゲームとしてはなかなかに面白い。
直感でというところが気に入って、思わず身を乗り出した。

COQのように感性の違う人がいると、「どんな感性しとんじゃい!」とワイワイ楽しめる事請け合いだ。

最近のこういった感性ゲームとしてはコンセプトがあるが、あれよりも自由度が低い代わりに、目撃者側の負担が少なくなり、1人できりもりする事が出来るようになっている。

絵柄は見ての通り、海外タッチの絵で、それぞれが特徴的に描かれて、プレイヤーが答えやすくしている。
単なるカードのみだが、証言カードに言語依存がある。

これと同時期にでたコードネームもよく似たタイプのゲームらしいが、こちらの方がパーティ向けのようだ。18人までとうたっているが、まあ事実上何人でもというところだろう。
この作者は、アウグストゥスの作者でお手軽で楽しめるという1970年代頃のデザインをしておりなかなかに好感がもてる。ドイツゲーム大賞初期の頃のゲームデザインだ。

そういや、これを書いてて最初に論理パズル系やとふと思ったのは、スクールパンチで特捜刑事ゲームというのがあったからだと思いだした。そうそう、あれが確かに髭が生えてて、メガネをかけててという感じのゲームだったのだ。絵柄もなんとなく似ている。

gioco del mondo