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Alan R. Moon
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Days of Wonder
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2〜5人
60分
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チケットトゥライド 拡張:USA1910
amazonで購入
散々、やり込まれたチケットトゥライドのカードはボロボロになっていないだろうか?
列車カードの小ささが気にならないだろうか?
アメリカが一番好きだが、どうしてもゲームバランスが気にならないだろうか?
そんな人には是非この拡張セットをお勧めしたい。
プレイ感
なんともまあ、不思議な拡張である。列車といえばアメリカだが、アメリカは初期であるために若干ゲームバランスが悪いところがあった。どうしてもそれが気になるのはデザイナーのサガとも言えるだろう。ここまで人気を博したゲームなのだから、その気持は解る。結局、そのまま出すのは忍びなかったのか、列車カードを大きくして出した。TAM、タカダ、フジ、miaと5人プレイ。
TAM「軽くなんかやって皆を待ちましょか」
わし「何しよ?」
TAM「タカダ、フジの初心者が二人居るんでチケットトゥライドはどうでしょう?」
タカダ「あ、それやってみたい」
わし「それやったらあんまりやってないヨーロッパにしよ。正直、アメリカはやりまくったから別のんやりたい」
TAM「それやったらUSA入れたらどうでしょ?」
わし「でもアメリカやからあんまり変わらんやろ?」
TAM「それが、やってみるとかなりプレイ感が新鮮なんですよ」
わし「そうなん? 目的地調整してるだけやろ? そんなに違わんやろお」
TAM「そうなんですけど、ちょっと違いますよ」
わし「ふーん。元とどっちがおもろい?」
TAM「元!(きっぱり)」
わし「オイオイ、即答かい……ま、ええか。やってみよう」
つう感じで始まった。TAMの即答で元の方がおもろいっつうのが気になったが、まあ初心者二人に是非やって貰いたかったのでええか。
チケットトゥライドのレビューは何度もやったので、いきなりソマーリオとして違いを書いてみる。
写真は1枚だけw 手札が大きくなったってこと。
シアトル〜ラスベガス間なんて見ると、どきー!! とする。こんな路線あるんやと。単に目的地カードが変わってるだけなんやけど、確かに雰囲気が違って、「え? こんな路線あったっけ?」なんて思てまうのよ。人の慣れた記憶って凄いな。
他の違いは最長ボーナスがなくなり、最多目的地カードっていうて目的地をたくさん達成したプレイヤーに15点という以前の1,5倍のボーナスが与えられる事になる。このボーナスの変化により、一筆書きでなぞっていくのではなく、あちこちで路線を開始するプレイが有効になった。最多目的地カードはメルクリンから採用された筈だが、伸ばし伸ばしていく一筆書きの楽しさが無くなった代わりにゲームとしてのプレイバランスは確かに絶妙になった。
カードも大きくしたら単にスペース取るだけでそんなに大した変化ではないと思っていたが、やってみると非常に手に馴染む。小さいカードでやってたのが嘘のように気持ちよくプレイ出来た。とは言っても小さいカードは最初のチケライだけだ。なんかスターウォーズの最初のSFXがしょぼかったので、DVD化するときにあれこれ手を加えたような感じがするが、これは確かに悪くない。
TAMは元の方がおもろいと言うてたが、バランス的にわしはUSA1910を使った方が良いような気がする。といっても、元の目的地カードも入ってるので、ただの代替品の大きいカードとしてプレイする事も出来るのだが。
よく書かれているのが、バンダイから出てたチケットトゥライド日本語版とこのUSA1910を組み合わせるという話。チケットトゥライド日本語の一番大きな欠点はボードが薄くてめくれてしまう事なので、この拡張カードを使ったとしても効果は薄いんじゃないかと思う。
確かにTAMの言うように何故か雰囲気は変わるのでチケットトゥライドユーザーなら買うてみても損はないと思う。
所要時間70分。
初心者は割と考えるゲームみたい。今回はわしが勝ったが、TAMが「あきおさん、チケットトゥライド負けてるのほとんど見たことないんすけど?」と言う。うーん、そういや確かにあんまり負けた事ないな。わしの記憶ではメルクリンでTAM嫁にボコボコに負けた以外では、2回ほど目的地カードの引きが悪くて負けたくらいなんで勝率は9割を超すわ。相性のいいゲームではあるな。