Reiner Knizia

アークライト
Fantasy Flight Games

2〜6人
20分

戦国時代


天下布武
信長が明確に天下統一へ意思表示をした。
この当時、信長以外に足利幕府を倒し、天下を統一しようとした大名はいたのだろうか?
戦国の世は進み、残る大名は、織田、徳川、毛利、上杉、長宗我部、島津となった。
果たして天下統一を果たすのはどの大名だろうか?

プレイ感

くにちーのちょっとルール変更大量生産さいころゲーム。
テーマも好みで安価でお手軽そうだったので、購入してみた。miaと2人プレイにて。


城カードを並べておく。手番にさいころを振り、でた目から城カードに描かれたさいころの目を載せる。残りのさいころをまた振る。既にさいころを置いた城カードに必要なさいころを載せる。こうして城カードが求める全てのさいころが載せられたらその城は落城した事になり、自分の手元におく。途中で、城カードにさいころを載せられない場合や、載せたくない場合は、さいころ1個を取り除いて、ふり直す。


上から順番に織田4枚、徳川3枚、上杉2枚、毛利2枚、長宗我部2枚、島津1枚。各陣営を丸々とると、得点が少しあがり、相手に取られることがなくなる。数字は得点である。

こうして場にある城カードが全てなくなったらゲーム終了で、手元にある城カードの勝利点が高いプレイヤーが勝つ。

城カードにさいころを置く場合、戦列には一度に置かなければいけない。例えば、武将と弓矢が戦列に描かれていれば、同時に満たさないと置けない。また足軽は数字の合計値となっている。
相手が落とした城カードを落とす事もできるが、戦列が増えており少し難しくなっている。
城には織田、徳川、毛利、上杉、長宗我部、島津の陣営があり、同じ陣営に属する城を全て落とすと、相手に攻められないようになり、得点も少しアップする。
とまあ、ルールはこんな感じ。


各列ごとにサイコロを置いていかなければならないところがミソ。例えば熊本城なら(本来ならすでにサイコロを置いた松山城以外に置いたらあかんのだがあえて説明のために)、武将2か弓1か騎馬1か足軽合計4以上のどれかを置く。ただし違う列を一気におくことは出来ない。また左上の赤い武将マークは相手の城を落とすときに追加で必要なさいころである。この1個が結構きつかったりする。


長宗我部を征服。カードを裏返しにして表明。1点得点がアップされてる。

最初にmiaは島津の城を落城させた。島津はこのゲーム唯一、1枚しかないので、落としたら攻められる事はなくなる。

わしは手なりで行こうと、まずは好きな長宗我部を攻め立てる。

そしてそのまま2つ目の城の長宗我部を落とそうと思ったが、出目が悪く、毛利の城を落とす事にした。

mia「このゲーム、簡単じゃないの?」

いや、今までははっきり言うて、弱い城ばかり。
強い城は残ってる。

mia「信長ファンとしてはやはり織田を落とさないと」

しかしここでこのゲームで2番目に堅い安土城攻略失敗。

わしは長宗我部を完全屈服させ、次に織田を攻め立てる。そして安土城陥落。

miaは当初は出目に関係なく無理矢理、織田を攻めていたが、途中で徳川を攻める。

しかし織田に対する執着は凄まじく

mia「安土城いく」

なんとわしの安土城へ、攻撃。


miaがわしの安土城を攻めてきた!

相手の城を落とすには、武将1を追加で出さなくてはならない。
元々、防御力の高い安土城、当然、落とされる訳はない。

これを2度ほど繰り返し、愚に気づく。

わしはさらに織田を全て落とそうと4つ目の城を狙うが、こいつが物凄く堅い城で全然おちない。

足軽7、ネックすぎる。

そうこうしているうちにmiaに織田の城を落とされる。
最後はこのゲーム随一の強固さをもつ上杉の春日山城をわしが落城させてゲーム終了。

ぶっちぎりでわしの勝ち。


最終形。織田だけ分割統治。

所要時間20分

すぐにmiaが再戦をしたいと言うたが、子供が起きてきたため、終了。

miaのコメント

お手軽で楽しい。織田、落としたかった。

ソマーリオ

ヘックメックコード破りと、お手軽なさいころゲームをくにちーが出してたので、同じような感じやろと思ったが、まったくの想像通りのゲームやった。

さらにこのゲームにはリスクエクスプレスという元ネタがある。
まあ、くにちーはリメイクが多いので、そこらへんはあえて書かない。

さいころの使い方としては、戦列を丸ごと出さないと駄目なところ、奪われないように確保できるところ、他プレイヤーの城は落としにくいところが、上記2作品との違い。特に城の確保及び奪われにくいというところは、ヘックメックのような泥仕合を防ぐ意味で、よく機能している。

各勢力の城については、歴史考証的にはおかしなところもあるが、上杉と島津は強いとか、各勢力のバランスとか、日本の歴史を知ってる人がデザインしたのが伺えるので、戦国時代が好きな人ならテーマだけでも十分楽しめる。

意外と仕掛けが楽しいコード破りなどは既に手に入らないので、この戦国時代がその代わりとなるお気軽さいころゲームとなる。といってもすぐに絶版になるのは目に見えてるので、欲しい人は買うとくといい。
テーマが好きなのでをつけたい気もするが、ここらへんでつけるといろいろと整合性がとれなくなるので無印としとこう。サイコロゲームの楽しさをよく知ってる。上記の理由から、多人数でやっても収束性が高いところはヘックメックよりも優秀であるように思う。相手攻めるより、場のカードを手に入れたほうがいいからだ。

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