Martin Wallace

War Frog

3〜6人
3時間

ルネッサンスの君主

ゲーム説明

中世イタリア。ローマ、フィレンツェ、ナポリ、ヴェネツィア、それそれが謀算術を尽くして互いの覇権を競い合っている。しかしそういった大国を裏で支えている真の立役者は傭兵隊長と言われる小さな家なのだ。ボッカチオ、ダヴィンチらの目の醒めるような芸術、金にあくどいベネツィアの商人、大砲隊、騎兵隊などを動員する圧倒的軍事力、そしてマキャヴェリが手本とした唯一の男チェーザレボルジアの冷酷非道な策略、ルネッサンス時代の全てはここにある。

プレイ感

前々からやりたいと思ってたので一応今回のメインとしてやる事になった。メンバーはPHY、ろー、さとー、ブンケイ、けがわの6人。

PHY「僕、ゴアとかの長時間ゲーム大好きなんですよ。このゲームはもう30回はやりましたね。凄く楽しいですよ。じゃ、僕がルール説明します」

PHYさんによると、このゲーム初心者は戦争系の君主を選ぶのだという。しかし慣れてくると戦争系よりも商人芸術系とかに走るほうが強いらしい。戦争をさせずにラウンド(このゲームでは10年期と呼ぶ。30年で終わり)を終了させてしまえばいいからだ。


右側にずらっと兵力、左側に有力5カ国のタイルが並んでいる。赤のヴェネツィアは最初から7という威信の高い国なのだ。タイルの中身は商人とドージェしかいないが。ローマならボルジアがいて謀略が得意という風に各国にはそれぞれ特徴がある。傭兵国家であるプレイヤーはどの国を支援するか(タイルを購入する)である。

前にルールは読んだ事があるので、大体わかった。つう訳で戦争系君主を取ろうとしたが(最初の6人の君主はそれぞれ能力が違う)、順番的にやらしいプレイをされそうなので、マラを取った。太マラかどうかは不明だがマラだ。けつの名前は忘れた。なんせマラだ。

けがわ「じゃ、僕はこれで」

ふぇ、フェラ? 大砲が特典のエステ家だとおおおお!!!

エステで大砲をフェラか。エステで大砲をフェラチオ。エステで息子をフェラチオ、、、

わし「やらしー」

けがわ「おお、それでこそ、僕の知ってるあきおさんだー!」

つうわけで、げらげらと二人盛り上がりながら、ゲームは進行。

PHY「じゃ、ボッカチオを競りまーす」

わし「ぼ、ぼっき??」

けがわ「やらしー」

PHY「要は戦争させずにキータイルを全て先に競ってしまえば終わりなんですよ。戦争屋は何も出来ないです」

10年期というのはターン制ではなく、4枚の特殊タイルが売り切れになった時点で終わる。これを4人が繰り返せば5人プレイだと、一度も手番をやらずに10年期が終わるのだ。「戦争!」と宣言出来ないのだからどうしようもない。

さとー「じゃ、僕もこれを」

えー、なんかつまらんぞ。焦りだす、戦争屋、けがわのフェラ(えらく嫌なフェラだな。。)とブンケイベリオーニ。

うーん、わしのマラって陰謀タイルが追加で1枚もてるってのがメリットやけど、自分の手番でそれ買うんで無駄にするのもなあ。微妙。。

つう訳で威信値が入るので防御力はないが騎兵隊を購入。

戦争屋は戦争屋らしく攻撃防御に優れた大砲を買う。

次のラウンド、PHY、安めのナポリの商人の競り開始。最低金額はその国の威信×2であり、ナポリは最初一番低いのだ。

これをべらぼうな価格22金(とわしには思った。PHYさんはこんなもんだというが。何故なら最低落札価格としてわざわざ国の威信度×2とルールで規定しているのだから、そのままかちょい上で取引きされるのが普通だと思うからだ。序盤から2倍以上の価格はやっぱりおかしい)でさとー落札。

うーん、こんなん一気に資金ショートするやん。

ロー「じゃ、18」

欲しくもないのに価値を釣り上げる、すごく出来た嫁はんから無視されてるやらしい男もここにおるし、、、


わしの購入したタイル。騎兵とヴェネツィアの商人がメイン。しかし商人の価値を上げるタイルをべらぼうな価格で購入した為にもう競りには参加出来ないくらいボロボロになってしまった。兵力以外なんでもかんでもこのゲームは競りで解決するのだ。相場の解らない競り、プレイヤー任せの競りでいいのか?

案の定、最初につけられたナポリの商人が基準となってもうひとつ上のヴェネツィアの商人はもっと高値で落札せざるを得なくなった。元々あったお金は一気に枯渇して、自分の手番の暇なこと、暇なこと。

わし「ボッキチェリだって、きひひ」

とくだらん下ネタをけがわのフェラにする。

それにのってくれるものの、フェラは戦争は強いので、一応自分のターンにやる事はあるようだ。戦争屋ベリオーニとフェラの出来レースばかりだったが。。。だって強すぎて歯が立たないし、元々PHYとさとーは戦争を捨てていた。

芸術商人系を集めるPHYとさとー、二人で戦争ばっかりやってるけがわとブンケイ、それのちょっかい出しでレートを上げさせるろー、下ネタしかすることのないわし、こういう図式である。

ルールとして他人の戦争に介入出来るという面白そうな存在であったローマ法王は誰も買わず(図式が決まってるので、二人しか戦争をしないので意味がない。PHYとさとーは軍隊すら持たないので法王は意味がないのだ)互いに干渉する事といえばただの競りだけという凄くつまらない展開になった。


ナポリがぼろぼろになり、戦争屋が活躍した場所で報酬の金貨が山積みになってる図。戦争は10年期に5回しか出来ない。今は4回行ってしまっている。

結局、終始相場を作りゲームをリードしていたPHYさんがぶっちぎりの勝利。わしはまったく点が伸びずラス。

所要時間2時間


最終的にはヴェネツィアはぼろぼろにされ、ミラノが有力都市となった。右側の数字が勝利点となる。つまりミラノ1枚持っていれば10点である。ヴェネツィアなら1枚3点なのだ。。とほほ。勝利点は他にも計算するが、忘れた。

けがわのコメント

なんかひと昔前のアメリカのゲームみたいだね。難しいね。

ブンケイのコメント

これ、面白い! これは久々にやりこみたいゲームに出会いましたよ。

ソマーリオ

うーん、おもろない。退屈きわまりなかった。自分の手番ですぐに資金はショートしてやる事もない。最初ルールを読んだ時は、色々と特殊能力を手に入れて、俺はこの国を応援するんだ、みたいなノリを期待してたのだが、動きは非常に緩慢で、競りの相場も分からず、今回のプレイではまったくいいところが見えなかった。このゲームにしては異常に早い2時間で終わったのだが、あまりにも退屈で4時間にも感じられた。

そもそも、プレイヤーの方向性が2、2に分割された時点で、別々のゲームをやっている感じに思える。また最後にわしが取得した都市タイルの合計2枚じゃ、プレイヤー間の思惑で大国を動かすどうのこうのってなるレベルでもないんよな。今回のプレイでも多い人で3枚じゃ、どの都市国家に肩入れするも糞もないしさ。1枚買えばかなり肩入れって感じ?

プレイヤー間の絡みは競りだけ。そろそろこの簡単にバランスの取れるシステムである競りをやめようよ。このゲームなんか特に競る必要はあまりないんちゃうの? プエルトリコかて競りを導入すればもっと戦略的な白熱した戦いが出来たかも知れんけど、そうしなかった。なぜならテンポが異常に悪くなるから。もう少しワレスはプレイテンポについて考えて欲しかった。あまりにも動きが無さすぎる。けがわさんの言うようにひと昔前のマルチウォーゲームみたい。わしゃだるかった戦国大名を思い出したね。

今回のプレイではあまりにも悟りきった熟練者がいたために、こういう評価になってしまったが(熟練者ほど、派手な展開を好まず静かな展開を好むようになる)もう一度やってみてから、レビューに追加してみようと思う。周りでこのゲームの評価が高いのは今のところまったく納得いかんな。競りという安直なシステム、終わらせようと思えばすぐに終わらせるプレイヤーにバランスを求めるところ、古いマルチ戦略ゲームにありがちな緩慢なプレイは評価出来ない。

俺がルールを読んだイメージでは、各都市国家をそれぞれ応援して(たまにだぶったり)、「あ、お前ここ応援してんの? 俺はここだ」とか「おー、一緒やん。一緒に頑張ろう!」とか都市タイルをいっぱい購入して、どこを重点的に応援するかみたいなそんなイメージしてた。ところが、すぐに資金がショートして都市タイルは3枚くらいしか買えず、自由に出来ないフラストレーションだけが溜まっていった。特殊タイルがいっぱいあるので「これがあるから、強いだろー!」みたいなのがプエルトリコのようにあると思わせておいて(ほとんど買えないので)まったくない。眼前に各国から集まった美味そうな料理がたくさん並べられてるのに、食えるのは2つ3つだけという、まさにそんな感じ。でも今回のプレイが単にそうなっただけかも知れんというのはあるんで、もう一度やってみるつもり。俺のイメージではなんせこうやねん。こうやったら絶対におもろいはず。

ちなみにいつもセレブな気品に溢れるわしのレビューが、これに限って酷く下品なのはけがわさんの熱いリクエストゆえです。

ここらへんのルネッサンスの権力闘争は、漫画のチェーザレか、塩野七生の本がとても面白い。謀略が特に描かれているこれらは本作にもっともマッチしている。漫画の方は、ちょいと史実と違うところもあるが、雰囲気は抜群である。こういうルネッサンスの権力闘争をテーマにしたゲームは、他にメディチフィレンツェの匠がある。なぜか全て競りゲームやな。。。


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