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Henrik Berg
Ase Berg
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Hans im Glueck
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2〜4人用
40分
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オレゴン
17 世紀、人々は幌馬車に持てるすべての物を積み込んで、家族とともに西部を目指しました。
そして、オレゴンにたどり着きそこで生活を始めたのです。
プレーヤーはすでにオレゴンにたどり着いています。そして、そこで広大な農地や鉱山を発見しました。また、彼らは湖や川のほとりに船着き場を作り、教会、雑貨屋、郵便局、鉄道の駅なども建設します。もちろん、重要な食料を得るため農地の開拓も必要です。
タイミングよく、建物を建設したり農地の開拓をすることを目指します。
プレイ感
オレゴンを開拓するゲームでこの手のタイル配置ゲームはいっぱいあるので鼻から無視してたが、結構おもろいという噂を聞きつけて今更ながら手に入れてみた。miaと二人プレイ。
手番に4枚の手札のうち2枚を出す。カードの絵柄が交差するエリアに駒を置く。もしくは建物タイルを置く。建物に接するように駒があると、得点が貰える。最後に手札を4枚にして終わりだ。
同じようにみえるが、3枚が場所カードで、1枚が建物カードである。建物カードとセットで場所カードを出すことで新しい建物が建つ。
ポイントは、駒を置いた場合は、その駒だけが得点でき、建物を置いた場合は、それに接する駒全てに得点が貰えるという事。
mia「あれ、どこに置いたらいいんだろ?」
わし「はよ、せえや」
建物に隣接するように駒を置くと得点出来るし逆もまたしかり。建物によって貰えるポイントが違うが、人を配置してからそれに接するように建物をどんと建てると一気に大量得点出来る。
初期建物タイルをどこに配置するかで悩むmia。
わし「大体やな、今の手札をみて、その近くに建物タイル置いたらええんじゃ」
ヤレヤレ。
mia「それは解ってるんだけど…」
カードにはバイソン、鷲、たき火などの絵柄が描かれており、それがボードの縦と横にも描かれている。
つまり、鷲とバイソンを出せば、その交錯するエリアに置けるという風になっている。違う種類を出せば、2つのエリアに可能性がある。
mia「じゃ、この雑貨屋に接するようにして駒を配置して1点」
わし「わしは、…あれ? これ間違い」
なんと、交錯する場所が間違ってて先に置いた建物に接触させられないではないか!
mia「ね、難しいでしょ?」
わし「すまん。ここに変えさしてくれ」
というわけで、置き直しを認めて貰ってゲーム再開。
この2枚は追加で1手番増やすのと、場所カードのジョーカーになるタイルだ。今は使えない面に向いているが、建物の効果で元に戻す事が出来る。右の4枚は金鉱タイルで、裏面に得点が描かれている。これと石炭タイルが得点の隠し情報となる。
手札は4枚だが、中に2種類のカードが入っている。前述した場所カードと呼ぶものと、もう一つ建物が描かれるカードがある。もし建物カードと場所カードを出せば、場所カード上のエリアに(1つだけなのでエリア数は多くなる)、建物を建てられる地形(例えば駅舎は線路上にしか建てられない)に建物タイルを置くのだ。
手札補充するときは、好きな方から補充していいが、最低どちらか1枚は持っていなければならない。
建物タイルというのは共通のもので、それに接する者は皆恩恵を受ける事が出来る。点数は建物によって決まっているが、中には金鉱や炭坑のように点数の違うチットを引くというのもある。
わしの初期タイルは船着き場だったが、どうにも1回だけ置けただけで、手札が悪い。
そこで金鉱タイルを置く事にして、即座に追加手番を行う。
わし「じゃ、金鉱掘る」
追加手番は、もう一度手番を行えるもので、これを行うとタイルを追加手番NG面にしなければならない。
雑貨屋の効果はこのタイルをもう一度追加手番OKに戻すことなのだ。
その後もそれに接するように駒を置くたびに金チットを引く。
mia「いいなあ。わたしも金掘りたい!」
そこからmiaも金鉱堀りに駒を配置。
わし「なんでわざわざこっちくるねん!」
mia「ロマンがあるから」
ま、しょうないな。それは認める。
mia「じゃ、これで5点ね」
わし「なんでやねん。そこ何も接してへんぞ?」
mia「3駒つなげたら5点じゃなかったっけ?」
わし「忘れてた! そういやそやったな…って、お前、ひょっとしてこれ、それを阻止しとんのか?」
mia「うん」
金鉱堀りの場所に集めたわしの駒の間に入れて、阻止してやがった。
腹立つなー。
このように3つ繋がるように駒を置いたら5点貰えるが、4個、5個と続けても得点は貰えないので、別のところで作らないといけない。
へいへい、金出せや。お金はないですがホットペッパーのクーポン券ならあります。
ぐるりとmiaに囲まれリンチにあっているわしの駒。miaは連結がやたらと好きだ。
このゲームでも最も得点の高いのが教会である。教会に接している駒だけ得点になるのだ。
つまりマックスで8点。
わし「じゃ、ここに教会置いて、1駒につき4点なんで、わし12点な。お前、4点」
mia「あー、ずるい! じゃ、わたしもここに教会建てる。1点…」
わし「えらくしょぼい教会やな。檀家少なすぎちゃうけ?」
mia「いいの。これから信者集めるから」
とまあ、結局その教会も、わしの信者が大量にやってきて、ついに数を上回ってしまった。
わし「セイキョーシンブーン、セイキョーシンブーン(謎の言葉)」
そうこうしているうちにわしの駒が尽きてゲーム終了。
金と檀家でぶっちぎりの勝利でした。
所要時間60分
最終はこれ。金鉱タイルがかなり良い感じの得点だった。
ちょっと最初は置き方に手間取ったので時間を食うてしまった。
miaがやりたいというので即座に2回戦目。
今度はさすがに手慣れたもんで、さくさくとゲームが進行。
炭坑堀というしょぼいのに賭けざるをえなかったわしに対してmiaは檀家で挑む。
※炭坑の得点は1〜3と当然金鉱3〜5よりへぼい。
さらに金鉱を掘り当ててそこからがんがんと掘ってきた。
まじい、これは負ける。
そこでわしはグループボーナスを連発する事にする。
わし「考えたらこれ、開拓のゲームやから、人を集めてから接するように建物たてたら効率ええねんや」
人の集まるところで公共物を建てるのは当然。
ようやく気づいたわし。
わし「よし、ここに郵便局あたり建てたら一気に9点入るで! こい、カード」
なんでここいち雑貨屋(1点)やねんー!! (|| ゜Д゜)ガーン!!
ゲーム終了。
負けたかー、と思いきや、1点差で辛勝。
今度は40分で終わった。
miaのコメント
あ、これ楽しい。またすぐにやりたい。
ソマーリオ
非常にオーソドックスな作りなゲーム。ドイツゲームで、タイル配置ゲームで、となるとこのオレゴンみたいなのがすぐに浮かぶ。思った通りのゲームやった。
奇はてらわずに、普通にタイルを配置して、得点して、を繰り返す事で安定したおもろさがある。
システム上に見るべきところはない。ただ、ゲームとしてよく熟されている。
ドイツゲーム賞を獲ったサンクトペテルブルグも、非常に素直なシステムであったが、このオレゴンとをみると、システムに色んな要素を付加するのは作者のエゴじゃないかとすら思えてくるから不思議だ。
開拓のムードもそれなりに出てるし、繰り返し夫婦やカップルで遊ぶには最適なゲームのように思う。
他に疲れる事なく何度も楽しめるものに、カルカソンヌやポンペイがある。凄く楽しいゲームってのはイコール、エネルギーを消耗するものなのだ。
じわじわくる良さがありを付加した。miaはこのゲームが大好きで、しょっちゅうやりたいという。がつんとくる訳じゃないけど確かに良いゲームだ。