Michael Shacht

Timbuktu

3〜6人
30分

ムガル

ルール説明

株券カードを売るか買うかの権利を競る。株券に応じて配当勝利ポイントを貰ってブラックマンデーカードを引いた時点で株券はただの紙切れとなって清算。うまく売り抜けた人が勝つ。

プレイ感

ミハエルシャハトを一躍有名にした双璧の片割れ。おもろいおもろいとネットで評判だったがシャハト本人の作った小さな会社のために生産量が限定されており手にしにくいゲームであった。

一度かわちさんにお邪魔した時にやったが、よく分からないまま勝利したので、評価不能だった。

で、今回ようやく、2回目のプレイとなった。メンバーはTAM、TAM嫁、ムゲン、たっかんの5人である。

しっかりと最初に配られたチップ6枚を握りしめる。で、ゲームスタート。

とりあえず序盤は様子見で、チップがたまった適当なところで降りる。


こんな感じでチップを放り込むのだ。この感覚は、戦後間もない頃のちんちろりんの感覚である。どうにもシャハトは競りのやり方が凝っている。

皆が意味分かりにくいと言うので、説明を加えた。

場に出された時にだけカードの外枠に意味がある。自分が手にしたカードの外枠はもはや関係ないのである。

つまり、場に出されたカードが茶色にピンクの外枠なら、茶色の(この)カードを貰うか、ピンクの(自分の)カードを売るかの権利を競る。

前もこの部分がよく分からなかったのだ。なんせ自分のカードの外枠は関係なしと覚えておけばゲームはスムーズだ。

で、最初は、緑のカードを貰うか、茶色のカードを売るかの権利をTAM夫妻が競って、TAM嫁が1位獲得、2位TAM。1位が選ばなかった権利を2位のプレイヤーは行使出来る。

で、いきなり茶色のカードを売るTAM嫁。

※茶色のカードは最初に各自1枚ずつ貰える。

茶色のカードの価値が1ポイント下がる。

さて、何時勝負をかけるかである。


解りにくいが、手元にある場合の外枠の色は意味なし。奥に見える茶色のカードを貰うか、緑のカードを売るかの競りを行うのだ。今のところ緑のカードは誰も持っていないので、茶色のカードを競っている。

チップをひたすら稼ぎつつ頃合いをうかがう。

ムゲンがぶっちぎりのトップである。

ここで、まったく出ていないピンクの株券がでた。これは買うでえ。

皆は自分の持ち株と違う色なのですぐ降りた。

愚かー!!

ピンクの株は、茶色に次いで多い7枚もあるのよ。絶対に伸びる!

ここが勝負所とみたわしは、次に出てくるピンクもがんがんと突っ込んで買う事にした。

山札ラスト5枚以内にはいった。この中にブラックマンデーが潜んでいる。先にブラックマンデーが出たら負け、ピンクの売りが出たら勝てるのだ。

再びピンクが競りに出された。

ピンクの価値が高騰するが、競りには参加せず。今はチップを集める時である。最後の最後のために。


ここが勝負の分かれ目であった。3枚目のピンクを諦めチップを確保する作戦に出る。

ピンクキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

現在ピンクの相場は5枚と高価格。

ありったけのチップを放り込むわし。

競ってきたのはTAM嫁。しかしわしの勢いに圧倒され、降りる。

よっしゃあ、売りじゃ売りじゃあ!

一気に10ポイント。

そこから思ったよりブラックマンデーが出ず、ムゲンがじりじり詰め寄るがセーフティリードは揺るがず。

所要時間30分

たっかんのコメント

これは静かに熱いですわ。

(ムゲンがよくチップを落としてしまったのを見て)
ムゲン、それ落としたらあかんわ。すでに俺にはこれが銀貨に見えるから。お金落としたらあかんやろ。

ソマーリオ

これがシャハトの実力か! と思わせた好ゲーム。
腹の読み合い+山札の読み合いがとても熱い。フィストオブドラゴンストーンと少し似た熱さである。作者が一緒やしな。おそらくフィストオブドラゴンストーンのキャラクター部分はフェドゥッティ、競りのやり方はシャハトが考案したんやろね。

シャハト作というとドライな感じがあるが、踏み込めば(プレイヤー全員がゲームに習熟すれば)かなり熱い勝負が出来る。コロレットもチキンプレイをしなければかなり熱くなるのだ。

ただ、ムガルの方はゲームに習熟すればというのと、プレイヤーがある程度顔見知りであるという前提が必要で、面白みを感じるのに若干敷居が高いところもある。そういった意味で万人にではないな。それでも読み合いが好きなプレイヤーなら買っても損はないだろう。ブラックマンデーに脅えながら株券を持ち続けギリギリの勝負をする興奮は熟練しないと分かりにくい。トップorラス! それがこのゲームの醍醐味である。

ちなみにシャハトが絵を描きコンポーネントもデザインしたらしい。というかティンブクトゥとう会社自体、シャハトの作った会社である。ドイツゲーム業界ではよくある事で、ゲームデザイナーが自らのゲームを制作する会社をつくるのだ。当然、お金がないので、自分で絵も描いたりする。


今日の一枚。ミハエル・シャハト作 【じぇんとりめん】

まあシャハトの場合グラフィックデザイナーでもあるので、まだマシではあるが、一度見たディルク・ヘンの絵などは笑ってしまった。まあ、ここらへんは余談である。

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