Thomas Lehmann

Hans im Gluck

3〜5人
45分

マジェラン

ルール説明

6人の冒険家、マジェラン、マルコポーロ、バスコダガマ、クック、ピサロ、コロンブスに、最初に配られたお金の価値が書いてあるカードで競りを行う。

勝った者は1段階めの冒険を援助し、1段階めの援助に達した者だけがその冒険家の2段階めの援助の競りに参加出来る。そして3段階めの冒険に援助出来るのは一人だけ。

冒険家にはそれぞれお金を貰ったり、名声ちを稼いだりといった特殊能力がある。

最終的に一番名声ポイントを貯めたものが勝ち。

ゲームはこんな感じで好きな冒険家に入札していく。雰囲気はいい。

プレイ感

このゲームは競りゲームの最も駄目な部分をさらけだしている。

相場がさっぱり分からん。

一体どのくらい冒険家につぎ込めばいいのか、冒険家によって特殊能力があって全然掴めんのよ。どう考えても同じ価格とは思えんし。

またカードに金額が書いてあるが、それと共に名声ポイントまで載っている。これがこのゲームの相場を益々複雑にしている。お金の価値が高いカードは名声ポイントが低く、最後に手元に残してたカードの名声ポイントも関係してくる。

一体何がどのように連鎖しているか解らないし、冒険家の能力が果たして得なのかどうかすら解らない。ユーザーフレンドリーでない、やり込み型のゲームである。


上がお金と名声値の代りになるカード。下が競りに勝った人が貰える探検家カード。ボードは裏表があり、同じ冒険家でも能力が違うという凝りよう。だが、それが益々相場を解らなくする。

いくら大航海時代にうっとりする俺でも、これは頂けない。競りゲームはどんなゲームでもそれなりにおもろく作る事が出来るのだが、相場が解らない競りほど燃えないものはないのだ。


船の形にカッティングされた木製の駒が、ボード上に配置される姿は雰囲気的に悪くない。出航! って感じがする。

もちろん、やりこんで相場が解ればかなり面白くなると予想はつくのだが、悲しいかなオーバーパワーユーザーの俺には時間がない。

競りといえばKniziaだが、この人の競りゲームも同じく、相場が簡単に解る奴だけをおもろいと評価している。

蛇足だが、競りゲームとしてバッティングする理由でフィストオブドラゴンストーンは、このメーカーから駄目出しされたらしい。別に競りが被ってもいいやんとわしは思うのだがのう。Hans im Gluck社はこれに力を入れてたんかな??

gioco del mondo