Rudiger Dorn

alea

2〜4人
100分

ルイ14世

ルイ14世に気に入られようと、愛人や側近たちは賄賂や謀略を使って宮廷内闘争を繰り返していました。
ルイ14世は太陽王と呼ばれ、絶対的な権力をもった王様だったのです。
王に気に入られれば、この世の春を謳歌できるのですから、誰しもが必死になって相手を落としいれようとしたのでした。

こんな感じでお金で購入するという単純さ。金色に塗られた木製のコマがなかなかに高級感漂わせる。

プレイ感

やたら時間掛かるてのと、結局運やんというのと、カード効果覚えるのに繰り返しプレイが必要というネットで調べた内容をみて、これは買わんでええわと思ってたら、ドイツゲーム賞に輝きやがった。しょうがないので購入。HPやってるものとしてはつらいのう。。わざわざ皆を呼ぶまでもなく、BBと二人プレイで。


最初のセットアップのめんどくささから閉口気味。これをあっちに置いて、あれをこっちに並べてと、さらに小さいチットがいっぱいあるわ、カードの種類は多いわ、ボードはひっくり返すわと、相当な賜物やで、これ。


人物カードを出して、そこに影響駒を置ける。それから移動させる。ラウンド終了時に影響度によって人物からチットなどを得る。それを使って特殊カードを購入する。なんともややこしい。この配置するだけですんごく時間がかかる。

ゲームの動き自体は陣取りゲームという感じで、移動させるには最低1つ駒を置いてでないと移動できないというルールが面白い感じである。

ラウンド終了ごとに誰が一番駒を置いたかで、特典が貰える。エルグランデ方式ではあるが、その特典の種類がかなり多く、さっぱり何をしていいのか分からない。

さらに恐ろしいことにその特典で得たチットを使って、さまざまな効果を生み出す特殊カードを買うというすさまじいまでの不親切っぷり。


人物タイルは目的が達せられると裏返される。そこでまた人物の達成目標が変わる。特典チットもあるし、さらにお金の概念もある。オープンになってるのは特殊カード。これは毎ラウンド実行可能なので把握しておかなければならない。

結果、何をしていいのかさっぱり分からず、人物に対して、影響を及ぼすべきなのかどうなのか(どうしても手に入れなければならないのか、それとも安く手に入ればラッキーという感じなのか)まったく見えてこない。つまり、ゲームを楽しむ方法がすべてスポイルされている。競りゲームは相場が分からないと駄作だと常日頃言うてるが、この陣取りもその人物に対して影響を及ぼす相場が分からないのでゲームとしてまったく楽しくない。勝利条件に関するものは出来るだけシンプルにすべきである! 例えばエルグランデは得点しか入らないので、即座に分かる。

今回は二人プレイゆえに、適当にバッティングしないようにして、なんでもかんでも手に入るように行動したが、本来は逆ではないのかと思うわけだ。
つまり、どうしても欲しい特殊カードがあって、それを貰うためにチットを手に入れる、そんなゲームシステムである。そうでないとこの特殊カードなんか要らない筈である。二次的なものであるなら、もっと簡単にすべきだ。


最終的に二人でやるとこんなに特殊カードが手に入る。全て把握なんてとてもじゃないけど無理である。ちなみにその下のチットは特典チットではなく、また別の(!)チットである。ありとあらゆる駒、チット、タイル、カードが満載だ。一体何をすればいいのかさっぱりわからない。

結局、手に入りやすいところに移動させ、適当にチップを手に入れ、それにあわせて特殊カードと交換したわしが圧勝した。

所要時間50分

BBのコメント

これ、どうやって楽しむのか誰か教えて欲しい。非常にセットアップがめんどくさかった割りに、なんやろ? って思った。絵は凄く雰囲気があっていいのになあ。

ソマーリオ

もう、ぼろ糞に書かざるをえない。
ジャンボの時にも感じた。このデザイナー、ドーンは特殊カードをやたらめったら使う癖があるようだ。その特殊カードは微妙なことをやらかす特殊カードで、能力は累積する。特におもろい事をする訳でもなく、微妙にルールに変化をもたらすカードなのだ。

むかつくことに効果が累積しやがるので、特殊動作を覚えておかなくてはいけない。カードに振り回される感じでゲームに没頭できないのだ。
こんなもんごちゃごちゃとカードでやるなや! なんかもっと解りやすいボードでゲージみたいにして表現したらええやんけ!

最後が運だからなあという意見が多いが、そんなん消し飛ぶくらい話にならない。

セットアップは死ぬほど面倒、ゲーム中もボードをひっくり返さないといけないので面倒、カードの特殊効果を確認せんとあかんので面倒、片づけるのも面倒。なんつうアンチユーザーフレンドリーなゲームやねん。なめとんか! 10段階評価したら2じゃ、2!

ただ、ドイツゲーム賞に輝いたようにヘビーゲーマーには受けがいいのだろう。しょうがないので持っておくが、ドイツゲーム賞に輝いてなかったら燃やしてたとこだ。好きな人には申し訳ないが、久々にむかつくゲームを買うたわ。他に良いゲームはなかったのだろうか? このデザイナーのゲームはこれから二度と買わない。すべてわしには合わない。悪いけど断言。

最近、わしとBBはこのような会話をしている。

わし「あかんあかん。そんな事したら、うちのゲーム、政府にボッシュートされる決まりやから」(やりたくない事があると、わしゃそういう事をよくいう)

BB「ええやん。ルイとかいうゲーム、ボッシュートされたら」

わし「あかんねん。飴ちゃん工場サルの神殿って決まってるねん」

BB「なんでやねん! ルイでええって、ルイにしとき!」

それくらいうちでは人気のないゲームである……

gioco del mondo